一貫しない自分を恥じることなく
すべては100%でなくていい。白か黒、どちらかをつらぬくために自分を縛らなくていい。そのときどきで自分が必要だと思うことを選んだ結果、一貫していない自分を恥じなくていい。
ひとは白でも黒でもなく、善でも悪でもない。一貫した生き方にあこがれることがあっても、生きるとは、ひととかかわり、動物や植物、環境とかかわるということで、つねに自分の思う善をつらぬくことはむずかしい。
大人になる、というのは、生きることは他者と共存することなのだと理解し、そのかかわりのなかでどう心地よいバランスをとっていくかを考えられるひとのことなのだと思う。
ただ、「ここは…!」と思うところは自分のアイデンティティにかかわる大切なところ。その大切にしたいものが何かを知り、自分で守ろうとつとめることは大切だと思う。
でもこれがわたしには結構むずかしい。あれも、これも、大切にした方がよいように思えて混乱することがある。自分が本当に大切にしたいものが何かを知るためには、心が何物にもおびやかされず、静かにならなければならない。その時間を作るために、選択肢を一つ捨てる。そんなふうなことを考えている。
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