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「COACH(コーチ)」のクリエイティブ・ディレクター、スチュアート・ヴィヴァースが、 チャールズ3世の公式誕生日を祝う叙勲で大英帝国勲章を受章

「COACH(コーチ)」のクリエイティブ・ディレクター スチュアート・ヴィヴァース氏

1941年に、ニューヨークで創立したグローバルファッションブランド「COACH(コーチ)」。コーチのクリエイティブ・ディレクターを務めるのは、イギリス出身のスチュアート・ヴィヴァースです。

この度、スチュアート・ヴィヴァースが、ファッション、そしてイギリスとアメリカにおいてクリエイティブな関係性を深める働きに貢献したとして、大英帝国勲章4等勲爵士(OBE・オフィサー)を受章しました。これはイギリス国王チャールズ3世の公式誕生日を祝う叙勲であり、この度ヴィヴァースはアメリカのファッションブラ ンドであるコーチのクリエイティブ・ディレクターとして初めて、大英帝国勲章オフィサーの栄誉に浴し、後日予定されている王室受勲式で正式に叙勲されます。

スチュアート・ヴィヴァースは、次のように述べています。「チャールズ 3 世からこの勲位をいただくことができ、とても光栄に思います。自分が生まれ育った国、自分を迎え入れてくれた国、そしてクリエイティブな仕事とのつながりが、私がこれまで取り組んできたこと、つまり私の人生にとってとても重要なことをすべてひとつにまとめてくれます」。

1973年にヨークシャーで生まれ、イングランド北部で育ったスチュアート・ヴィヴァースは、ロンドンのウェストミンスター大学でファッションデザインを学び、1996年に卒業。その後、「カルバン・クライン」、「ボッテガ・ヴェネタ」、「ジバンシィ」、「ルイ・ヴィトン」でデザイナーとしてキャ リアを積み、「マルベリー」と「ロエベ」でクリエイティブ・ディレクターを務めました。「マルベリー」での功績が認められ、2006年には、英国ファッション評議会の「アクセサリー・デザイナー・オブ・ザ・イヤー」に選出されています。

スチュアート・ヴィヴァースは、2013年にアメリカのレザーグッズブランド「コーチ」のクリエイティブ・ディレクターに就任するとすぐに、「コーチ」の歴史上初めてレディ トゥ ウェア コレクションを発表し、ブランドの新たなチャプターを始動させました。彼の定評のある優れたデザインセンスと、若者文化を捉える鋭い感性は、国境を超えて共感を集め、ブランドが好調なセールスを続けていくことにつながっています。

2017年、スチュアート・ヴィヴァースは、それまで6度にわたってノミネートされてきたアメリカファッションデザイナー協議会(CFDA) の「アクセサリー・デザイナー・オブ・ザ・イヤー」と、アメリカアパレル&フットウェア協会(AAFA) の「デザイナー・ オブ・ザ・イヤー」に輝いています。さらに 2021年には、コーチのアイコンバッグのひとつである "ローグ(Rogue)" のデザイ ンで「殿堂入りデザイン優秀賞」を受賞しています。

彼は、コーチのクリエイティブ・ディレクターとして、ブランドのデザインに対する自らのビジョンだけでなく、現在と未来の世代にとってより良い未来を念頭に置き、サステナビリティ (持続可能性) とサーキュラリティ(循環性)のレンズを通してものづくりを再定義する革新を続けてきました。

コーチのCEO兼ブランド・プレジデントのトッド・カーンは、次のように述べています。「スチュアートのクリエイティブなリーダーシップは、コーチのブランドとしての進化、そして私たちの企業としてのあり方に欠かせないものです。重要なことは、今回の受章は、ファッション界や様々な文化におけるスチュアートの貢献を称えるものではありますが、私たちは彼がまだその本領を発揮し始めたばかりだと考えています。私たちコーチで働く誰もが、彼を心から誇りに思っています」。

スチュアート・ヴィヴァースは、現在、結婚相手のベンジャミン・サイドラー、子供のリヴァーとヴィヴィアンと共に、ニューヨークのアッパーウエストサイドに住んでいます。また、イギリス湖水地方のパターデール村にも家があります。

イギリスの叙勲制度は、卓越した業績と国家への貢献を称えるものです。勲位は功績に基づくもので、外務・英連邦・開発大臣の助言に基づき、イギリス国王によって授与されます。大英帝国勲章は1917年に創設されました。

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