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常盤木サッカー部の強さを【卒業生ゆかサル】が分析してみた②〜人としてどうなのか〜

こんにちは、前回の記事、たくさんの反響ありがとうございました。
まだ読んでないよ〜って方は、是非読んでみてください。

コメントなどたくさんいただけて、嬉しい。常盤木が愛されてることがわかりました。

なぜ愛されるチームに成長したのか。こちらも文字に落とせそうなので、またそのうち書きますね。

今日は分析②です。笑
どのくらい続くのかわかりませんが、お付き合いください。
文章を書くことは私の趣味なので。
(考えてたネタは5つくらいしかないけど・・・笑)


今日は「常盤木マインド」について書いていきたいと思います。

常盤木の独特な世界をお楽しみください。笑


人としてどうなのか

常盤木学園サッカー部のバスの座席の前ポケットには「職場の教養」という冊子が入れてあります。
卒業生ならわかるよね。

あれって、卒業してからわかったんですが「倫理法人会」というところに所属すると、いただけるものなんですね。
私は、起業してから、倫理法人会さんの経営者モーニングセミナーで2度、登壇させていただいておりまして、そこで久しぶりに「職場の教養」に出会い、
「あ〜私の原点!!!!」と心の中で感じたことを覚えています。

倫理、または道徳。

「人としてどうあるべきか」それを考えるベースが「職場の教養」という薄く小さな冊子に詰まっていました。

それを毎日何気なく読んでいた、私たち。
倫理の意味も、教養の意味も、なんとなくもわからず手に取っていました。

だって、バスに乗るとそれが目の前に「あるから」
ただそれだけです。

先生が、倫理という目に見えないものを学ばせようとしたきっかけは、私にはわかりません。
でも、倫理法人会という経営者団体に所属してくださり、その学びを、何も知らない高校生の私たちに、落とし込んでくれていたことに感謝です。


しかし、人間ってすごいなと思うのが、「人として善い行いとは?」こような話に毎日毎日触れていると、不思議と思考がそうなっていくわけです。笑

「あ〜善いことした方がいいな」
「ゴミは拾った方がいいな」
「靴は揃えた方がいいな」
「挨拶はした方がいいな」
「感謝は伝えた方がいいな」
「初心を大切にした方がいいな」

不思議と思考のベースが「人として善い行いは何か?」
さらに、考えた後に、しっかりと実践するようになります。

こちら検証したわけではないですが、まさに不思議とこのような行動を取るようになった私が、ここにいます。笑

今でも道に落ちているゴミは気になって拾うこともあります。
外出先で、人の靴も勝手に揃えます。
挨拶はこちらから元気に相手を見てするように心がけています。
感謝はたくさん伝えます。形にして伝えたりします。
悩んだときは初心に戻ります。初心の素直さを忘れないようにしています。


結果的に常盤木学園サッカー部で過ごした3年間で、サッカーの技術も上がったと感じますが、「人間力」もかなり上がったと感じます。
(人間力の定義はありませんが、私の目標は京セラの稲盛さんです。)

でも面白いのが、人間力を上げようとは全く思っていない。そこにあると感じます。

「サッカーが上手くなりたい!」と決意して一人で仙台に渡ったわけですが、
気がついたら「人間力」までアップしていた。という感じ。


サッカーが上手くなること以前に、人としてどうなのか?
そんなことを3年間、かなり問われていたと感じます。(今思えば)

阿部先生(顧問)の指導は、人間としてのベースがないと受け取れないと思う。

先生は、全国優勝するために何か特別なことをしていたわけではない。

先生は、私たち選手が、自主的に変わっていく、改善していくことを狙っていたのかな〜と感じてます。


先生はあまり多く助言はしません。

その代わりに、多くを無言で与えてくれていました。
多くの気づきをくださってました。

でもね、そのためには人間力が必要だった。
気付く力。

初心を忘れず、素直になって学ぶ姿勢。感謝の気持ちを持つこと。
それは人に対しても、モノに対しても、場所に対しても、時間に対しても。
目に見えるもの、見えないもの、全てに対して。

全ては、当たり前ではなく、ものすごく尊いということ。
それを感じ取れる選手だけが、先生の与えているものに気付き、受け取れる。

本当にそうだったな〜って私目線ですが、感じています。

私もこの経験から、子供たちによくお話しするのですが、「やるのはみんなだよ。」ということ。

夢を叶えていくのは先生、指導者ではなく、選手たち本人なのです。



では、夢を叶えていくために、人間力は絶対に必要なのか?と思いますよね?

こちらは、明確にはわかりません。

だけど、私の周りにいる「夢を叶えてる人たち」は、みんな人格者です。

前回の記事にも書いた、熊谷紗希選手、後藤三知選手や、私のなでしこリーグに所属しているトップアスリートたちもそう。
みんな常に高みを目指し、人として正しいことをしていると感じます。
(定義はそれぞれだけどね)

アスリートは、怪我や挫折、負けを経験することによって、苦しい経験をし、悔しい経験をし、人の痛みを知り、それでも毎日前に進んでいます。
だからこそ見える景色があり、感じられることがある。

そして常に仲間がいる。
だから仲間の大切さをよくわかっている。
仲間と何かを成し遂げる喜びを知っている。

そして、一人ではここまで来れなかったことも、感覚的に理解している。
だからそれが行動に現れる。


「夢を叶えていくために、人間力は必要なのか?」

私はそんな仲間を見ていると、きっと必要だろう、と感じます。
目に見えないものなので難しいけどね。



最後に・・・
先生の理念は、全国優勝の先にあります。

全国優勝は通過点でしかないのです。
選手の代表選出も、先生の中ではもちろん通過点でしょう。


意外かもしれませんが「良き母」になってほしい。
そんなことを良くおっしゃっていたことを覚えています。


思考がサッカーを超え、スポーツを超えている。

そんな先生だから、常に他のチームより先に行っていたのではないかと思います。


当時は「は?え?母?笑」と思っていたけど、今はすごくよくわかる。
(まだ母になる予定はない)

高い人間力を持った選手を輩出し、その先の未来を変えていく。
先生は女子サッカーに可能性を見出していたんだと思う。


そう考えると先生まじすげぇ。笑

それを高校生の私たちに伝え続けていたことがすごい。
当時は謎でしかなかったけどな!!!


この考え方から学べることは、先の先を読むということでしょうか。
優勝は通過点である。

「世界で戦う」を目標にしたら、全国優勝も、代表選出も当たり前でないといけない。

だから目標はいつも、先の先へ。



続く♥

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ゆか

吉野有香 Yoshino Yuka
元なでしこリーガー、サッカー指導者、メンタルコーチ 

ただのサッカー大好き人間です。
女子サッカーを盛り上げて、いつか女子サッカークラブのオーナーになることと、女子サッカー応援番組を持つのが夢です。本気です。

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