自分の本音に向き合う。
11月末頃から、cotreeのパートナープログラムを開始して、カウンセラーさんに全面的に受け止めてもらいながら、自分の気持ちを言葉にする時間を持っている。
今日はcotreeではないけれど、初めてカウンセラーさんにお会いしてお話をさせてもらったことで、自分の本音と向き合う時間の大切さというのを実感している。
Cotreeのパートナープログラムは
1か月で13000円と決して安くはないけれどだいたい1日1通の間隔でメッセージでお話ができるというのは、とてもいい時間だと思ってる。
特に私は電話が苦手で、オンラインのコミュニケーションも苦手。
文章でゆっくり自分の言いたいことを言葉にできるパートナープログラムはとても安心して取り組めるサービスだと思っている。
cotreeの先生と話していることは、休職中の過ごし方、復職に向けた準備、そして医師とのコミュニケーション。
常に全面的に肯定してくれるからこそ、自分も相手に攻撃性を出さずに済んで、こんなことが怖い、こんなことに困っている、小さくて医師には聞けなかった細かな困りごとを話して、ささやかなアドバイスをもらう時間が、少しずつ自分の気持ちを安定させてくれている。
先週、医師とのコミュニケーションで大きなショックを受けた。
日常生活を送るのも、怖くなるくらい、自分の自信を失わせる言葉だった。
絶望的な気分になって、何もできなかった。
その時、泣きつくようにメッセージを送ったのも、Cotreeのパートナープログラムの先生だった。
サービスを使っていなかったら、今頃私はどうなっていたんだろう。
カウンセラーさんとの対面
ショックを受けたその日から、好きだった本が読めなくなって、匂いがわからなくなって、午前中に起きることが難しくなった。
自分の身体なのに、今まで当たり前に身についていたことができない、というのがすごく面白いなと思ってる。
人と会うのが怖くなるかと思いきや、それだけは大丈夫。
多くの友達が、「大丈夫だよ」って声をかけてくれたことで、幸いにも人とコミュニケーションを取ることをやめる気持ちは湧かなかったし、ふさぎ込む気持ちもない。
怪我の功名かもしれない。
多くの友人が、落ち込んでいる私に声をかけてくれた。
本当にありがたいなって思って、精いっぱい自分も誠実に向き合いたいと思った。
私のコミュニケーションはすべての人を傷つけている、って言われたのに、「大丈夫だよ」って言ってくれた友人一人一人の存在が何よりも効果的な薬だった。
たくさんもらったありがたい連絡の中に、カウンセラーさんを紹介してくれた友人がいた。
医師とのコミュニケーションに悩んでいるならぜひ、と言っていただいて、このまま診察が怖いと思い続けるのも嫌で、とりあえず会ってみようと思って。
結果的に、ものすごくいい時間だった。
漠然とした不安感も吐き出して、整理してもらって、今後の道筋を考える時間になった。
話して初めて自分の本音に気付いた
カウンセラーさんに会うまではちょっと怖かった。
「医療者=怖い」
そんなイメージを自分の中に持っていたんだと思う。
でも、その方は見た目も話し方もすべてがオブラートに包まれたような、とっても穏やかで、今までの人生で怒ったことは一度もないんじゃないかってくらい、穏やかな人だった。
開始3分でたぶん、私のガードはなくなったと思う。
これまで、診察ではショックで泣く、ちょっと攻撃的に言い返して身を守る、守り切れず撃沈、ショックのまま帰る、この繰り返しで、ほとほとうんざりしていた。
自分の本音を言うことで自分が傷つく経験ばかりを体感する時間が自分の防御力ばかりを上げていたんだと思う。
カウンセラーさんに対して、一つ一つこれまで感じたことを言葉にし、少し質問をもらって、それに対して答えて。
今、一番の不安は、先が見通せないことだった。
私は、復職をするのか、転職をするのか、決められずに立ち往生している。
復職を考えたくても、会社側は診断書で復職可が出るまで復職プログラムの内容については知らせられない、という。
どんなものが復職プログラムなのかがわからないから、自分でもどんな状態が「復職可」なのかわからない。
追い打ちをかけるように、総務部や上司からこんな連絡がきた。
「人事異動も体制変更も希望にはこたえられない可能性が高いけれど、それでも戻ってこれるのか冷静に考えてください。」
「ちょっとやそっとでは再発しない、という体力で戻ってくることを望んでいます」
うつ病での休職者が私が初めてとはいえ、うつ病のことを全く理解していない総務と上司の対応に、絶望感しかない。
遠回しに退職を促されている気分になってまた絶望的な気分になる。
だったら退職すればいい。
たったそれだけのことが、決断できない。
私は仕事が好きなのだ。
仕事で出会った人たちも大好きで、まだ働きたい気持ちがある。
でも、「仕事は好きだけど、死にたい」そんな風に思いながら生きるのは苦しい。
転職すればいい。
でも、就職活動もしたことがない自分にとって、転職活動は不安が大きい。経歴的にも、エントリーシートで評価されるようなものではない。
不安を天秤に書けたら、好きな仕事をして辛い職場環境を、我慢し続けた方がいいのでは?と思うのだ。
でも、また死にたい死にたいって思いながら生活する状況にも戻るのが心底怖い。
復職も転職も決断できないこの状況が、とにかく辛い、そんな話をカウンセラーさんとした。
「不安な状況が解決するとしたら、希望するのは復職ですか?転職ですか?」
この質問でじっと考えた。
不安にしか目が行ってなかったけれど、不安が取り除かれるとしたら。
そうなったら、私はどうしたいのだろう。
「・・・私は、復職したいです。」
そう言って、涙が出た。
「そうならば、復職にあたっての不安が取り除けるように医師に会社と間を取り持ってもらうようなコミュニケーションをとってもらうのを軸に考えていけるといいですね。」
また、涙が出た。
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うつ病になってから早半年。
ようやく自分の先行きのモヤが取れたような気がする。
私は、復職したいのだ。
会社側からは復職のハードルをかなり高く設定されていて、そう簡単に乗り越えられる状況にはない。
それでも、もう一度あの場所で働きたいと思っている。
その気持ちに気付けたことは、きっと自分にとって良かったことなんだと思う。
最後の最後まで、働きたいという気持ちだけは持って、真摯に回復に向けて自分が努力するだけなんだと思う。
自分の軸を持てたことで、不安定さが自分でもコントロールできるものになった気持ちになった。
明日から、とにかく休もうと思ってる。
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