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私だってかっこいい女って言われたい。

小さい頃から
文武両道に憧れていた

というか
武道をやっている人に
いまだ憧れを抱いている

『小さい頃に空手やってたんだ』
『黒帯持ってるんだ』

人生で一度は言ってみたい台詞

小さい頃は色々な習い事を
させてもらっていたけど

水泳、習字と硬筆、ピアノと
武道とは程遠い習い事ばかりだった

つまりは無い物ねだりというやつだろう

そもそも人の原動力は
無いものねだりが7割くらいだと思っているので

そこに関しては悪いことだとは
微塵も思っていないけど

無い物を欲しがって何が悪い


まぁそれはさておき


中学生に上がった頃に
幼少期からの幼馴染の男子が剣道部に入り
袴姿がかっこよくて恋をしたことがある

ゲレンデマジックならぬ
袴姿マジックとでも言おうか

幼かったあの子が急に大人に見えた

ちなみにその子とは
付き合って1週間でクラス中にバレて
恥ずかしくなって自然消滅しました・・・

数少ないわたしの甘酸っぱいエピソード(余談)


あと弓道部の女子の袴姿って
とってもかっこいい

あのシャンと伸びた背筋と凜とした佇まい

惚れ惚れする

いまだに電車の中とかで
弓道技姿で長い弓を肩に下げている学生さんを
見るたびに思わず目で追ってしまう

私の勝手なイメージだけれど
武道経験者はカラッとしていて
まっすぐな性格の人が多い印象がある

礼節を重んじる武道を習うことって
とても大切な経験なのだろう

もしも自分に子供ができたら
何かしら武道を習ってほしいな・・・
と勝手に思い描いたりもする


わたしもそんなふうに
心身ともに強く逞しくなりたい

「なりたかった」じゃなく
「なりたい」だ

せめて自分の身を守れるくらいの
強さを手に入れたい

例えるなら
名探偵コナンの蘭ちゃんくらいの強さ


伝わりますか・・・?


正直なことをいうと

「女は守られる存在」だなんて洒落臭い
「女はか弱い」だなんてふざけんなと思う


以前電車の中で
変な男に変なことをされそうに
なったこともあった

その時は
男の目をちゃんと見てあげて
睨み返したらいなくなって

ホッとしたけど
逃げられてから急に腹が立った記憶がある


女だからって甘く見るな!

抵抗されなそうな女だと思ったか?


男の首根っこを掴んで
そうやって問い詰めたいほど腹が立つ出来事だった


(ごめんなさい、今日は治安悪いですね)


わたしはそのとき思った

女だからという理由で
弱く見られたくないし
なんなら大切な人を守れるくらい
強くかっこいい女でありたい


「そんな女、モテねーぞ!」

・・・って思ったそこの男!
ちょっと黙りなさい!!

そんなこと言う奴にモテたくもねぇんだわ・・・


なんだかそんな声が聞こえてきそうだったので
先手を打ってみた


(やっぱり今日は治安が悪い)


きっとそうやって見下されて
泣いてきた女性はきっとこの世にたくさんいる

いや、そこに関しては女とか男とかじゃなくて
人と人との問題だ

人を見下す言葉を吐き
優越感に浸る人間がこの世で一番嫌いだ


今はそんな時代じゃないだろう


上か下かじゃない

右に行くか左に行くか

それを自分で選び
自分なりの幸せを掴み取る

そんな世の中になろうとしているはずだ


私だってそうしたいし
そうなり始めているからこそ
苛立ちを覚えている


やっぱり護身術だけじゃなくて
空手やテコンドーをやるべき?

それともボクシングかな・・・

ともかく
一度で良いから合法的にパンチを打ってみたい

絶対に楽しいしストレス発散になりそうだ


・・・・・・・・・・


もしかしたら
かっこいい女になること以前に
それが目的だったりするかもしれないな


花崎 由佳

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