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進むこと、立ち止まること。

暖かい日が増えて徐々に春らしくなってきましたね。
私の地元である埼玉県長瀞町の桜もそろそろ見頃を迎える頃です。

2020年に撮影した桜並木


私はというと3月からフリーカメラマンとなり、早いもので1ヶ月が経とうとしています。
2月は有給休暇で長いお休みをいただいていたので、腕が鈍っていないかと心配でしたが、意外とすんなり仕事復帰できてホッとしました。

この1ヶ月間働いて改めて思ったことがあります。

それは「立ち止まる」ことの大切さです。

私の言う「立ち止まる」とは決して思考を辞める事や停滞することとは違います。

心と頭を休めて空っぽにすると言う意味です。

よくストレスを抱える人に対して「何もしない時間を作りなさい」とよく言いますよね。
私はそんなのできないと思うのです。
時間が出来たら出掛けたくなるし、音楽を聞いたり映画を見たりしてしまうし、せっかくだしと色々とやってしまう気がします。
何もしないって難しいですよね。

でも私の場合は必然的に長い休暇ができ、「何もしない時間」こそあまり作れませんでしたが、仕事から少し距離を置くことで少し心が軽くなった気がします。

何もしない時間というよりは、何も考えることがない時間を過ごしました。

もちろん折角できたお休みなので、いろんな予定はありましたが、一番私の中心にある「仕事」というものから離れることはとても大切な時間であったなと感じます。

ただその休暇期間が必要であったと感じたのは仕事復帰をしてからでした。
仕事が始まるまでは、正直だらだらと過ごしすぎて危機感を感じていましたので。
特にフィジカルに関してはとても。

一番実感したのは、自分の仕事を俯瞰で見られるようになった事です。

これまでは社員として責任ある立場にいたので、目の前の仕事をこなす事や、お店の売上、スタッフのメンタルケアなどに追われて、かなり視野が狭くなっていたことに気がついたのです。

その頃はお客様の前に立つ時も接客スイッチをがっちりオンにした状態から抜け出せなくて、お客様との間にどこか壁を作るようになってしまっていたことが悩みでした。

私の働く写真スタジオはフレンドリーさがゆえに、たくさんの方にご満足いただけていたのに、それがわかっていても以前のように接客スイッチを入れすぎず、素の自分でいるスタイルに戻るすべがわからなくなっていたのです。

それが休暇を経ていざ撮影に入ってみると、撮影の雰囲気を俯瞰で見ながら、自然と親御さんとコミュニケーションを取ったり、自然と笑えるようになっていた自分がいました。

「これがしたかったんだ。」

なんだか本当の自分が戻ってきたような、初心に帰れたようなふわふわした気持ちになって、少し嬉しくなりました。

悩み事があると行動しなきゃ、考えなきゃと思いがちですが、一度考えることをやめて「立ち止まること」が私のリセット方法なんだということがわかったのです。

また一つ自分のことが知れたような気がします。

とはいえ仕事はしないと生活ができなくなってしまうので、今回のような休暇期間はもう暫くないでしょう。
自分なりの時間の作り方を考えていこうと思います。

例えば料理をすること、電車に揺られてボーッとすること、あてもなくドライブすること、これが一番考え事をしない時間だと思っているので上手く使えたらいいなと。

自分の容量がいっぱいでどうにもならないことってたくさんありますよね。
そんな時に何にも考えず過ごしてみると、目の前に立ち塞がる真っ暗な景色を、ほんの少し視点を変えて見られる瞬間がきっとあるはず・・・と私は思っています。

来月から新学期がスタートですね。
楽しみな気持ち、不安な気持ち、様々だと思いますが、私もまだスタートしたばかり。

一緒に歩いて行きましょう。


由佳

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