はじまりの時
ぼんやりと35年生きてきた。
それなりに色々とあったけど、わりとぼんやり自分のやりたいようにやってきた。小中学生の時は生き辛さを感じ、だけど私はちょっとしたイジメにも気付かないというか反応しないくらい、毎日はなんとなく過ぎていくものだと思っていた。
こんなところから抜け出したい!と強く思い始めたのは中2の時だったように思う。高校は私の事を知っている人がいないところに行きたい。勉強は出来ないから、それでも行けるところ。漫画やファッション雑誌に夢を見ていた頃。中学の先生は嫌いな人ばかりだった頃。唯一、好きと思える授業は美術だったから先生に話をして私学の美術系高校に進学した。
そこからはずーっと美術系の人達と一緒だった。高校からものづくりの考え方というか、自分自身の捉え方も作る人の脳みそで出来上がって、暗い世界が少しは明るくなった。でも、それは就職と共になくなっていった。
パワハラ?というのか、昔ながらの上司がいる職場で耐え切れなくて2年で辞めた。その次にアルバイトで働いたお店でも心を病んだ。今なら、病んでいたと言えるけど、あの時は私が弱いから要領良くないからと思って悲しんでいるだけで鬱っぽいものに気づかなかった。
そうやって、自分が嫌いになりながらも制作だけは辞めずにやってきた。
とてもとても大好きだった職場が廃業したり、ほぼ育ての親と言ってもいい祖母が亡くなったり…それからも色々とあったけど、ぼんやりと生きてきたと思っている。たぶん、それが私らしいから。
でも、何もない事に気づいてしまった。結婚もしていない、職業はパート。ちゃらんぽらんじゃないか!ものづくりをしていると言っても、子どもアートの先生を少しとアクセサリー作家。それで食べているわけでもない。
そんな時に、友達が勉強をして新しい事をしようとしていた。すごいなーと思っていたけど、それは羨ましさだと感じた。以前から気になっていた事にチャレンジしてみるか!
そう思ったら、芸術療法という言葉を検索していた。大学の心理学で少しだけ学んだ芸術療法。日本ではあまり認知されていない心理カウセリング方法。子どもアートの時にノイローゼ的になった事がある私が心理カウンセラーになれるのか?でも、今の仕事にも役立つのなら少し勉強してみるか!となり、本屋で探してみたり通信講座を調べてみたり…。
そして、本日。チャイルド総合心理学を通信講座で学ぶ事に決めた!
学生時代の生き辛い経験は美術やものを作る事で消えていった。私にとって作る事は一生やっていかないと生きていけない事。その経験と技術、今までやってきた事に間違いはなかったと思えるように、学校に行くのが辛い子どもや世の中に希望を持てない人に向けて出来るよう勉強していきたい。
ここでは、私の学びの時を残して行きたいと思う。それは、自分のために残したい言葉。でも、誰かの為になるのならそれはとてもとても嬉しい。