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理想と現実

関西弁がツボな私が好きにならないわけがない
優しくて可愛いおばあちゃん。

そんなおばあちゃんを起こしにいく時、ついニコニコしてしまう私の顔を見ては、「あんた、かわええなぁ。」と大好きな生粋の関西弁で話してくれる。
「今日泊まり?朝までやろ?」と午前中の出勤早々から言われてしまう時もあるけれど(笑)(朝から次の日の朝まで勤務ってことはありえない)

そんなおばあちゃんの部屋に5月、芍薬の花がきれいに咲いていた。
「きれいー!」と言えば、
「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」って言葉があるんや。あんたみたいやなぁ。なんて褒めてくれる。

聴き馴染みのなかったその言葉の意味を調べては、その言葉にふさわしい女性になりたいと思った。

人生の先輩に囲まれていると、ハッとすることや自分の薄っぺらさに気付かされる。経験も知識も全然足りない。中身のある会話ができる大人な女性になりたい。

おばあちゃんの目には私がどう見えてるのか。
いつも掛けてくれる褒め言葉に単純に嬉しくなりつつ、それにふさわしい女性になりたいなと思う。

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