とうとうパフォーマンスアートをNFTにしてしまった
こんばんは!神戸ポップことYukaです。
いよいよ自分の顔出しどころか生活の一部(と足の裏)まで動画を売り物にしてしまいました。
いろんな情報の点と点が線になり、出来上がったのが今回の「成仏」です。
けったいなものかと思いますが、最後までお付き合いくださいませ。
「NFTアートじゃないならあなたの絵は買わない」といわれたこと
2023年春、NFTユーザーを襲ったイーサリアムのガス代高騰問題。
これ以降、私はイーサリアムチェーンのプラットフォームから円のプラットフォームへシフトするようになります。
イーサリアムは仮想通貨なので、「○円」とはいいきれません。「○円相当」となりますが、数字が上下するので夢が持てますね。
対して円はあまり価値が動かない通貨です。
ですが逆を言えば、買った時よりも価値がダダ下がりしにくいのも特徴。
「とりあえず描いてみよう」ということでHEXAで好きに描いた作品を出してみたら、それが飛ぶように売れたのです。
心がすごく楽になりました。
ですが同時に、イーサリアムチェーンでたくさん応援して下さった方から「イーサリアムじゃないと買わない。そもそもNFTじゃないと買わない。NFTをやるなら応援はする」とバッサリ言われたもので、導線の短い私はその怒りのパワーをさらに絵で昇華するようになります。
イーサリアム赤字
思うように売れず(=飛ぶように売れない)悩んでいた私は、あるアドバイスで毎週月曜日に1作品出すというルーティーンをしていました。
私は、自分の世界観を作り出すためにfoundationで出品していたのですが、機械みたいに描いても当然売れることはなく、ガス代高騰の中、出品代(ガス代)だけが引かれていきました。
もちろん、数ヶ月とすら持たず、ウォレットは空っぽになりました。
そもそも「日本人ウケしないから、欧米へ向けて」という逃げにも疑問を持ち始めていたので、それならば日本でNFTではなく普通のデジタルアートとして売ってみてはどうかと考え、すぐに作品を削除して日本のアートECサイト(ThisIsGallery)様へ委託販売することへと軌道変更しました。
しかし問題は、作品をfoudationから削除する過程にありました。
foundationの場合は、「なにかをするごとに」ガス代が発生するので、①リストをやめる②燃やす(削除)、この過程だけで0.015〜0.03ETHかかります。
これを5〜6作品やりましたが、儲けも少なくなっていため、いよいよウォレットは空っぽになってしまったのです。
最初はそれでも数点を日本円を追加する形で削除していましたが、フロア掃除ならぬサイトの掃除をするだけに収入を費やすのが馬鹿馬鹿しくなり、1点放置状態になっている物があります。
それが今回の主役となった作品です。
2Dの絵は世界中で溢れかえっている
私は国内外の作品をよく見るのですが、とりわけ日本のアニメイラストが飽和状態なわけではなくて、世界中がアートで溢れかえっています。
多くは2Dですが、3Dアートも手で持つことができないという面では視覚的に楽しむ2Dアートとおなじくくりにして考えています。
元来アートは飛ぶように売れる物ではありませんし、飛ぶように売れるものはおそらく念入りにマーケティングされた商用作品でしょう。
マーケティングの施されていない作品は増えるだけで、在庫も増えるとともにクリエイターのフラストレーションも増加します。
あまり良い傾向ではないと思います。
と、偉そうにいう私も、革新的なことはなにもできていません。
ただ、このままではいけないという気持ちには切り替わっていました。
なぜみんな同じことをするのか疑問に思った
絵は売れないでしょう。
当面、NFTアートは売れない…半歩譲って、売れにくい時代が続くでしょう。
そしてその時代に終わりが来るかはわかりません。
なぜなら世界中でアートの供給が圧倒的に多いからです。
Twitterを見ていると、それでもずっと同じ販売・宣伝を続けているクリエイターを多く見かけます。
「継続ほど難しいものはない」(=飽き性な)私からすれば、一つのことを継続するべきだったのか…とあれこれ悩みもしましたが、空気を動かさないといけないと思ったので、そちらへ舵を切りました。
二番煎じがダメならなにをするべきかを考えた
たまたま、ひろゆきさんのYouTube(切り取り)動画で「アートの二番煎じには価値がない」と言っているのを聞いたのが胸に突き刺さって、確実にこのままではいけないと思いました。
実は前日に、なんばグランド花月(大阪)へ、吉本のエンターテイナーショーを見てきていたのもあって、エンタメとはなにかをずっと考えていたのです。
いや、そのまえの、西野亮廣さんの『夢と金』 を読んでからです。
エンタメ、人の心を動かすもの…
その理屈は今でもわかりません。
(NSCに入ろうかとも考えた)
ですが、やはり今の「NFTアートを描いてはTwitterで宣伝して終わり」を繰り返すフェーズは抜けたのではないかと再認識しました。
そのときでした。
「私にパフォーマンスアートをNFTにできないだろうか?」
おそらくNFTでパフォーマンスアートをやっている人はごく僅かか、もしかしたらトップバッターかもしれません。
これをアートではなくただのお笑い映像だと思う人もいるかもしれません。
ですが、これもれっきとしたアートなんです。
(後で調べたら、現代美術>前衛芸術=シュルレアリズムでした)
ライバルがいないのでOpenSeaで1ETHという値段をつけています。
急いで売るものでもないので、リストが切れたら続けるかもしれないし、放置するかもしれないし、プラットフォームを変えるかもしれません。
円に変更したら、「24〜27万円相当」から大幅に値下げると思います。
おそらく19万円以下にするでしょう。
日本のアートの市場だと、これが妥当だからです。
おわり
語弊のないように一つだけ付け加えておきます。
もちろん絵は、描きたいときに描いて販売します。
今は以前のようなリミットを感じることもなく自由に描いているので、ある程度は在庫を持ってもいいことにしています。
この作品はしばらく、ストーリーを語り続けるために何度も映像を流すと思います。
そしてこの作品はただの破壊行為を表現したものではありません。
印刷した自分の作品をビリビリと破いては、掃除をして一つにまとめています。
それはこういった要素があると思います。
ゴミとゴミ
汚染と浄化
昇華と瞑想
破壊と創造
タイトルは「私の作品を成仏させる」です。
仏教で掃除は非常に大切なものとされ、悟りを開いた人も言われているほどのもの。
私が地味に掃除している姿もぜひ見てほしいです。
それでは、最後までお読みいただき、感謝いたします。
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追記)
2作目です