【初】日本人NFTクリエイターの描く「シュルレアリズム」について
こんにちは!神戸ポップです。
NFTアートを初めて1年を過ぎて、いよいよ本域に入ってきました。
つい最近ですが、嬉しいことがありました。
それは、私らしく、私が描きたい世界…それが、古典美術の「シュルレアリズム」に該当することがわかったのです。
学術的なことも含めてまだ勉強中なのですが、シュルレアリズムを初めて聞く方が多いと思うのでぜひお読みいただけますと嬉しいです。
さっくりシュルレアリズムについて
フランス語:surréalisme
英語: surrealism
日本語では「超現実主義」というそうです。
精神科医・心理学者ジークムント・フロイト(1856-1939)の考えを汲んだ、「無意識(潜在意識)に存在する心理描写」と、現段階ではそう踏まえています。
簡単にいうと、夢で見るものを絵にしちゃうということですね。
フロイトは心理学の祖とも言えます。
フロイトといえばこれが有名。
・ヒステリー、トラウマ、PTSDを初めて概念化
・「意識の構造」の提唱(自我・エス・超自我)
・リビドー
(ざっくり言って、”発達段階ごとに性欲が体の各局所で湧く”というちょっと破廉恥な考え方)
興味のある方はぜひ調べてみて下さい。
ただ、考えはわかりやすいものが多いけど、反発勢力もけっこうあったので、意外と本はないんです。
イラストレート心理学入門 [第3版]
面白いほどよくわかるフロイトの精神分析―思想界の巨人が遺した20世紀最大の「難解な理論」がスラスラ頭に入る (学校で教えない教科書)
…と、いうのも、なぜ私がこんなにシュルレアリズムに熱いのかというと、自分の絵の志向(嗜好)が、学生時代に勉強していた領域と繋がっていたからなのです。
大学では社会学を専攻していました。
偶然にも、あの(寝てばっかりいた)「深層心理学」の講義でフロイトが出ていたので、今回ばっちりリンク。
「カーロ(後述)が好きだと言うと、グロいからって引く人がいるけど、カーロを含むシュルレアリズムがフロイトから流れてきているなら、方向性は間違っていない」
これを確信して作品を描き始めてからは、生涯絵を描いていけそうな気持ちになりました。
補足ですが、シュルレアリズムの時期に描かれた作品は、戦争(内戦)に対する訴えが多いです。
キュビズムでも代表格のパブロ・ピカソの「ゲルニカ」は、反戦画として有名になりました。
尊敬する画家
前述のとおり、大体がグロテスクです(笑)
サルバドール・ダリ(1872〜1950)
ダリは「意味わからん絵を描く人」と、若い頃はそう思っていました。
ですがこれもまた、大学で受けていた講座とリンク。
「深層心理学」ではなく「メディア論」という授業で、『アンダルシアの犬』というショート映画を見たのを思い出しました。
ダリが中心となって制作されたシュルレアリズムを代表する映像作品です。
これは、YouTubeで探してもあまり見つからないのと、強靭なメンタルがない場合は見るのをおすすめしません。
内容の一部
・眼球をカミソリで切る(※代用品を使っています)
・手のひらから大量の蟻が出てくる
・ロバの死骸がピアノに乗って運ばれる
実はこの映画、脈絡がないんです。
全く関係のない映像を繋いでいるだけ。
私は引き込まれて観ましたが、授業では教授が何回も動画をリピートしたので、泣いている学生もいましたね。
フリーダ・カーロ(1907〜1954)
波瀾万丈、情熱の女性画家です。
痛々しい絵が多い。
不慮の事故と度重なる病気・手術により体が自由に動かなくなっていく辛さ。そして、夫の度重なる不倫による猛烈な嫉妬心が、作品によくあわられています。
映画化もされており、この時期の有名な画家の一人です。
(結構、内臓の絵が多いかな…)
パブロ・ピカソ(1881〜1973)
尊敬の枠に入れていますが、ピカソの絵は正直よく分かりません(笑)。
私は抽象画にはうといので、うまく言語化ができず、先の2人ほどの熱量はないです。
ただ、彼は世界的天才画家とされる前に、シュルレアリズム時代の画家だったということで、知っておく必要はあるなと思っています。
神戸ポップの「シュールな絵」
日本人であり1990年代のアニメ漫画を見てで育ったため、見た目は漫画風の絵です。
もともとはアニメ塗り寄りのデジタルイラストですが、シュールな絵を描き始めてからは厚塗りに変えています。
シュール画はまだ欧米でしか広がっていないので、海外のコレクターに見てもらうためにも、油彩に近づけています。
なお初めは風刺画と言っていたのですが、風刺画というのは反政府的な絵なので避けようと思い…「シュールな絵」でとどめています。
ざっくり言って、「対象物が2つある。でも共存するのがあり得ない絵」というのが私の表現したい絵です。
*「神戸ポップの冬」はオーダー品
本品は音声のみのmp4動画
The winter of kobepop
おわりに
日本、特に日本のNFTアート界ではまだシュールな絵がないと思うのですが、おそらく見て共感したり、面白いと感じていただけるんじゃないかと思っています。
いつも「ググりたい!」と思ってもらえるような作品作りをしています。
気持ちの悪い描写も出るかもしれませんが、キャンバスに好きなだけ描いていこうと思っているので、お楽しみに!
*毎週月曜日9時に新作発売!
シュールな絵コレクション
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