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パリ旅行記 思わず声が漏れたステンドグラス礼拝堂_サント・シャペル

 石造りの螺旋階段を上り、メインの礼拝堂に出た瞬間、ため息がもれた。広々とした鳥籠構造の壁を埋め尽くすステンドグラス。
 改装工事中のノートルダム大聖堂の代わり、くらいの気持ちで訪れたサント・シャペルだったが、この旅でも特に感動に残ることになった。

 ヨーロッパの宗教にそこまで詳しいわけではないけれど、ひとつひとつのステンドグラスが聖書の物語を紡いでいるのが分かる。四方どの角度から光が当たっても、どれかが物語の中心となって輝く空間。
 後から調べると、ステンドグラスのシーンが解説されているパンフレットもあったようで、現地でちゃんと見合わせればよかった。
 神聖で、出るのが惜しくなってしまい、ずっと礼拝堂内を見上げながら歩いていた。

 ステンドグラスなんて、空間にひと枠あるだけで世界が彩られるものかと思っていたのに。

 入口に戻ると、ステンドグラスモチーフのレプリカが売られており、即買いでした。
 照明が当たると色のついた影がとてもきれい。

 大手ガイドブックにも一覧程度にしか紹介されていないサント・シャペル。私はパリに行くなら必見くらいの勢いでおすすめしたい。
 因みに、歩いてすぐのサン・ルイ島にある有名なアイスクリーム屋さんを楽しみに向かったが、8月いっぱい休業との看板が出ていた。
 夏なのにアイスを売らないなんて!なんてバカンスを大事にする国なんだ!

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