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パリ旅行記 世界を魅了する微笑、モナ・リザ

 フランスパリに行く目的にして憧れの場所、「ルーヴル美術館」。メディアで特集される度に、いつかはと思っていたアートの聖地。
 一日では回りきれないという噂だったので、複数回訪れることを前提に、週に一度の夜間開館の日だけwebサイトから予約をしておきました。
 併設の「カフェマルリー」で夕飯がてら機運を高めた後、(この旅で最高に言語能力の敗北感を味わいました!)ほろ酔いで耳が赤いと笑われながら、いざガラスピラミッドの内部へ!


 ルーヴル自体が目的だったので、個別の作品で実物が見たい!という欲はそこまでなく、名画はとりあえず会っておこうくらいにしか思わなかったのです。
 入館が20時、時間も限られている中やっぱり「モナ・リザ」だよね。ということで、花形所蔵物の多いドゥノン翼から館内へ。
 梁のない、西洋建築らしい突き抜けるような天井高からすでに圧倒されつつ、案内板に沿って進みます。モナ・リザの前に対面できたのがウジェーヌ・ドラクロワ作の「民衆を導く自由の女神」。でかい、かっこいい!でかい!

 途中回路に迷いつつ、人混みをかき分け、遂にモナ・リザのある展示室へ。
 遠目にその絵画が見えた瞬間、鳥肌が立った。
 今までの転載では感じえない、圧倒的オーラ。取り囲む熱狂を涼やかに躱す微笑が肉眼で捉える距離にある、幸福感。

 初めて会ったモナ・リザは、長年見られることを全うしているスターだった。

生身の人間も同じ、人に晒されて背筋を伸ばして、それでも微笑を忘れない佇まいに、惹かれていくのは人の性。

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