マルチタスク思考回路の停止方法
不規則な全身運動。次の傾斜とルートにしか気が回らなくなる、いつもとは程遠い思考回路。
日々考えることに追われている生活でこれ以上ないデトックスの高揚感に包まれて、一心不乱に山を登る。
6月に初めてマラソン大会で10㌔走った時は、ただ続く「走る」という連続性のある運動に脳が他のことを考えたくてしょうがなくなってしまった。
山登りの時だけは、身体も頭も同じ目標に向かって動ける。
仕事も複数案件持つ方が回るマルチタスクタイプなので、時々こうして強制的に思考を取り上げないとパンクしてしまうのです。
全身で次の一歩だけ考えることが途切れた瞬間、降り注ぐ太陽が岩や木の根の陰影を際立たせて照らしていた。
美しいな、と思ってカメラを構える。
写真を撮り始めた直後、同じようにカメラと一緒に登った高尾山では、全く思った画が撮れなかった。
同じような景色が続く自然の中、どうやって構図を決めて、何にピントを合わせるのか。主役となる被写体のいる分かりやすさがなくて、あとで見返すとなんでこんなもの撮ったんだろうと思う写真ばかりになってしまった。
その頃に比べると、ちょっとだけでも引っかかりのある写真が撮れそうで、嬉しい。
頭のデフラグと、写真スキルのセットアップができて初めての筑波山は大満足。
紅葉には早かったし、つくば駅からはバスで移動するので始発からとはいかず、山頂付近は大行列になっていたけれど、他の登山ルートもあるのでまた登りたい!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?