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20.08.09 WeekendBrewを思考する

ご覧くださってありがとうございます。
この記事は、Standart JapanからリリースされているWeekend Brewから
(毎週日曜日に届く、コーヒーやそれに関連した世界のニュース・一押し音楽や本・コーヒー豆など勉強になる&ハッピーになれるニュースレター)
個人的に気になった何点かのトピックについて、
Twitter140文字では表現しきれない感想やさらに深掘りしたことをアウトプットしていきます。

触れたいこと、もっと知りたいことは沢山あって調べたり思考したりしていたものの、
日常のあれやこれやと共に頭の中でトグロを巻いており、なかなか文章を書く気になれず…
気づいたら2週間が経過していました。

今回私の目を引いたものは以下の2点です。

・KOFFEE MAMEYAの挽き目のお話
      ー視覚情報からのアプローチ・ホスピタリティが素晴らしい!
・NYのZero Carbon Coffeeが、
 コーヒー企業として初「クライメートニュートラル認証」を取得
(Weekend Brewニュースレターより引用)
(詳細は是非、アーカイブをご覧ください)

KOFFEE MAMEYAの挽き目のお話
              → コーヒー屋さんの表現方法の工夫がおもしろい!

東京・表参道にあるコーヒーショップ KOFFEE MAMEYAさんのコーヒー豆を購入した際のお話です。
KOFFEE MAMEYAさんでは美味しく淹れるための目安の挽き目をお伝えするために、ジップロックに入ったオススメの挽き目にグラインドしたコーヒー豆が同封されています。   

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コーヒーを淹れるときに何よりも気にかけないといけないと言われることもある挽き目ですが、その割に「中挽き」「細挽き」「グラニュー糖とザラメの中間」といった言葉で表現されるのが一般的で、なかなか具体的なサイズをイメージできないこともしばしば。しかし百聞は一見に如かずとはまさにこのこと。視覚的な情報の説得力に改めて気づかされると同時に、商品を準備する際の手間が想像でき、おもてなしのひとつの形として感銘を受けました。こういったちょっとした気遣いが、ホスピタリティの質を高めてくれますね。(プロモーションじゃないですよ!)
(Weekend Brewニュースレターより引用)

偶然、今回のNews Letterが届いた前々日、KOFFEE MAMEYAさんでお豆を買っていたので『めちゃわかるー!!』と思わず声をあげてしまいました。

グラインダーによって挽きの粗さ・細かさが微妙に違っていたりするし、
中挽きと言われてどのくらいかしら。と本で確認してみても、2Dなのでなんとも分かりにくい。
また、普段ザラメと触れ合う機会がそれほど無いので、
「グラニュー糖とザラメの中間」なんて言われた暁には、分かんないから適当でいいや!って私はなってしまいます。
その点、実物が手元にあるのは強いです。
ありそうで今まで出会ったことがなく、この手があったか!と私も非常に驚かされました。

私自身は、カフェでコーヒーをいただくことよりも、お豆を購入して自宅で楽しむことの方が多いので、
(殊最近はCOVID-19下により、ネットショップで豆を購入することが増えたので)
このようなコーヒー豆以外の部分も楽しませていただいています。
(おもしろくて、コレクションしています😬)

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コーヒー屋さんがどんなことを伝えようとしているのか、またどうやって伝えているのか、コーヒーを味わいながらそこにも思いを馳せるのが非常に楽しく、
素敵なパッケージや説明書に出会うと嬉しくなります。

そこで、
私の感動した / 気になるパッケージ・説明書を3つpick upしてみたいと思います。

1. LiLo Coffee Roasters

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お豆の説明書がとにかく情報が豊富、かつ分かりやすく、想像力を掻き立てるようなつくりになっていて素敵です。
まず私が目についたのは、味わいを表現しているイラストと焙煎度を表した縁の配色です。
フレーバーを表したイラストは、文字情報よりもかなり想像がしやすいなと思います。
というのも、フレーバーを自ら表現するときにはやはり自分の食経験に基づいているし、食べるという行為においては文字情報というよりもむしろ、視覚・味覚・嗅覚・触覚が融合されて一つの食経験としてインプットされるように思うためです。

次に気になるのがQRコード。
読み取ってみると...なんと、各お豆の解説の音声が聴けるのです!
味の表現も説明書では表現し難いようなおもしろい擬人表現だったり、ストーリーだったり。すごくおもしろいです。
私はネットショップで購入したのですが、ネットショップでの懸念点(=お店の方のコーヒートークを伺えないこと)がうまくカバーされていて素晴らしいなと思います。

そのほかにも、オススメの抽出方法、農園・標高・品種・精製方法と情報が充実しています。

2. 丸山珈琲

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丸山珈琲に行くといただけるBeans Menuです。
農園の様子や生産者さんの写真・お話が掲載されています。
コーヒーもやはり農作物であり、意思を持った人の手によって作られていること、
生産者さんの想いや暮らしをよりリアルに感じられます。

また、丸山珈琲で特徴的だなと思う点に、
それぞれのお豆に生産者さんの名前と写真が載っていることが挙げられます。
農園や品種、処理方法の情報からももちろんコーヒー豆の情報は得られますが、
そこにさらに生産者さんの名前や顔が見えると、その奥に想いや取り組みがあるということを感じることができ、豆の個性がもっとはっきりして、ストーリー性ももっと感じられるように思います。

3. Single O

気になっているのは、コスタリカ La Minitaのパッケージです。
(これから購入予定のお豆なのですが)

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(写真はSingle Oネットショッピングサイトより引用)
QRコード。なんじゃこりゃです。

QRコードを読み取ると、La Minita農園でのコーヒーの栽培から精製までの様子を観ることができるそうです。
自分が今飲んでいるコーヒーの作られる過程を観られるなんて、最高のロマンじゃないですか!笑
国・農園名・標高・プロセスなどの文字情報だけでは想像しにくいですが、ホンモノが動画で観られるのはおもしろいなと思います。

さて、コーヒーを購入する際に(Single Origin Coffeeに関しては)
焙煎度、フレーバープロファイル、国・農園名・標高・プロセスの情報は多くのコーヒー屋さんで得ることができます。
文字情報からさらに踏み込んで、視覚や聴覚などを用いてさらに伝わりやすく、またプロダクトに関わった人たちの想いが付加されていると、
今飲んでいる一杯のコーヒーももっともっと味わい深く、個性の光るものに感じるなと思います。

この方法があったか!みたいな、意表を突くものとの出会いがこれからも楽しみです。

NYのZero Carbon Coffeeが「クライメートニュートラル認証」を取得

クライメイトニュートラル認証は、
低酸素社会を促進し、気候変動対策に取り組むことを目的としている。
製品製造過程において排出した温室効果ガスに対して、
Measure・Offset・Reduceのプロセスを行った製品に対して付与される。
(CLIMATE NEUTRAL HP 参照)

Measure:昨年度の製品製造から納品までに排出したCO2の総量を測定
Offset:企業が短期的に削減できない排出量を、カーボン・クレジットを購入し相殺する (カーボン・クレジットは、二酸化炭素の削減や回収に直接投資するもので、森林保全、再生可能エネルギー、輸送などのさまざまなプロジェクトを支援する)
Reduce:MeasureをもとにCO2削減のための行動計画を立てる

Zero Carbon Coffeeは、コーヒー業界で初めて気候変動への対策を取り上げ、認証を取得したそうです。

Zero Carbon Coffeeとしての具体的取り組みとしては、
・カーボン・クレジット購入により間接的にCO2削減に貢献
・来年度には焙煎設備を100%再生可能な電力を利用したエネルギー消費に変更
・すべての小売パッケージを100%生分解性と家庭用コンポスト可能な素材に変更などのカーボン削減措置を予定だそうです。
(Zero Carbon Coffee HP 参照:https://www.zerocarboncoffee.com/press)

排出したCO2をクレジットの購入で相殺するとのことですが、その分お豆の価格はどのくらい影響するのでしょうか。
Zero Carbon Coffeeネットショップによると、12oz(およそ340g)で1,692円程。
12oz一袋購入で、100lbs(およそ45kg)相当のCO2削減に貢献できるそうです。
(個人的には思ったよりリーズナブルでびっくりです。)

クライメートニュートラル認証に限らず、コーヒっていろいろな認証がありますよね。

認証コーヒーとは、
サスティナビリティ、栽培方法、生産者支援などの目的により、非営利団体や第三者機関により、一定の査定方法に則って評価し合格認証されたコーヒーのこと。
(UCC HPより引用:https://www.ucc.co.jp/enjoy/encyclopedia/dictionary/dictionary_g-5-1.html#sec15)

有名なものとしては、
有機栽培コーヒー(有機JAS認証):農薬や化学肥料などの化学物質に頼らないで、自然界の力で生産された食品に対して付与される

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(農林水産省HP :https://www.maff.go.jp/j/jas/jas_kikaku/yuuki.html)

レインフォレスト・アライアンス:環境・社会・経済の長期的な持続可能性に向けた意義のある取り組みをする製品に対して付与される

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(Rainforest Alliance HP: https://www.rainforest-alliance.org/lang/ja/about/rainforest-alliance-certified-seal)

バードフレンドリー:渡り鳥の生息地になる、自然林に近い環境を守りながらコーヒーを育てている農園に対して付与される

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(Bird Friendly Coffee HP:https://bird-friendly-coffee.jp)

そのほかにも様々な社会・環境・経済問題に配慮した認証があり、新たに誕生したりもしているようです。

コーヒー豆を購入あるいは飲む際、
このような認証マークもまた前章のように、私たち消費者に対して+αの情報を与えてくれて、一杯のコーヒーにもっとストーリー性や奥行きを与えてくれるように思います。

まとめ

今回は、WeekendBrewより
・KOFFEE MAMEYAの挽き目のお話→表現方法の工夫がおもしろい!
・NYのZero Carbon Coffeeが「クライメートニュートラル認証」を取得
以上2点について語ってみました。

コーヒー豆を選ぶ上で、コーヒーそのものの味わいはもちろんのこと、
パッケージや説明書にもフォーカスを当ててみるのもまた楽しみの一つです。
原産国での栽培→精製→輸出→焙煎→抽出と長いプロセスを辿って来るコーヒーだからこそ、
また、環境問題や社会問題なども絡み合っているコーヒーだからこそ、
関わる人たちの想いがたくさん詰まっていて、ストーリーも味わいも様々で本当に奥が深いです。

今回のWeekend Brewも心から楽しませていただきました。
読みながら色々思考して、色々が頭に浮かんでは消え、浮かんでは消え、…を繰り返す...。
語彙力不足と忘れっぽさと圧倒的面倒くさがりな性格から、なかなか言語化するまでに時間がかかってしまいました。

しかし、毎週Weekend Brewを通して普段あまり触れないような社会問題に触れるきっかけとなっていて、
社会や経済の動向とは距離を置きたいと思っていた私も興味を持つようになってきました。誠に感謝です🙏

さて、驚くべき暑さの続く毎日です。
手洗いや三密の回避はとてもとても大事ですが、加えて水分・塩分・糖分補給も抜かりなきように。
どうか平穏に残りの今夏を楽しめますように。



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