「やめるときも、すこやかなるときも」 読書メモ
Kis-My-Ft2の藤ヶ谷太輔さん主演でドラマ化された「やめるときも、すこやかなるときも」、ドラマが良かったので原作も読みたくなり、購入しました。購入した本屋さんも今は新型ウイルスの影響でお休み中。営業再開できる日々が戻ってくることを願います。
さて、こちら読んだ感想は「独身女子、共感する点多いんじゃないの」ってこと。女優・奈緒さんが演じたヒロインの桜子ちゃんは、独身32歳。家庭がちょっと大変で、家にお金を入れている。妹はもう結婚していて子どももいて、自分とは違い明るくてモテるタイプ。比較して苦しんで、でも現実はいろんなことが少しずつ厳しくって。実は読んでる間、私何度か泣きました・・。号泣ではなく、ほろっと。ドラマでストーリー知っているからかもしれないけど、窪さんの書く優しい文章が、時に鋼の糸のようにスパッと心を切ったり、針のようにスッと貫いたりしてきます。
私も思うんですよ。キラキラした経歴で、モテモテで、華やかな見た目で、スラッとしてて、友達とかも超多くて、そんな人だったらなーって。でもそんなこと言ってても始まらなくて、今世界がこんな大変な状況で、この手の中にも自分が積み上げてきたものとか、消化できない気持ちとか夢の残りカスみたいなものとか色々あって。だからこそ人ってそういうもんじゃん、みんないい感じじゃん、て思うんですよね。
自分の過去や今を肯定することができない、でもどうにか状況を変えたい、そんな主人公・壱晴とヒロイン・桜子、この二人のちょっとどろっとした、でもあたたかい物語。家での時間のおともに、おすすめします👍
ちなみにドラマ主題歌、キスマイが歌う「memento」めっちゃぴったりやし切ない・・・。元気が出るのでぜひ合わせて聴いてください（唐突な宣伝）。歌詞が今の世界の状況にもなんだか少し重なって。ちょっと引用します。
未来へと続く 旅路のその途中で 何度も躓き 人は強くなるよ いつの日か全て笑顔に変わる 心から信じてるんだ
アルバム発売中です（また宣伝）
もうドラマの本放送終わっちゃったけど、再放送してほしいなー！！
あっ、「やめすこ」は文庫版もあります。
お読みいただきありがとうございました🌸
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