もしも空を飛べたら

もしも空を飛べたら

森を空から眺めてたくさん森の匂いを嗅ぎたい

海を上から眺めてみたい

地球の丸さをみてみたい

都会の喧騒を静かなところからみてみたい

田舎のゆっくりとした時間を鳥とうらやましがりたい

田舎の人と都会の人を見比べて、楽しそうな人とか幸せそうな人とかを見つけてぼくも楽しく幸せになりたい

だれにも邪魔されずにふわふわと浮きながら、自然に耳を傾けて
ちょっと地上より高い位置にいるから暑いなぁと言ってふざけて
ふわふわ浮いていられるからジェットコースターより怖くなくて
たのしいかもしれない

でもぼくにはふわふわする勇気はない
ふわふわできるようになるには特殊な訓練が必要らしい
最近テレビであまりみなくなった「まねしないでね」
そんな過酷なことやるなんて
今の生活も過酷だからいいんだけどね
知らないことするのはこわいからさ

あとまだ地上でやりたいことがいくつかあるから
続く限り板橋ハウスは見たいし、お笑い芸人めぞんのまだ見たことないネタをたくさん見たいし、米津玄師のまだ見ぬ新曲を聴きたいし、星野源が素敵なおじいさんになるのを見たいし、大好きな親友まなさんとたくさんお出かけしたいし、なかよしあやかともっとふざけたい

あとまだ地上でやらなければならないことがいくつかあるから
親孝行と、声をあげることと

こう考えると今の生活は、すごく大切な部分以外は手を抜いてもいいのかな、とも思ってしまう

カラスが鳴きはじめた
世が明ける
そろそろ寝なきゃ
まだ地上にいるためにも