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子どもの芯って、もしかして今作られてる?

よく「自分の軸」っていうけれど、自分の軸って、いつどうやって作られるのか?
子どもの芯って、もしかして今作られてる?
「ちゃんとしなきゃ」のプレッシャーを感じることなく、自分のありのままの、今良いと思うことを、伝えていけたらと思います。

「どこまで片づけるか?」が人によって違う理由


部屋の片づけではよく
「どこまで片づけるか?は人によって感覚が違う」
という場面に出会います。
たとえば床に物があることが気になる方も気にならない方もいらっしゃいます。
テーブルの上に新聞やティッシュ、リモコンは置いていいと思う方もいれば、何も置きたくない方もいらっしゃいます。
夜寝る前にどこまで片づけておくかも、人によって異なります。


その感覚はいつ、どこで作られるのかな。育った環境なのかな。

漠然とそう思っていましたが、ある本を読んでそのことが的確に表現されていました。
そうそう、こういうことだ。
自分の軸(本では『芯』と表現されてました)はこうやって作られていくんだ、と合点がいきました。

わたしの内面をかたちづくっているおおもとのところ、いわゆる「芯」の部分を、わたしは自分でも気づかないうちに、また意識することもないままに、いつのまにか家庭で身につけました。そのことを、わたしは年をとってからつくづく感じるようになりました。
家族と過ごす、日常という毎日のくり返しのなかで、わたしはいつの間にか自分の人生の下絵を描き、自分に特有の色づかいやタッチを身につけてきたわけです。きっと、きみも毎日家族と過ごす時間のなかで、きみの「芯」になるものをすこしずつかたちづくっているところなのだろうと想像します。


出典『十歳のきみへ ー 九十五歳のわたしから』
(日野原重明|冨山房インターナショナル)
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子育ては、子どもの芯を作る時代


子育て中はまさに、その子の芯を作っている時代だと言ってもいいのかもしれません。
住まいの中、暮らし方、習慣、毎日の生活のあらゆる場面で、
「こういう時はこうするんだな」
「これはこういうもんだな」
という感覚が子どもの中に培われていくのでしょう。

こう言ってしまうと、
「ちゃんとした暮らしを見せなきゃ!」
とプレッシャーを感じたり、
「本当はちゃんとしたいのに、(うまく)できない」
とつらくなってしまったりするかもしれません。

例えば毎日忙しくて、部屋の掃除や片付けが行き届かないということはあると思います。散らかったまま寝てしまうこともあるでしょう。

散らかってるから嫌な気持ちになり、心は自分を責めているのに、口では子どもや夫に大声を出してしまう。本当はこんなこと言いたいわけじゃないのに。
その様子を見て子どもがどう感じるのかについて、考えると胸が重苦しくなる。気づいたら呼吸していなかった。

あ、そんなことが私にありました。

自分の正解を、伝えればそれでいい

でも別の視点で見たら、たとえば
「暮らしは家族みんなで作るもの」
「できる時にできる人ができることをしよう」
「つらい時は他の人に頼っていい」
「ちゃんとすることよりも、楽しく過ごすことを優先していい」
そんな感覚を身につける機会にもなります。

親から教わってないこともあるけれど、自分の人生を歩むなかで大切だと、私が思ったこと。いいと思うこと。

どんな感覚を持って、子どもに何を伝えていきたいか。
どんな環境の住まいで暮らしていくか。
そこには正解がなくて、その人がいいと思ったことが正解。

子どもにもそれを伝えればいいのかな。

私がご提供している片づけサポートでも、お客様がいいと思うことを一番大切にしながら、普段の使いやすさも加えた収納や片づけのご提案をしています。

伝えたことをどう拾っていくかは、本人次第

もう1つ大事だと思うことは、
正解のつもりで伝えたつもりでも、子どもがどんな感覚を拾って軸にしていくかは、子ども次第だということ。
伝わっても伝わらなくても、その子の人生だとどこかで割り切らなくてはいけないと思います。自戒を込めて。

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