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「物を生かす」ってこういうことだと思った瞬間。

「物を生かす」ってよく言うけれど、どういうことだろう。
結局、単純なことかもしれません。
そのきっかけは、片づけサポートにお伺いしたお客様宅にて。

クローゼットの使っていない絵の具セット

片づけを進めていると、クローゼットからに絵の具セットが出てきました。
お客様は固形の絵の具が8色ほど入ったパレットだけ取り出して、大きなケースは処分することにしました。
他にも学用品やおもちゃなどが出てきました。
今年小学生にあがったお子さんのために買い揃えた教材。
成長とともにストライダーが自転車になり、スケボーのサイズも大きくなり。
それらを、今使っているか、今後使うかどうか、売るとしたら箱がいるか、などを検討しながら保管や処分を進めました。

「さっそく『やりた〜い』と言われました」

家に帰ってお客様にお礼の連絡をしたら、
「さっそく『やりた〜い』と言われ、やってます」と写真つきで報告してくださいました。
写真は、小1の息子くんが絵の具を水で溶いて、白い画用紙に思いっきり色を置いているところでした。
そういえば絵を描くのが好きって言ってたな。
人の体の中に水色や黄色のお花が咲いている。
薄い紫を懸命に塗っているところはなんだろう?
使っていないからといって、単純に捨てなくてよかったな。

「物を生かす」ってこういうこと


のびのびと絵を描いているお子さんの様子を写真で見て、
「ああ、物が生かされているっていいな。
物を生かすってこういうことだ」

と思いました。

「物を生かす」って、物を使うこと。
物を使って人がやりたいことができたり、好きなことを楽しんだりする。
例えばこんなこと。

・絵の具を使って絵を描く。
・楽器を使って音楽を奏でる。
・本を読む。


趣味のことだけじゃなくて、
・調理器具を使って料理を作る。
・洋服を着る。

こういうことも、物を生かすってことだ。

クローゼットの中に物をしまい込んでいるだけでは、なかなか使わない。
だけど物を出してみて、いつでも使えるように準備しておけば、こうやって興味のある子は使ってくれるんだ。


物と子どもが、相思相愛になった瞬間。
使うことができて嬉しい。使ってもらえて嬉しい。
物と人との良い関係づくりを、これからもサポートしていきたい。

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