私は何度か、「変わった」ことがある

人生で、何度か「変わりたい」と思ったことがあります。

何度か決心をして、実際に変われたことがあるのかと問うてみると、決心したことで変われたことって、ただの一回もないような気がします。

さりとて、私は一切変わってこなかったのかというと、そんなことはないのです。

環境を変えたことで、強制的に起こった変化

末っ子で、内弁慶で、知らない人に声を掛けることもできなかった私は、フランス留学をきっかけに、一つ殻を破った自覚があります。

知らない人に声を掛けられなくても、日本でだったら生きているけれど、異国では難しかったから。

例えば、荷物を日本に送りたいと思ったら、一体どうしたらいいのか。
正直、今の時代に留学していたら手元のスマートフォンでググって解決できたかもしれないけれど、当時は持ち歩ける電話なんてなかったんです。
そもそも、インターネットがなかった…。

それは私にとってはとても良い環境で、人に頼らないと生きていけないということを嫌でも実感できたのです。
もじもじしていても、事態は1ミリも動かせない。フランス語は、少しだけ話せる。目の前には、フランス人しかいない。だとしたら、話しかけて聞くしかないんです。

「環境」を変えたことで、私の行動は変わりました。

わからないことは、知らない人であっても聞く。
それを繰り返す内に、話しかけることなんて、なんでもないことになりました。実際やってみても、死にはしなかったし。

「習慣」を変えたことで起こせた変化

習慣って、すごいんです。
習慣を制することができたら、人生を制することができるくらいに。

習慣というと、歯磨きとか早起きとか、行動や身体的なもの振る舞いばかり思い浮かびますが、そんなことはありません。
考え方のクセのような、精神的なものも習慣になります。

そして、習慣は、生まれつき持っているものではありません。どんな習慣であっても、環境や人からの影響を受けつつも、すべての習慣は自分で作り上げたものなんですよね。

習慣は、特に深く考えたり決めたりしなくとも、そうなってしまうもの。ある意味、人生に絶大な影響をもたらす可能性があります。
例えば、私に歯磨きの習慣がなかったら、現代の食生活だとたちまち病気になって今のような生活を送ることは難しかったかもしれません。

私が変えた習慣といえば、本を読みたいけれど時間がない！ という悩みに対して、耳を使って読書することにしたことがあります。
kindleで本を買って、スマートフォンの読み上げ機能を使い、食器を洗いながら、メイクをしながら本を耳で聴くことにしたのです。

行動の習慣をつくるのは、単独でやろうとするとなかなか難しいです。だから、すでに習慣になっていることに、新たに習慣にしたいことを重ねるのは結構お勧めの方法だったりします。

食器洗いもメイクも、すでに私が毎朝していること。そして、その時間、私の耳は空いていたんです。
そこに、本を耳で聴くという習慣を重ねたことで、私の読書量は激増しました。読書量が増えたことが、私の人生に与えた影響は大きいです。

年の初めに、何度決意をしても変われない自分。
でも、「環境」か「習慣」を変えることで、あっさり変われたりする。
むしろ、変わりたいと思うことがあるのなら、迷わずどちらかをしてみるといいかもしれません。

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Yuka Shibayama
会社を経営したり、オンラインサロンを運営したり、秘書をしたりしているワーママです。