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愛すべきヲタク経済圏 #愛してるよ宝塚歌劇団

noteを毎日書いているのですが、それとは別に会社のnote、会社で運営を始めたコミュニティに投稿するコラム、運営しているコミュニティのnoteと、仕事かそうじゃないかにかかわらずたくさん書いている日々です。

中でも、ほんっとうに毎回何を書くか苦しむのが自分のnoteです。なんだろう、自分のことが一番難しく感じます。
今日はもう、趣味に思い切り走ってみようかな。

ここのところ、Twitterのタイムラインで「#愛してるよ宝塚歌劇団」がちょっとした話題になっています。
Yahoo!ニュースにも掲載されたので、確かに話題なんだと思います。

この記事には、こう書かれています。

公演中止について不満の声はなく「どうか、謝らないで。私たちはいつまでも待ってます」「この機会にジェンヌさんは家でゆっくりゆっくり休んで」「英断だと思います」など、励ましの言葉が数多く寄せられた。

体調不良の際にスタッフに優しく対応してもらったことや、スターグッズを販売する店でのこまやかな気遣いなど、劇場での心温まる体験談も。宝塚を通じて世代を超えた友人ができた喜びや、「人生が変わった」「つらい時を乗り越えられた」と感謝の言葉もつづられている。


このファンの心情、私もイチヅカヲタとして、ものすごくよくわかるのです。

公演中止になったことに、怒りなんてどこにもなくて、むしろ普段ほとんどお休みがないタカラジェンヌさんたちにゆっくりしてほしいし、公演できなくて一番つらいのはジェンヌさんだろうけど、まったく気にしないで欲しいと本気で思っています。(どんな立ち位置)

SNSが殺伐としている、なんて言われることもあるようですが、このハッシュタグについた投稿には愛が溢れているし、素敵なエピソードが満載なのでもしよかったら見てみてください。
そもそも私の周りも殺伐となんていつもしてないし、今もしていないんですけどね…。

この流れを見ていて、先日読んだ本が浮かびました。

中山淳雄さん著の『オタク経済圏創世記 GAFAの次は2.5次元コミュニティが世界の主役になる件』です。

あ、私、自分がものすごく本の虫で、すべて紙の本で買っていたらとても収納できないくらい買ってしまうので、基本kindleのリンクでご紹介しています。本当は、紙の本が好きです!

こちらの本、宝塚歌劇団をこよなく愛し、漫画やアニメ、ゲームも実は好きな私にとっては心が踊る本でした。
Amazonの説明文には、以下のように書かれています。

日本のオタク文化商品は、いかにして世界的なブルーオーシャンとなり、成長を続けているのか。
「オタク経済圏」のキープレイヤーの戦略を解き明かし、5G時代のビジネスのヒントを提示する一冊。

日本のオタク文化が結構海外に進出しているのは、国内でも知られていると思います。
私は過去にパリに留学していた経験がありますが、日本の漫画が街角で売られているのを見かけたし、アニメのコスプレイヤーさんも見かけました。なんだか誇らしかったです。

「オタク経済圏」について書かれた本ですが、とはいえこの本はなかなかしっかりとビジネス書でもあり…。そういう部分でもワクワクしながら読みました。

この度のヅカヲタたちのつぶやきに対する一つの解が書かれている一節があります。

ファン体験の少ない人には理解されにくい概念だが、近年のこうした音楽ライブコンサートにおいて消費の主体は実のところユーザー自身ではない。自分が楽しむために会場に足を運ぶのではないのだ。むしろタレント側が自分が行くことで喜んでくれる、応援し続けて自分の顔も認識しているような身近なタレントが、たくさん集まった会場でめいっぱい頑張って演奏し、楽しんでくれている、その様子を見に行く「楽しませに行く」ということが動機付けになっている。

まさにまさにで、宝塚ファンにとっても消費の主体はもはや自分たち自身ではないのです。これは「近年」というよりは、宝塚には100年以上の歴史があり、創始者の小林一三先生の掲げた理念から脈々と受け継がれているもののような気がします。

タカラジェンヌは全員スター、どの子もファンの皆様に愛されてほしいという思いから、宝塚には公式のファンクラブはありません。「友の会」という団体があるだけで、こちらでは主に公演のチケットを一般販売に先駆けて申し込むことができるだけです。

個々のスターさんには私設のファンクラブがあるものの、この理念はファンにも伝わっています。
タカラジェンヌは基本的に、宝塚音楽学校を卒業して正式に歌劇団に入団した後も「生徒」と呼ばれます。
ファンはある意味永遠に完成しない、「シロウト」であるスターの成長を一喜一憂しながら我が事のように見守るのです。

さあ、どんなに素敵な歌を、お芝居を、ダンスを見せてくれるの? そんなスタンスで我々は劇場に行っていません。
彼女たちが影でどれだけの努力をしているか、一般的な楽しみを捨てて芸に身を捧げているかを知っているから、したいようにしてくれているのがファンにとっていちばんの幸せです。

だから、有事においてもファンは応援するスタンスを崩さず、上記のようなムーブメントに繋がるのです。

私は、この愛に溢れたコミュニティビジネスの世界に数年間どっぷり浸かっていました。当然、多大なる影響を受けています。
会社経営にも、運営しているコミュニティにも、宝塚から学んだことがとんでもなく生かされています。

色々やらかしてくれる時もあるけれど、宝塚歌劇団の生徒への愛は確かに感じられ、素晴らしいものがあります。
劇場の運営体制も、そこらのホテルに負けないくらいのホスピタリティとオペレーション能力を持っています。

その宝塚の良さが、ファンの手によってこうして言語化されたことがとっても嬉しい。
今月、私も宝塚を観劇する予定があります。無事に再開されることを心から祈っている一人です。

そうそう、私が宝塚を好きな理由の一つは「異常に自己肯定感が強いところ」でもあります(笑)
ショーの楽曲などで、やたら自分たちを賛美する宝塚。でも、それって素晴らしいことですよね。

自分たちのことを全力で肯定できるくらい、素晴らしい場所であるようにカルチャーを守っているのだから。
だから私も、自分の会社ラブソルを胸張って楽しい場所だ、良い場所だと言って歩いています♡

そのための努力をし続ける覚悟があるから。


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Yuka Shibayama
会社を経営したり、オンラインサロンを運営したり、秘書をしたりしているワーママです。

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