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コミュニティ運営に必要なのは、「愛」だけ

いつの間にか「オンラインサロン」の運営に関わるようになって、一年以上が過ぎました。お金をもらっているかどうかという文脈で表すとしたら、これは私の仕事ではありません。
でも、本業と同じくらいサロン運営にコミットしています。理由はただ一つ、私はオンラインサロンの可能性を信じているから。

インターネットの向こう側の人たちに救われる

2011年に初めてインターネットを使ったコミュニティに参加して、一気に私の世界は広がりました。その頃は「オンラインサロン」という言葉はまだなかったはずです。
ちょうど会社員をしながら保育園に通う息子を育てていた頃。世界は、放っておいたら家と会社と保育園をぐるぐるするだけで終わってしまいそうでした。

サロンを「コミュニティ」という一つ外側の大きな枠でとらえると、生まれた時から人はずっとそれと関わって生きているんですよね。
家族、地域、学校、習い事……。自分で選べるものも選べないものも、すべて「コミュニティ」です。

実のところ、私はそれまで所属していたコミュニティでは、ちょっと息苦しさを感じることが多かったような気がしています。逃げ出してしまいたくなるほど苦しくはないけれど、なんとなくいつも小さく息を吸って吐いているような感じ。だからといって不満があるわけではなくて、世界はそういうものだと思っていた気がします。

初めてつながったインターネットの向こう側の人たちは、なんだか生き生きしていて、意識高い人たちでした。それもそのはず。2011年当時で、オンラインの私塾のようなものに入ろうとするような人たちは、やっぱりちょっと尖っていたと思うんです。
私もまごうことなき「意識高い系」。今のままの自分では嫌だと思っていて、成長したかったし、変わりたかった。

会社の同僚やママ友たちの前でしたら浮いてしまうような話も、インターネットの向こう側の人たちとは気軽にすることができました。読んだ本の話、ネットで読んだ記事について、これから学びたいことについて……。私はそれに、救われたのです。

世界は、人のいびつさによって見事なモザイクを創り出す

今思うとそこは完全なる学び型のサロンで、私は思い切り本を読み、オフラインやオンラインで仲間たちと議論を交わしました。大学を出て、社会人になってからこんなに本を読むのも、勉強をするのも初めてのこと。
そこでは指数関数的に進化を遂げていくテクノロジーについても学び、今の時代、社会に出てから学びを止めてしまうことは危険だと気がつきました。

学び型のサロンではついつい受け身になりがちですが、そこではイベントを立てる機能があって会員に解放されていました。そこで大小のイベント開催をしていきました。サロンオーナーを巻き込んで一緒にイベントを主催したり、外部からゲスト講師を招いたりとたくさんのチャレンジをしました。

ストレングスファインダーでいうと「人間関係構築力」と「影響力」が高いため、それを生かしてサロンオーナーが実現したそうで手が回っていない部分を見つけ、積極的に手伝うようにしました。これが自分にとってはなんでもないことだったのに、ものすごく感謝をされて驚きました。

そこで気がついたんです。自分にとって息を吸って吐くように簡単で当たり前のことも、苦手とする人はいる。逆に、私が苦手なことを息を吸って吐くようにやる人がいる。
私の得意と、誰かの苦手。私の苦手と、誰かの得意。世界って、見事なモザイクのようにぱちっとおさまるところがある。

そこに気がつくことができたら、私にはできることがたくさんある。「こんなこと、大したことではないし……」と自分で枠を作って遠慮していたら、もったいないんですよね。

そこに必要なのは「愛」である

その後、年々広がりを見せるオンラインサロンの世界を興味深く見ていましたが、思い切って他の場所に飛び出してみました。
どこも同じようでいて、やっぱりサロンオーナーによってまったく違う文化を持っている。やがて箕輪厚介さんに出会い、彼の主宰するオンラインサロン「箕輪編集室」立ち上げからメンバーになりました。その後、なぜか秘書となり、やがて箕輪編集室の運営を担当することになりました。

(主に秘書になった経緯について、箕輪編集室公式noteに書いています)

サロンの運営担当がすることは、サロンによって違うと思います。勝間和代さんや堀江貴文さんのサロンのように運営は自社で担当するというケースもありますし、箕輪編集室のようにサロンメンバーがボランティアとして担当することもあります。サロンオーナーがご自分で色々やられるケースも、運営担当に移譲するケースもあるでしょう。

いずれの場合でも、私はそこに必要なのは「愛である」と思っています。オンラインサロン中がそうであるくらいでないと、続かないんじゃないかな。
オンラインサロンに加入したことはあっても運営はしたことはなかったですが、私が心がけたのは本当にそれだけでした。

かわいがる、慈しむ、いたわる。様々な表現があるけれど「愛」は、何かを満たす行為です。たくさんの人が集まり、それぞれの思いが交差する場所では、どうしてもすれ違うこともぶつかりあうこともおきます。
それを避ける必要はないけれど、それでも、その場を継続していこうと思ったら、満たされる場でなければ。人はわざわざ何かを失いに来たりはしないから。

「愛」にも色々あるけれど、とにかくサロン内をよく「見る」こと。ちょっと雰囲気が荒れそうになっていたら、俯瞰した立場から声をかける。
場のために頑張ってくれている人がいたらちゃんと見つけたいし、頑張りすぎてしまう前に声をかけたい。

サロンオーナーは、自分の名の下に集まってくれた人たちに自然と愛着の気持ちを持ちますが、多くの場合で忙しく、細かいケアまではとてもできません。オーナーの思いを時に代弁し、直接やりとり仕切れないところを代わってする。運営は、潤滑油のような存在であると私はイメージしています。

コミュニティの可能性を信じている

自分がコミュニティに救われ、励まされてきたから。ここで打席をもらい、たくさんの挑戦をしたおかげで今の自分がいるから。私はコミュニティの可能性を信じています。
だから、コミュニティに関することなら無条件で引き受けてきました。今、我が国の会社を変えていくよりも、オンラインサロンを使って教育機会や多様な人との出会いの場を作って行くほうが早いと感じているんです。

幸い私は会社を自分で経営していて、頼れるパートナーが自由にしていいと言ってくれているから、時間と自由があります。私が私の立ち位置で荷重をかけるなら今、ここでしょ。そう思っています。

たまたま、今はオンラインサロン。世界は相変わらず指数関数的に変化しているから、これもどんどん変わっていくんだろうな。
気になった人は、今はいろんなサロンがあるし、すぐに辞めることもできるし、試しに入ってみてくださいね。愛のあるサロンに出会えますように!


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Yuka Shibayama
会社を経営したり、オンラインサロンを運営したり、秘書をしたりしているワーママです。


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