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人生の姿勢は、インプットにも影響する

インプットってどのようにされていますか?

そんなことを聞かれることが度々あります。私が子育てをしつつ会社経営をする傍ら、複数のオンラインサロンの運営に携わっていたり、多忙な編集者の秘書をしていたりするからでしょうか。
まわりから見て明らかに忙しそうに見えるのだとしたら、まだまだ修行が足りないのだと反省するところなのですが…。

私はあまりテレビも見ませんし、新聞も読みません。「インプット」が一般的な情報を取るという意味でしたら、SNSか読書かあとはリアルに人に会うことになるでしょうか。な、中々しょぼ……。

それにしても、インプットってそんなに大事なんだろうか。質問していただいたことで、ふとそんな考えに至りました。
確かに私も中身が空っぽじゃ困るから、何かしら自分の内側に取り入れはしたいし、だからこそ読書が大好きなんだろうとは思うのです。
でも、入れるだけ入れても使うあてがなかったら、ただ場所を取るだけですよねぇ。

「どうしたい」が先に来れば、インプットもがらりと変わる

去年だったかな、木村尚敬さん著の『ダークサイド・スキル 本当に戦えるリーダーになる7つの裏技』を読んだことがあります。

本の内容紹介には、次のように書かれていました。

きれいごとだけでは生き残れない。人を操る「ヒューマンスキル」を手に入れよう!
ロジカルシンキング、プレゼンテーション、マーケティング……
MBAで教えてくれるような「正当派のスキル」だけでは、現実のビジネスは進まない。

「人を操る」とは結構過激な言葉ですが、読んでみると実際のビジネスの場では確かに必要なスキルなんですよね。自分ではほぼ無意識にやってきたことが多く、言語化されてスッキリしました。得意なことは言語化しないという悪癖が私にはあります…。

本には、情報についても出てきます。どう情報をとって、出していくのか。

日経ビジネスオンラインに記事があったので、どんな本かは記事でさくっと押さえることができますが、こちら、途中からは読み進めるのに無料会員登録が必要です。私は前に登録したようでしたが、こういうのもうやめたらいいのにと個人的には思います。エンゲージメントの低い個人情報を収集しても、流出リスクを抱えるだけで、そんなに良いことはないんじゃないかな…。

は、横道に逸れました。

この本を読んだあと『お金2.0』の著者である佐藤さんがこんなつぶやきをしていて、私はものすごく共感したんです。

一昨年、一年間自分なりに考えた指針に沿って行動しようと決めてみたことがありました。それまではその場その場で、あくまで刹那的に生きていたので中々の決意でした。
何かやってみたいことや知りたいことがあった時に「これやってくれないかな」「こうしてほしいな」ではなく、私がやると決めました。

以前、ライフネット生命創業者出口治明さんの講演会を主催したことがあるのですが、それもその一つ。出口さんの本や記事に感動して、この方の話を聴きたいと思った時に、自分でその機会を作るということ。さらに、どうせならみんなで聴けるようにしたいと、講演会の形にすることにしました。

自分で著者の方を招いて講演会をするというのは、初めての経験。
そもそもどうやってコンタクトを取ったらいいのかもわかりませんでしたが、そうやって行動を決めると、入ってくる情報がガラリと変わるんですよね。世にある講演会は、すべて誰かが企画して行動したもの。私にだってできるというマインドで世界を見渡せば、コンタクトを取る方法もちゃんと目に入って来る。ただ本を読んで感銘を受けていた頃とは、明らかに違うインプットが入って来るんです。

そのインプット、何に生かすつもり?

どうしても医者になりたいから、医学を修める。ハプスブルク家を舞台にした小説を書きたいから、歴史を紐解く。
その場合のインプットは、明確なアウトプットイメージがあるからさぞかしまっすぐに、深いところまで入って来るでしょう。

歴史好きなのですが、高校で世界史を選択したがために日本近代史に弱い自覚がありまして、大人になってから日本の歴史本をよく読んでいます。
堀 栄三さん著の『大本営参謀の情報戦記 情報なき国家の悲劇』も読みました。こちらはタイトルどおり、第二次世界大戦中、大本営の参謀だった堀さんの情報戦記です。


軍事力でアメリカまったく及ばない日本軍が、さらに情報戦でも完全に負けていた。でもこれって、アメリカ軍の情報を日本軍が全然読み取れていなかったのではなくて、そもそも日本側に情報を生かす気が無かったんですよね。生かす気がないのだから、苦労して情報を得たって何にもならないんです。まさに、徒労。

情報を何のために得るのか?そこがぶれていると、見えない情報は拾えないし、拾っても価値がわからないということ。
しかし、わたしたちは実生活で結構これをやらかしてしまっているのかもしれません。

単に学習が好き、情報を集めている時間が好き、満たされるという場合は、思う存分したらいいと思います。
でも、もし何者かになりたくてインプットしまくっているのだとしたら、その前提にしっかり向き合うのが、案外早道なのだと私は思います。

そのインプット、何に使うの?

そこが明確な人には周囲もアドバイスしやすいから、結果的に質の良い情報がたくさん集まるんでしょうね。
考える前に身体が動いてしまう私には、かなりかなり意識しておかないとならないことなのです。

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Yuka Shibayama
会社を経営したり、オンラインサロンを運営したり、秘書をしたりしているワーママです。


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