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#2024活動記録(1)IISSシャングリラ・ダイアローグのシェルパ会議に参加

今年の海外出張第一弾は、国際問題戦略研究所(IISS)が開催したシャングリラ・ダイアローグのシェルパ会議でした。

シェルパ会議は、その年に開催されるIISSシャングリラ・ダイアローグ(アジアの閣僚級安全保障会議)のアジェンダについて、ワーキングレベルで議論をするもので、毎年1月に開催され、各国の政府高官(局長級)や研究者(アカデミアやシンクタンク等)が参加をするものです。この場で「シャングリラ・プロセス」が正式にスタートするということです。

1月21日から23日に開催された今年の会議の様子は以下からご覧ください。

私もコロナ明けの2022年と2023年に2度IISSの職員として参加をさせて頂き、今回は、IISSジャパン・チェア・プログラムのアソシエイト・フェロー(非常勤研究員)として参加いたしました。

会議での議論の内容は本番のシャングリラ・ダイアローグと違って非公開ですが、会議前後のサイドで、各国の政府間で数十の2国間会議( ‘bilaterals’と呼ばれています)が開催されたようです。

アジアに世界中の政府高官が集まり、安全保障情勢の認識を擦り合わせたり、2カ国間・3カ国間協力の案件を進めるための「きっかけ」になっているということです。シンクタンクが現役の政府高官が参加をする国際会議を開催することは、プラクティカルな観点からも重要であることが分かります。日本からも毎年防衛省から関係者が参加しています。

最終日には、今年のシャングリラ・ダイアローグでフィリピンのマルコス大統領が基調講演をされることが発表されました。🇵🇭 フィリピンは現政権下で日米豪との安全保障協力を進めていることもあり、楽しみですね。

以上、会議の性質上、議論の中身について触れられず、味っ気もなく短くなってしましましたが、今回のシンガポールでの活動報告でした。

次の海外出張は来月のインド・デリー🇮🇳で開催されるRaisina Dialogueですので、南アジアを拠点にした国際会議で、今年どのようなトピックが議論されるのか、しっかり勉強をしてこちらの方は可能な限り中身の議論についても発信したいと思います。

今後、日本語でも細々と研究活動や国際会議の様子について発信していきたいと思います。政策研究やシンクタンクに関心がある学部・大学院生の方々にとって、少しでも参考になっていましたら幸いです。

最後になりますが、IISSに2年間派遣される、API松本佐俣フェローの3期生の募集が始まりました。今回は7〜10月から派遣のリサーチ・アソシエイト募集ということのようです。ご関心のある方は以下のリンクをご覧下さい。

Research Associateは、欧米のシンクタンクでは、修士課程修了後すぐに就く方が多く、研究プロジェクトのマネージメントを担当したり、上司やチームと長いレポートを共著で出したり、短い分析を定期的に出したりして積極的に発信もできるポストです。

比較的キャリアの早い段階で海外のシンクタンクで働いてみたいという方には、なかなかない機会だと思います。大学院卒業したばかりの方も、現在所属中の方も、是非積極的に応募してみてください。2月1日には、第二期生の冨樫さんがオンラインでお話されます。

それでは、今年もどうぞよろしくお願いいたします。


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