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お家時間に一気読み!普段は本を読まない人にもオススメな小説3選


#STAYHOME

外出自粛の週末、普段は読書をしない人も「たまには本でも読んでみるか」という気持ちになっているのではないでしょうか。

こんなにも多くの時間を家で過ごすことないですもんね。

ネトフリやYoutubeもいいけれど、活字の世界に浸かるのも楽しいよ♩ということで...。

今回は「小難しい話は苦手」「長編小説は飽きちゃって無理」というような、読書習慣のない人でもサクッと一気に読めちゃう作品に絞って、私のお気に入り小説を3つ紹介してみたいと思います。

こちらのnoteは普段、インスタグラムのストーリーズで募集しているお悩み相談を、まとめ記事にして公開しています。
*安本由佳って誰?については、自己紹介をご覧ください。


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まず1つめは、一昨年ドラマ化もされて話題になったこちら。

これね、婚活に悩んでいる女性はハッキリ言って必読!

(内容紹介)
――え、半年以内に結婚しないとクビ! ?
出版社勤務の黒木さやか(29)は、4年交際した和也と結婚するために会社を辞めた。 だが退職した日の夜、和也の部屋で他の女のパンツを発見し、しかも婚約破棄までされてしまう。
結婚と仕事を同時に失ったさやかは、ファッション誌の編集部に復職するが、新しい編集長はドSのブランド大好き男、宇佐美 (41)。しかも雑誌の企画として 「半年以内に結婚しろ。できなければクビ」と命令される。
さやかが渋ると、宇佐美は「俺の戦略を使えば結婚なんて余裕だ」と豪語し、本当の婚活を教えると言う。さやかに宇佐美が授ける戦略とは……

「もうすぐ30だし、今から相手を見つけて結婚なんて無理です」
⇒「結婚なんて余裕だ。原価数万円のバーキンが100万で売れる理由を考えろ」

「元カレからのメール、返信していいですか」
⇒「ダメだ。タオルやスリッパにブランドのロゴを入れたイヴ・サンローランと同じ過ちをすることになるぞ」

「そもそも出会いがないんです」
⇒「コーチのように男のホワイトスペースを探せ。お前はヴィトンやエルメスにはなれないが、コーチならなれる! 」宇佐美が教える戦略は、なぜかハイブランドのマーケティング戦略に基づいたものだった。

はたして、さやかは半年以内に結婚できるのか?

もう、内容紹介読むだけで面白いですよね(笑)

ダメダメなんだけど可愛らしい主人公・さやかと、ドSなんだけど憎めない上司・宇佐美のコンビが最高で、くすくす笑いながら一瞬で読み終わります。

そしてこの本、面白いだけじゃなくかなり実践的。恋愛ノウハウ本を読んだりモテ技を学んだりするより、この小説読んだ方が絶対良いと思うな。

ちなみに私がInstagramの恋愛相談で答えている内容、上司・宇佐美の見解とほぼ一致しており、勝手に自信を深めましたw

>>>お悩み相談は、Instagramのストーリーズで受付けています。


続いて2つめは...こちら。山内マリコさん作『あの子は貴族』

(内容紹介)
「苦労してないって、人としてダメですよね」
――東京生まれの箱入り娘、華子。

「自分は彼らの世界からあまりにも遠い、辺鄙な場所に生まれ、ただわけもわからず上京してきた、愚かでなにも持たない、まったくの部外者なのだ」――地方生まれ東京在住OL、美紀。

東京生まれの華子は、箱入り娘として何不自由なく育てられたが、20代後半で恋人に振られ、初めて人生の岐路に立たされてしまう。名門女子校の同級生が次々に結婚するなか、焦ってお見合いを重ねた末に、ハンサムな弁護士「青木幸一郎」と出会う。

一方、東京で働く美紀は地方生まれの上京組。
猛勉強の末に慶應大学に入るも金欠で中退し、一時は夜の世界も経験した。
32歳で恋人ナシ、腐れ縁の「幸一郎」とのダラダラした関係に悩み中。
境遇が全く違って出会うはずのなかったふたりの女。
同じ男をきっかけに彼女たちが巡り合うとき、それぞれ思いもよらない世界が拓けて――。

この本、私は4,5年前かな?ハードカバーが発売されてすぐに読んだのですが、作者が同年代(1980年生)、舞台が慶應大学ということもあり、友人界隈で話題になっていました。

「これ、作者絶対慶應だよね!?」ってくらいのリアリティです。 ※山内マリコさんは大阪芸術大学のご卒業。でも絶対、身近にモデルになった慶應生がいるんだと思う。

なんせ地方生まれの上京組・猛勉強の末に慶應大学に入った私なのでw(奨学金のおかげで中退はしてないし、夜の世界も一切経験してませんが)美紀の心情が刺さること刺さること...。

実際に私、上京する時に母から言われたんですよね。「絶対、惨めな思いをすると思うよ」って。

ただ当時18歳だった私は、幸か不幸かその意味があまりわかっていなかった。「ま、大丈夫でしょ!」みたいなノリで上京してしまい、確かに母の言ったとおり“花より男子”の牧野つくしの気分に何度もなりましたね(笑)

きっと、地方から大学や就職で上京して東京で生活をしたことのある人なら、多かれ少なかれ同じような経験をしてきているんじゃないかなぁ。

東京生活に苦労をした方はもちろん、これから親元を離れて東京で新生活を始める、という方が読むのも面白いと思います。


そして最後は...Instagramで「お金について」ご相談いただいた時にも紹介した、こちら。

ヒットメーカー・川村元気さんの『億男』

(内容紹介)
「お金と幸せの答えを教えてあげよう」
宝くじで三億円を当てた図書館司書の一男は、大富豪となった親友・九十九のもとを訪ねる。だがその直後、九十九が三億円と共に失踪。ソクラテス、ドストエフスキー、福沢諭吉、ビル・ゲイツ。数々の偉人たちの言葉をくぐり抜け、一男のお金をめぐる三十日間の冒険が始まる。

小説の冒頭で、主人公の一男は、宝くじで3億円を当てます。

その時、興奮と混乱の中で、一男はネットで「宝くじ 当せん者」と検索します。するとそこに並んでいたのは、修羅場、バレる、家庭崩壊、失業、詐欺、失踪、死亡...などなどのネガティブワードだらけ。

実際、宝くじの高額当せん者は、急に生活が変わって最後には借金を背負ってしまったり、親戚や友人からの嫉妬や金の無心に悩まされる...など、不幸な末路をたどる例が少なくないそうです。

なぜ、そうなってしまうと思いますか?

...私はこの小説を通じて、その答えを見つけた気がしました。

この作品は、先に紹介した2つと比べると少し抽象的で、それぞれに解釈が分かれる小説だと感じます。近いうちに、私なりの考察を記事にしたいな〜と思っていたり。

なので、まだ読んでいない方が手にとってくれたらいいな、という気持ちでピックアップさせてもらいました。

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いかがでしたでしょうか。「読んでみたい!」と刺さった小説はありましたでしょうか。

フィクション小説を読む楽しさは、主人公に降りかかる出来事を疑似体験できることだと思います。

人は誰しも、自分の人生しか生きられない。そして人生は一度きり。けれど小説をたくさん読めば、数多くの違う人生を生きることができます。

人は経験から多くを学びます。そして、経験から学んだこと・感じたことを人は決して忘れない。

小説は人生経験を増やしてくれます。小説から得た情報や感情は人の血となり肉となって、どんなノウハウ本よりも人生の役に立つと私は思います。

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