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九州民藝旅4日目②

ゆげ製茶さんを後にして、お隣の八女市へ向かう。
ずっと行ってみたかった「うなぎの寝床」へ行くためだ。

工芸や民藝の情報収集をしていた時に見つけたお店。店内は九州を中心に全国の工芸品が集められており、どんなものか見てみたいな〜と思っていたのだ。

八女市の街の福島地区に着く。九州に着いた1日目もちらっと来たけどあまり時間がなかったのでゆっくりは見れなかった。福島地区は白い壁の古い町並みが見られ、歩いていると気になる建物や看板などがちらほらあった。





土日なのにほとんど人が歩いておらず、観光としてはそれほど来る人がいないのかもしれない。個人的には、観光化されすぎてその土地と関係のないもののお店や写真映えするものの店、景観を壊す看板の数々などでがやがやした観光地が苦手なので、良かった。
「うなぎの寝床」付近に来ると、急に人が増えてきた。どこから現れたんだと思うぐらい、ここを目がけて来る人が多い。やはり有名で人気店なのだろう。



お店の外観を眺めてみると、古民家で素敵な建物。中に入るのがわくわくする。
お店の入り口には「珈琲」と書かれた提灯がぶら下がっており、「店内に珈琲が飲めるスペースがあるのか??」と思って中に入ると、案の定入ってすぐ左手に珈琲屋さんが入っており、中で珈琲が飲めたりテイクアウトができるようになっていた。



そして、店内を見渡すと八女市や広川町に来てから初めてたくさん人がいるとこに来たかも!と思うぐらいのお客さんを見た。(今まで割とマイナーな場所ばかり行っていたので。)そんな衝撃を受けつつ、店内も古民家を改修された木のぬくもりのあるおしゃれな空間になっており、それだけで癒された。


店内には「食」などと書かれたのれんがかかっており、テーマに分けられ、ものが配置されているのが伺えた。いくつか知っているものがあったり、何だこれは!と思うような面白いものもあって楽しい空間だった。



2階もお店になっており、主に服飾関係のものが販売されていた。


その反対側の部屋では、九州のものづくりの企画展が行われており、非常に興味深かった。陶磁器や染織物、紙などは一体どうやって作られているのか。そういった普段考えることもないようなこと、知らないことを気づかせてくれる、教えてくれるような展示だった。



その展示で流れていた動画で、お話されていた内容がなんだか自分と重なった。

・まずはものの背景、作っている人、産地のことを知ってほしい。
・知って、好きだなーと思うと会いに行くようになる。
・そうすると自分ごとのようになって、なんとかしたくなる。

今までの自分もそうだったし、今の自分もそうかもしれない。
うなぎの寝床を見終わった後、私は今までにない不思議な感覚だった。

"お店でものを見るだけだと物足りない。"

ここ最近ずーっと現地に行って直接見て体感して話して、買うと行った体験をしてきたがために、なんだか「現地で人と話して買いたい!」と思うまでになってしまったのだ。自分自身の変化に驚いた体験だった。

疲れとお腹のはらぺこ具合がピークだったので、昨日やながさんに教えてもらったレトロ喫茶店「亜米利加」に行くことにする。
八女市からまた広川町に戻る。


「亜米利加」の駐車場は広く、店内もまた広いので意外で驚いた。このレトロで昔ながらの喫茶店、昔は大人の社交場で男女の出会いの場だったらしい。そんな昔の社交場は今では落ち着く近所の方々の憩いの場になっている。


早速くつろぎだす2匹



メニューは喫茶店でよく見かけるようなメニューだったけど、種類がたくさんあったので迷いに迷った。


ケーキ選んでるかきもちくんとたとちゃん。


とにかくお腹が空いていたのと暑かったこともあり、エビピラフとコーヒーフロートにした。(ケーキセットもおいしそうだった…。)さすが珈琲専門店ということもあり、コーヒーがとてもおいしかった。メニューも豊富で落ち着く喫茶店だったので、また来たいと思った。


結局、コーヒーフロートにした。


その後、暑くてへとへとだったので地元スーパーに寄って買い物をし、いったんOrigeに帰って休憩した。


帰ってきてくつろぎはじめる2匹



休憩をした後、畑のじゃがいもを掘ろうと思い畑を見に行く。


畑には、じゃがいもの他に藍やいちご、にんじん、大根、パセリ。。。。色々あった。しかし、じゃがいもは実がまだ小さいんじゃないか??と抜いて良いものかわからず結局断念してしまった。いや〜実際に畑を目の前にすると難しいんだな!と新たな発見だった。



夜、ごはんをどうするか。
ほぼおやつの時間にごはんを食べていたのと、暑くてへとへとであまりお腹がすいていなかった。
しかし、せっかくのなので昨日やながさんが絶賛していたお寿司屋さんに行きたいと思い、行ってみた。けっこう混んでいたので心配だったけど、すぐに席に案内されたのでよかった。

はて。注文の仕方がわからない。

回転寿司なので回っているお寿司は取ればいいのだが、それ以外はメニュー表を見て頼むのだろうか?店員さんを呼んでみたが、注文をすると少し不思議そうにしつつ注文を聞いて去って行ったが、少しすると今度は別の店員さんがやって来て、注文を紙に書いて渡して下さいと言われた。お寿司屋さんのシステムはお店や地域によって違ったりするから???となることがある。

あまり気にせず、来た「赤えび」のお寿司を楽しむ。よくある「えび」のおすしとは違って、「甘エビ」に似たようなそのお寿司は本当においしかった。
そればかり頼みたかったが、来た時間も遅かったせいか2回頼んだあとはもう売り切れになっていた。残念。

赤えびのお寿司を堪能してるかきもちくんとたとちゃん。


お寿司を堪能して帰る。接客やシステムが少し不思議なお寿司屋さんだった。まぁいろんなとこがあるよね、としみじみしながらOrigeへ戻った。

5日目へつづく。






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