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【脚下照顧】

「はきものをそろえる」という詩をご存じですか?


長野のお寺の和尚さんが作られた詩だそうですが、教育の世界でもよく知られていますね。
我が子が小学校のとき、下足箱のところに掲示してありました。

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  はきものをそろえる

 はきものをそろえると 心もそろう
 心がそろうと はきものもそろう

 ぬぐときにそろえておくと
 はくときに心がみだれない

 だれかが みだしておいたら
 だまって そろえておいてあげよう

 そうすればきっと
 世界中の人も心もそろうでしょう

                          藤本幸邦


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かつて、先輩教師に
「下足箱に脱いだ靴が両足そろって入っているのは落ち着いたクラス」
と教えてもらったことがありました。
思い当たることもあり、「下足室を見に行くキャンペーン」を一人取り組んだこともありました。
そうなると子どもたちの上靴にも目がいくようになり、
思わぬ子がかかとを踏んで歩いていることに気づいたこともありました。


でも、今になって思うのは
この詩は「はきものをそろえる」だけど、

実はそれだけじゃないんじゃないか、ということです。


そろえるのは別に「はきもの限定」じゃなくても、あいさつでも椅子を入れるでも
日常の何気ないことを、ていねいにできるように、と読み替えてもいいのではないか、と思うのです。


この詩は「脚下照顧」=自分の足元をしっかりと見よ、という禅宗の教えを元に書かれたそうです。
これまでにない経験が続くこの数カ月。特にこの数週間の慌ただしさは一方ならぬものですが


こんな時だからこそ、少しでも自分の足元を見る

そんな時間を持つことも大事だなあと思うのでした。


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【ワーク】

自分が大事にしたいことは何か、考えて書いてみよう。

・自分の学級で




・自分の仕事で





(取り組むことで自分の考えが整理されます。ご自分のノートでも、コメント欄でも、書いてみてくださいね)

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【質問】

乱れが気になることはありますか?





(ご自分に問いかけてみてくださいね。答えはすべて正解です)

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