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心と体を温めたいときに飲みたいものは……


久々に、高熱を出してダウンしました。
体温計で39という数字を見るのは、昨年夏にコロナに罹って以来のことです。


検査の結果、今回は幸いなことに、インフルでもコロナでもありませんでした。
要するに、ただの風邪。
そこは安心していいのですが、やっぱり熱が高い状態が数時間続くと、ダメージはまあまあなものがあります。


高熱ではないけど、なんだか体がざわざわする。
きっと、薬で下がっているからなんでしょうね。
なんか、こんなときに心も体も喜ぶもの、ないかなあ。


この時頭に浮かんだのが「ヴァンショー」でした。



以前、アマプラかNetflixかで、「シェフは名探偵」というドラマを放送していて、見事にはまって何回も見たことがありました。(今でも時々見てます笑)


西島秀俊演じるビストロ「パ・マル」の三舟シェフが、お客さんに毎回のように出すのがヴァンショーなんです。
なんかねー、それがまたおいしそうなんですよ。


えんじ色の赤ワインにオレンジの輪切りやシナモンが見え隠れしていて、ビジュアルもいい感じ。
提供されるお客さんはたいがいその回のゲスト的な人たちで、それぞれお悩みや問題を抱えているのですが、食後にカウンターでシェフにヴァンショーと共に話を聞いてもらううちに、解決の方向に向かっていくんです。


いいなあ。
あんなふうに行きつけのようなビストロがあって、カウンターでヴァンショー飲みながらシェフとお話できるなんて。
行きつけのビストロは無理でも、せめてヴァンショーを飲んでみたいよねえ。

レシピを検索するまでもなく、我が家に材料がないことはわかっていて、ないものねだりなんですけどね。


「ヴァンショー、飲んでみたいなー」


思わずつぶやいた一言に、夫が聞き返します。
「なにそれ?」
そうよね、知らないよね。
私もあのドラマ見るまで知らなかったもん。


「ヴァンショーって、ホットワインみたいなもん、たぶん。
ワインだけじゃなくて、柑橘系の果物の輪切りとかシナモンとか入ってて、ちょっと手が込んでそうやねんな」
私はスマホで見ていたレシピの画面をちらっと見せて答えました。


「ああ、なんかそれめんどくさいな。
……あ!いいやつあるで!
あれ、あれ!」


??
ヴァンショーに匹敵する、体が喜ぶものって、なんだ!?


「ひれ酒!」


ええええええーーーーーーーーっ
思いっきり、方向が違うんですけど!!!


まったく共感できなかった私に、夫は不思議そうに返してきます。
「なんで?おいしいで。ひれ酒」


あのさ、おいしいとかおいしくないとかじゃないねん。
私はヴァンショーが飲みたいなっていってるのよ。
ヴァンショー。


「あ、あれもいいで!
焼酎のお湯割り」


……こりゃどこまでいっても平行線だな。
「ビストロのカウンターでヴァンショー」の妄想が「大衆酒場のひれ酒や焼酎のお湯割り」にとってかわられないうちに、会話を切り上げたのでした。


今思えば、設定が「大衆酒場」だから平行線だと思ったのかも。
もしかして「雰囲気のいい割烹」とか「隠れ家的存在の小料理屋」とかなら、また違ったかも。
経験値が低すぎて、とっさに出てこなかったわー。


近いうちに、赤ワインと柑橘系の果物を手に入れて、自分で作ってみようっと。
その頃にはもう、風邪も治ってしまってると思うけど!(^^;)




文中に出てきたドラマ「シェフは名探偵」の原作になった短編小説。
シリーズで3冊出ています。
タイトルに「ヴァンショー」がついているこの一冊をご紹介!



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