プログラミング教育を広げていく話
研修の機会をいただいて
6月14日、所属する市の研修会で話をさせてもらう機会がありました。講話のタイトルは「市における『スプリンギン』の活用について」。研修会に参加したのは小学校と中学校の【ICT推進担当】、つまり学校内でタブレット端末の利用を広げる方々です。
この研修が決まったのは今から約半年前。この日まで「どんな内容をどんな順序で話せば先生たちに伝わるだろうか」を考えていました。伝えたいこと、知ってほしいことはたくさんあるものの、全てをダラダラと伝えてもきっと伝わらないと言うのは目に見えていたとも言えます。
というのも、先生たちの課題意識は「ICTをどう授業に使うか」であって「プログラミング教育をどう進めるか」ではないからです。
しかし、それでも「聞いてほしい」「興味を持ってほしい」と考え、次のような順序・内容で話をしました。
話したこと
プログラミング教育の必要性について
あまり知られていないであろう「なぜプログラミング教育が必要なのか」について話しました。今回『未来の年表』という本から将来的な日本の危機を紹介し、「創造力」をキーワードに国の方針を確認後、プログラミング教育の位置付けについて私の考えを述べました。スプリンギンの良さ・使い方について
プログラミング教育を行う上で、なぜスプリンギンが良いのか、「コロコロゲーム」を一緒に作ってもらいながら「低年齢でも簡単に使える」「自由度が高い」「トライアンドエラーをしやすい」ことなどを紹介しました。スプリンギンが授業でどう活用できるか
「デジタルパンフレット」「クイズ」など、作成したものを見せながら授業での活用イメージを持ってもらいました。スライドで授業の流れを説明するより実際の作品を見てもらった方が分かりやすかったみたいです。スプリンギンクラスルームの使い方・魅力
今回ここが1番迷いました。どこまで伝えるかな…と。「便利さ」をアピールすることがメインかなと思い「ボックスに保存すると協力して1つの作品を作れること」「QRコードを発行すると保護者にも見てもらえること」なども説明しました。
これを65分で、聞いている先生たちが飽きないように話すことを意識したのですが、なかなか難しかった。特に「パソコンでのプレゼン」と「タブレットで実際に画面を見せながら」の切り替えがもっとスムーズにできればな、と。もしまた話す機会があれば、全てタブレットで完結するように準備しないとな、と考えているところです。
先生たちの感想
さて、私の話を聞いて先生方がどのように感じたのか、いくつか紹介します。
大変ありがたい感想をいただきました。中学校の先生の方が具体的に考えられたのは「技術科の専門だから」なのかなと考えました。
プログラミング教育を広げる
今、学校現場(特に小学校)では「ICT活用」ということが盛んに叫ばれています。「授業でどんなふうに1人一台端末を活用するか」を重点的に考える風潮です。私はそこにちょっとした「違和感」を感じています。「どう使うかじゃなくて、使うことでどんな力をつけるか」という一歩踏み込んだ?(と私は思っている)ことについてもう少し考えてみたいと考えています。その1つがプログラミング教育なのかな、と。
終わりに
たくさんの先生たちに話をする、貴重な機会でした。パワーポイントとスプリンギンの画面切り替えがうまく行かずテンパってしまい(しかも講話中にPCを落としてしまった)、伝える予定だった「分からないことがあればいつでも連絡ください。よければ学校に伺います」と言えなかったことが心残りでした。
ただ、研修が終わって「うちの学校の先生たちに今日のような話をしに来てもらえないか」と言ってくださる方がいました。今後に繋がっていくといいなと思っています。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?