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博士後期2年目ゆる振り返り

さて、またまた気づいたらD2の1年間が終わっていました。今年も全然何もできないまま1年が終わってしまったぁぁあという気持ちになっているのですが、去年とりあえず振り返りということで1年間でやったことをざっくり見える化してみたら意外と何かしらやっていたということがわかってメンタルヘルス的に良いという学びがあったので、今年も書き残しておこうと思います!(今回も研究の中身ではなくやったことの記録が中心になります。)

1年前に書いたやつはこちら👇

ちなみにゆる振り返りとか言っておきながら今回のは4500字くらいあって長いです。。


2023年4-5月

D2になってからまずやったことは、秋の学会でのポスター発表にに向けての原稿作成。D1の時は日本教育工学会(JSET)でポスター発表をしたので今回は日本認知科学会(JCSS)で発表してみようということで、4月はその準備をしていたはず。JSETはポスターは査読がないけど、JCSSは査読ありということで、まず4月中旬までに2000字程度のアブストラクトを提出。
その後査読結果と査読コメントが6月くらいに返ってきて、結果は採択だったので最終原稿を作成。ポスターでも査読コメントを2名の査読者の方からしっかりいただけてかなりありがたかった・・・コメントを踏まえて仕上げた最終原稿の締め切りは7月中旬だったので、採択通知からは1ヶ月間くらいリードタイムがあるようなスケジュール感でした。

ちなみに今回の最終原稿は下記。
https://www.jcss.gr.jp/meetings/jcss2023/proceedings/keyword246.html

2023年6月

6月は、ISLS Annual Meeting 2023 (国際学習科学会)でモントリオールへ。初対面参加!ちょっとこれについてはもうすでに一年が経ってしまっているが、、、今年の学会(2024も参加します)までに別途整理したいので一旦割愛!

https://2023.isls.org/

2023年7-8月

7月〜8月はカレンダー見返したところ仕事関係の出張が多くてバタバタしており、あまり研究関係の活動時間はとれていなかった模様。7月は小学生の自由研究プロジェクトのサポートで鹿児島県沖永良部島の和泊町へ。この出張では久しぶりに子どもの学びの場に直接関わることができて純粋にとっても楽しかったのと同時に、以前小学校教師をやっていた時とは子どもたちの学びの見え方がまた変わったなという感覚があって(これは学習科学を学んでいるからこそだなと思い)興味深かった。そしてやっぱりまたいつか教師に戻りたいなと改めて感じる時間でもありました。
8月はTeach For Allが実施するCollective Leadership Fellowshipという取り組みのsite visitでインド(デリー)へ。インド出張の報告はすごく簡単にですが下記にまとめてます。

学習科学の文脈だとDBIR(Design-Based Implementation Research / デザイン社会実装研究)という研究アプローチが近年出てきていて、より良い教育や学習を実現していくために実践者・研究者だけにとどまらない多様なセクターが協働しながら継続的な改善サイクルを回すシステムの構築が目指されているけど、コレクティブ・リーダーシップ(CL)はまさにそれと重なる部分があるようなコンセプトでもあるなと思ったり。

2023年9月

そして9月は、これまた研究活動に直接的に関係するという訳ではないけど、初めて本の分担執筆を担当させてもらってその締め切りがありました。明治図書さんがここ数年毎年刊行している「最新教育動向」シリーズの2024年ver.で、「リカレント教育・リスキリングの推進」というテーマで依頼いただきました。

専門分野という訳でもなかったのでわたしで大丈夫だろうか?という気持ちもありつつ、編集者さんからは「ご自身も大学院に身を置くなど当事者として学び続けている」というのも依頼の理由だったみたいで(下記の記事を見てそう思ってくださったらしい)、貴重な経験にもなるだろうということで受けさせていただきました。

結果としては、このような機会をいただけてとってもよかった!紙幅の関係上かなり色々削ったけど、「学び」について普段考えていることを改めていつもとは違った形で言語化できたなと思う。本が発刊された12月頃に簡単な振り返り?をFBに投稿していたので、貼っておきます。

毎年年末頃に明治図書さんより刊行されている『最新教育動向』シリーズの2024年版にて、「Theme11...

Posted by Yuki Ikeda on Tuesday, November 28, 2023

2023年10月

10月は日本認知科学会への参加(ポスター発表)で、北海道は函館にある公立はこだて未来大学へ。

はこだて未来大学は2000年につくられたのだけど、どんな学びを起こしたいかに基づいてハードの学習環境もデザインされていて、一貫したビジョンってやはり大事だなと考えさせられました。そして普段教育界隈にいる私にとって認知科学会は本当に研究テーマが幅広くて新しい世界という感じで面白かった。
ポスター発表でもらったフィードバックは、早速次の分析に生かせる内容とかもあってやはり生煮え状態でも場に出していくことが大事だなと痛感。。。来年こそ海外の学会で発表したいと思った時間にもなりました。
学会当日の写真が一枚もなかったので、じんぺーくんのXより拝借。ポスター発表はこんな感じの雰囲気でした。

ちなみにこのtweetをしているじんぺーくんとは研究とは全く別の文脈で以前から知り合いで、たまたま同じ学会に参加していて函館の地で再会。彼は心理学の分野で美的感情や俳句などに関する研究をしていて、この時は「AIとの共創で生まれた俳句の美しさに迫る」というテーマで発表をされていました。今調べてみたらどうやら大会発表賞を受賞しているみたい!すごい!
そして先日博士号を取得して海外学振をとってドイツの地へ旅立ってゆきました。分野は全然違うけどとても刺激をもらっています。

2023年11-12月

11月から年末にかけては、翌年2月締め切りの論文投稿に向けての準備をスタート。先行研究を漁ったり、どんなデータが取れたらいいかな分析方法はどうしたらいいんだなどなどと悩んだり・・そんなことをしていると本当に時間があっという間に溶けてなくなっていきます。

ちなみに12月に友人と飲んだ時に時間管理に「toggl」というサービスを使っていると聞いて良さそうだったので早速自分も使い始めてみた。「今週は仕事に割いている時間が思ったより長くなっているな」とか「論文1本読むのにこんなに時間かかるんだな・・」とか、日々自分が何にどれだけ時間を使っているかが見える化されてかなりメンタルに良いということがわかったので、今も毎日ずっとつけています。特に文献読んだりしている時間って何か即時的なアウトプットがあるわけではないので使った時間そのものが記録として可視化されるの大事。
手軽に時間のログをつけてみたい方、「toggl」おすすめです!

2024年1月

2月の締め切りに向けて論文書かなきゃという最中、ISLS2024のDoctoral Consortium(DC)の締め切りが1月末ということに気づく。DCは博士課程学生向けのプログラムで、第一線で活躍する研究者との研究相談や各国から集まる博士学生とのワークショップなどによって自身の研究をブラッシュアップできる機会なのでそのうち参加したいなと思っていたところだったのですが、今年のオーガナイザーにBill PenuelというDBIRのパイオニアの方が入っているのを発見。気づいたのが締め切り1週間前くらいだったけどこれは応募するしかないなということで超特急で書類を準備。推薦状含め、初めて英語でCVまとめたりというのもあって大変だったけどなんとか間に合いました。

結果は補欠合格だったのですが、残念ながら最終的には繰上げにはならずでした。

Billからのメールの一部

ただ、応募人数などを聞いてみるとかなりcompetitiveだったとのことで、補欠に選んでもらえただけでも十分健闘できたのではないかと思えたし、これをきっかけに次回のISLSでBillに博論の研究相談の時間をとってもらえることにもなりました・・・!やっぱり行動するということが大事なわけです。

2024年2-3月

1月末はDCの書類作成にかまけていたので、応募完了後すぐさま2月中旬締め切りの論文執筆に切り替え。いつも通り締め切り当日のギリギリになりましたがなんとかかんとか論文投稿を完了できました。投稿後、1週間ほど差し替えの猶予があったので間に合わなかった修正を加えたりして再投稿するも、査読前のチェックでたくさん不備があって何度も修正依頼の連絡を事務局からいただいてしまってとても申し訳ない気持ちに・・・最終的にはなんとか受理してもらえたので、あとは査読結果を待つのみという感じであります。。。(返ってくるのは多分夏ぐらいかな?)

そして2月後半にはそういえば入試を受けました。これまで修士課程からお世話になっていた聖心女子大学大学院の博士後期に在籍していたのですが、指導教員が2024年度から青山学院大学に移ることになり、研究環境を考えて私も転学をすることに。それで色々と内部調整をはかってもらっていたのですが、結果的にはそのまま転学はできないということで普通に入試を受けることになりました。(この辺は込み入っている話なので書かないでおくが博士過程で大学を移るというのは珍しい気もするのでそんなこともあるよということで・・・)
結果的には合格となり、2024年4月からは青山学院大学大学院の教育人間科学研究科の博士課程在籍となりました。

それから3月は仕事でも学会に参加する機会がありました。CIES(Comparative and international education society)のAnnual Conferenceと並行する形でTeach For Allが主催する研究や効果測定を担当しているメンバーが集まってのワークショップやイベントがあり、マイアミへ。早くこういう機会に自分のやっている研究についても発信したり、がっつりディスカッションにも入れるようになりたい。そんな気持ちを強くする1週間でした。

Teach For All MERL team at #CIES2024 in Miami🌴 This year, alongside CIES(Comparative and International Education...

Posted by Yuki Ikeda on Friday, March 22, 2024


総括

ざっくりまとめると、ポスター発表1回、国際学会参加、論文投稿1本、Doctoral Consortium応募という感じで引き続きカメさんのような歩みではありながらも一応進んではいるということが確認できました🐢
2024年度は、図らずも大学を移籍し新しい環境にもなったので、心機一転また頑張ろうと思います〜!まずは来月のISLS2024、今後の研究や博論に繋げるためのお土産をちゃんと持ち帰れるように準備したいと思います🎁


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