見出し画像

アメリカの説明会で聞いた3つの注意事項


1年目の学級委員長シリーズがひと段落したので、どうしてもアメリカでの面白経験談を話したいため、今回はその話をさせてください。

アメリカでの保護者むけ説明会


うちの娘たちが通った中学・高校では、保護者向け説明会は、基本的には夜に行われました。夜7時開始だったか夜8時開始だったか。

学校へは車で向かうため、嫁が毎回、
「今日は学校に行くから、帰ってくるまで大好きなビールが飲めない!」
と申してました。

ちなみに、学校へはそんなに遠くは無いのですが、歩いたり自転車で行こうとするアメリカ人は、私たちが暮らすこの郊外では全く見かけませんでした。治安の問題もあるのだと思いますが、完全に車社会です。

保護者向け説明会でどんな話がされるのかというと、だいぶ記憶が薄らいでいますが、次年度入学者向け学校説明会とか、三者面談とか、それこそPTA会合とか、今回お話しする大学見学ツアー説明会とか、そういう内容でした。

あ、そういえば、アメリカのPTA委員をよく知らないまま帰国してしまいました。。。 日本のような委員があるのか、どうやって選ばれるのか、委員募集のお便りが来ていたのか、ちゃんと理解しておりません、すみません・・・。

一回だけ間違って、保護者説明会だと思って行ったらPTA会合だったこともありました。先生方が5名ほど、保護者が15名ほどが図書館に集まり、プリントが配られ、何かの議案に対して議論しました。

自分は英語の問題もあるため、こういう、事前情報が無く、予備知識が無い状態での英語の会議は、かなり苦手で辛く、何の話をしているのかを、必死で推測する能力を最大限に使います。

頼むから俺に話しかけないでくれー、と内心思いながらも、手汗を書きながらも、表面上は、分かっていますよ、という顔を保ちながらも、頭の中では必死で何の話をしているのか考える感じで、意外とこういう出たとこ勝負みたいな場面や、こういうスリルは、好きなのかもしれません。

話は戻り、保護者会を夜に開催する理由は、恐らく2つあるのかなと想像しています。

1つ目は、日中は子どもたちが学校にいるので、治安上の問題で、多数の大人が学校に出入りする状況を避けたいのだと思います。学校にはガードマンが常駐し、学校のドアも常に電子ロックされており、呼び鈴を押さないと開けてくれないくらい要塞化しています。

2つ目は、多分こちらが本質的で、いずれかもしくは両方の保護者が昼間に働いているため、父親・母親の両方が行ける平等な時間帯に説明会を開催するということを最重要視しているためだと思います。

これも推測ですが、多くの家庭が父親も母親も、平等に子どものことに関心を持つ(決して母親任せにしない)、という文化が根付いている証拠なのかもしれません。

ここから面白い話しが始まります!


うちの学区は4・4・4制であったため、高校1年生から4年生までありました。長女が高校3年性の時に、大学を見学するツアーがあり、バス4台くらいで、確か2白3日の旅でした。

見学先はマサチューセッツ州ボストンであり、私たちはニューヨーク州の郊外に住んでましたので(ニューヨーク州とニューヨーク市は違うという話は、また別の機会で)、車やバスで4〜5時間くらい離れたところへの旅行となります。

見学する大学は、ハーバード大学とかマサチューセッツ工科大学とか、聞いたことある凄い大学ばかり。当時に長女が買ってきてくれたお土産のハーバード大学のTシャツ、まだ着てます。笑

見学ツアーへの参加は任意でして、その大学に行くかどうはおいておいて、見学すること自体は面白そうだったので、長女は参加することになりました。

そして、いよいよ、事前説明会!


保護者が高校の講堂(卒業式や演劇が行われ、ちょっとした音楽ホールや映画館のように半円状で、観客席側がすり鉢状に勾配が付いている)に集められ、説明会が始まりました。

日程の話し、当日朝の子どもたちの送り届け時間、最終日に何時にピックアップしに行くのか、現地での行動スケジュールなどの説明がなされました。

そして、お待たせしました。いよいよ、3つの注意事項が申し渡されます。


一、 荷物をバック一つにまとめ、二日前までに学校に預けること。


なるほど、なるほど。

ツアー前夜に徹夜で荷造りしないよう、予め時間を持って荷造りしなさいという配慮なのかな?

もしくは、荷造りし忘れたものがあっても、もう一日あるからそこでリカバリしてね?ってチャンスを与えてるってことなのかな?

当日でもいいんじゃないのと思いながらも、ま、二日前でも良いか、って感じでしたので、ここはスルーします。

次に進みます。



二、 薬はパッケージの箱ごと持って来ること。


へーー、そうなんだ。箱がちょっとかさばるかなと思ったのと、日本的な感覚ですと、必要な数量の薬をジップロックとかに入れて持ち運んだりするのかなぁと、ぼんやりと思っでたりしてたと思います。

すると、さすがアメリカ、女性の校長から明確な理由が示されました。

 「違法ドラッグと区別つかないから、箱ごと持ってきてね♪」


理由が明確!
そして、説明が明るい!

なるほどーーー、
一見のどかな郊外の住宅地だけど、世界のマンハッタンからは車で1時間くらいの距離でしたので、ドラッグとか手に入りやすい状況なのかなと、考えたりもしました。

ツアー説明会で、社会問題を考えるとは思っていなかったので、少し神妙な面持ちになりながら、最後の三つ目の注意事項を聞くこととなりました。


 ↓

 ↓

 ↓


それは何かというと、


 ↓

 ↓

 ↓




三、 武器を持ち込まないこと。



もはや、半笑いです。

 いやいやいや、武器持ってこないでしょ普通、
 え?武器持ってんの?
 いや持ってないでしょ?
 え?持ってんの?
 そうなの?
 いやでも、持ってたとしても、注意事項に書く必要ある?
 ここに書かないと武器持って来ちゃうひといるの?
 武器持って来ちゃダメって書いてないから持って来ました!ってなる?
 うそーーーーんーーー。
 あと、映画以外で "weapon" って文字、初めて見たわーーーー。


悟りました。

武器チェックするから、荷物は二日前までに学校に預けるのね。


最後までお読みくださり、ありがとうございました。
今日が良い一日でありますように。








この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?