水やり当番【日めくりカレンダー日記】2020.06.21
自分の感受性くらい 茨木のり子
ぱさぱさに乾いてゆく心を
ひとのせいにはするな
みずから水やりを怠っておいて
気難しくなってきたのを
友人のせいにはするな
しなやかさを失ったのはどちらなのか
苛立つのを
近親のせいにはするな
なにもかも下手だったのはわたくし
初心消えかかるのを
暮らしのせいにはするな
そもそもが ひよわな志しにすぎなかった
駄目なことの一切を
時代のせいにはするな
わずかに光る尊厳の放棄
自分の感受性くらい
自分で守れ
ばかものよ
・自分が担任をもつ先生だったら、最後のホームルームでこの詩を送りたい、良いこと言ってんなっていう印象で終わりたい。
・めちゃくちゃ30歳前後にぶっささじゃないですか?
・いまこそ思い出したい、思い出すべき詩じゃないですか?
・昨日は育ち過ぎて窮屈そうな植物の植え替えをしたり、
・網戸を張り替えたり(毎週やってない?)
・ギターの弦を張り替えたりした。
・めちゃくちゃ錆びた弦で練習してたことに気づいた。
・こういう、守備!みたいな一日も悪くないね。
・これはこれで心の水やりって感じがしました。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?