見出し画像

"Road to Paris 2024" part2-パリまでの大会予定-

今回はpart1の続きとして、昨年11月にIBSA JUDOから公開され、今年1月に更新された「Road to Paris 2024」の資料を解説していきます。

前回同様にこの記事は私の翻訳・解釈が含まれるため必ずしも正確である保証がないこと、現在公開されている情報も今後変更される可能性があることなどは予めご了承ください。

当該資料と引用元はこちら↓

この資料について上から順に解説します。

まずIPCのパリ予選レギュレーション。こちらは以前の記事で解説していますので、そちらをご覧ください。

次にジェンダーフリー枠。バイパルタイト枠とも呼んでいるものですが、これについても↑の予選レギュレーションについての記事で解説しています。
これについてはIBSAでの会議で枠の振り分けが決定されるとありますが、その結果については未だ情報がありません。

次にランキングシステムと2種類のランキングについて。こちらは前回の「Road to Paris 2024 part1」の記事で解説しています。
まだ読まれていない方はぜひ。


最後にイベントスケジュール。つまりはパリ2024パラリンピックの予選となる大会のスケジュールです。

この資料では2022年9月1日〜2024年6月24日の予選期間には18の大会が設定されています。

それぞれの大会のランキングポイントの種別は下の表の丸囲みの数字に対応しています。
パラリンピックランキングリストにダブルポイントとして加算される大会には、数字の後に「×2」と記しています。

ランキングポイント表

1.ヨーロッパ選手権・カリアリ
2022.9.2-2022.9.4
イタリア-カリアリ

2.世界選手権・バクー
2022.11.7-2022.11.9
アゼルバイジャン-バクー

3.東京国際オープントーナメント
2022.12.11
日本-東京

4.パンアメリカ選手権・エドモントン
2022.12.10-2022.12.11
カナダ-エドモントン

5.グランプリ・リスボン
2023.1.30-2023.1.31
ポルトガル・リスボン

6.インターナショナルドイツオープン・ハイデルベルク
2023.2.18
ドイツ・ハイデルベルク

7.グランプリ・アレクサンドリア
2023.3.13-2023.3.14
エジプト-アレクサンドリア

8.グランプリ・アンタルヤ
2023.4.3-2023.4.4
トルコ-アンタルヤ

9.アジア選手権・アスタナ
2023.4.29-2023.4.30
カザフスタン-アスタナ


10.スモールカントリーチャレンジ
2023.6(未定)
スペイン-(未定)

11.ヨーロッパ パラ選手権・ロッテルダム
2023.8.8-2023.8.10
オランダ-ロッテルダム
④×2

12.IBSAワールドゲームズ2023
2023.8.23-2023.8.25
イギリス-バーミンガム
②×2

13.グランプリ・バクー
2023.9.25-2023.9.26
アゼルバイジャン-バクー
③×2

14.アジア パラゲームズ・杭州
2023.10.23-2023.10.25
中国・杭州
④×2

15.パラパンアメリカンゲームズ
2023.11.19-2023.11.20
チリ-サンティアゴ
④×2

16.グランプリ・東京2023.12.4-2023.12.5
日本-東京
③×2

17.グランプリ・ハイデルベルク
2024.217-2024.2.18
ドイツ-ハイデルベルク
③×2

18.グランプリ・バクー
2024.5(未的)
アゼルバイジャン-バクー
③×2


以上の18大会です。

これらの大会のうち、8.グランプリ・アンタルヤは中止という情報がありますが確認は取れていません。

また、10.スモールカントリーチャレンジは計画中、13,18のグランプリ・バクーは最終承認待ちの段階となっています。

11,14,15の大会は、いずれのポイント対象大会種別にも当たらないことや過去の例から、ランキングポイントの付与はないものと思われます。

-----------------------------------
1月23日追記
20日付けで公開されたIBSAのパリ2024予選に関するQ&Aにて
「大陸パラゲームズは大陸選手権と同格とする」
との文言が記載されていました。
この文言からの推測であり確認はまだ取れていませんが、上記11,14,15の大会も大陸選手権と同等のポイント対象大会としてワールドランキングリストとパラリンピックランキングリストのどちらかあるいは両方に加算される可能性が高くなりました。

2月9日追記
日本視覚障害者柔道連盟を通してIBSAに確認をとってもらったところ、大陸パラゲームズもパラリンピックランキングポイントの対象であるとのことでした。またダブルポイント期間なので、ポイントは④×2となります。

また、8.グランプリ・アンタルヤは開催される予定でしたが、2月のトルコ・シリアでの地震の影響で中止が発表されました。

追記ここまで
-----------------------------------

現在のところ公開された資料にある情報はこれで全てです。
繰り返しになりますが、この記事には私の翻訳・解釈が含まれています。また、この情報が今後変更される可能性は十分にありますので、その点はご了承ください。

大会予定はIBSAのホームページでも確認できます。

今回はパリ2024パラリンピックまでに開催される大会のスケジュールを中心に、「Road toParis 2024」について解説しました。
各国はこれら18の大会の時期やポイントの大小、さらに予算などを考慮してどの大会に派遣するか戦略を練らなければなりません。そして選手は出場した大会で必要な結果を残さなければなりません。
まだ序盤ではありますが、パリへのレースはすでに始まっています。
パリでの金メダルを目指してひとつひとつの試合・大会でベストを出せるよう、がんばります!
引き続き応援よろしくお願いします!!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?