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パリ2024パラリンピックの予選レギュレーション

IPCからパリ2024パラリンピックの予選レギュレーションが発表されました。以前から一部競技はレギュレーションが公開されていましたが、今回は柔道を含む残りの競技が公開され、全ての競技のレギュレーションが出揃いました。

ここでは、柔道の予選レギュレーションについて、要点を記します。
私の翻訳であり、私の解釈が含まれるので、間違っている箇所があるかもしれないことは予めご了承ください。

種目

メダルイベントは16種目。
男子J1:60kg級,73kg級,90kg級,90kg超級
男子J2:60kg級,73kg級,90kg級,90kg超級
女子J1:48kg級,57kg級,70kg級,70kg超級
女子J2:48kg級,57kg級,70kg級,70kg超級

クラスについてはこちらをご覧ください。

体重別階級については変更されたばかりということもあり、今年いっぱいまで再変更の可能性があるとの記述を以前どこかで見た気がします。現在その文言は見つからないので、これで決定と思って差し支えないかと思います。
本音を言えば66が戻ってきてほしいのですが、もう体重は戻せないでしょうから、再変更がない方が助かるのかもしれない。

出場選手枠

出場選手枠は男子で62枠、女子で56枠、ジェンダーフリー枠(バイパルタイト枠)で30枠の計148枠です。
全ての出場枠はNPC(≒国)ではなく選手に与えられます。つまり、獲得した出場枠を各国内で他の選手に譲り渡すことはできません。出場枠を持つ選手自身が出場するか、そうでない場合は全体から次点の選手が選ばれます。バイパルタイト枠も同様です。

各国は各階級に1人ずつ、最大16人の選手を出場させることができます。ただし、バイパルタイト枠は例外となることもあります。

出場資格

出場選手はは次の3点の出場資格を満たした選手の中から選考されます。

・2011年1月1日より前に生まれていること
・2022年9月1日から2024年6月24日までの予選期間内に少なくとも1度はIBSA公認大会に出場し、ワールドランキングポイントを獲得していること
・クラス分けによってクラスを取得しており、クラス分けステータスが「Confirmed」もしくは2025年以降の「Review」であること

予選システム

出場選手枠は次の順に振り分けられます。

・ワールドランキングリスト枠
予選期間が終了となる2024年6月24日時点のワールドランキングリストにおいて、上位から次の表に示す人数に出場枠が与えられます。

女子の全階級と男子J1の重量2階級に6枠、その他の階級に7枠与えられます。

ランキングリストについてはこちらで簡単に解説しています。

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追記 2023年1月
2023年1月に公表された資料で、ワールドランキングリストとは別にパラリンピックランキングリストが作成され、パラリンピックへの出場枠はこちらのリストを基準に付与されることが示されました。
詳細はこちらの記事をご覧ください。

追記ここまで
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・開催国枠
開催国(フランス)の選手に与えられる出場枠です。これを取得するには2022年の世界選手権に各階級で少なくとも1人がエントリーする必要があります。予選期間終了時点で最もランキングの高い選手に枠が与えられます。
使用されなかった枠はバイパルタイト枠に加算されます。

・バイパルタイト枠
IBSAとIPCが選考する出場枠です。性別・階級に制限なく選考されます。
東京大会では出場選手の地域バランスなどが考慮されていたように思います。

以上の予選システムを経て計148人の選手に出場枠が与えられます。

おそらくは各階級で8〜12人が出場することになると思われます。


以上がパリ2024パラリンピック柔道競技の予選レギュレーションです。

いよいよ予選が始まります。気合い入れて頑張ります!!

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