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一生に一度の日に我慢する 第43回月刊中山祐次郎

先日、驚いたことがあった。もうこんな日は二度と来ないだろう、という。


長い長い手術を終えて医局の自分のデスクに戻る。気づいたら10時間以上の手術だった。肩と腰と背中と足が痛い。思い出したようにトイレに行くと、とんでもなく濃い尿が出る。

やれやれ、こんな仕事いつまで続けるのだろうか。

ふうっと大きく息を吐いて、座り心地の悪い椅子に腰掛けた。少し目を閉じると、まぶたの裏がチカチカと点滅している。手術ではとんでもなく明るいところをとんでもない集中力で見続けるから、目が疲れるのだろう。

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