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開催レポート:10/7(日)開催 地域づくり支援コーディネーター育成講座

※このレポートは、信州大学の浅川くんが書いてくれました。ありがとう!!

開催レポート

▼▼ここから浅川くんのレポートです▼▼

地域づくり支援コーディネーター育成講座
日時:2019年10月7日(月) 13:30〜15:00
場所:南アルプス防災交流センター
表題:地域づくり支援コーディネーター育成講座で「自分ごとから考える地域づくり」
概要:地域で活躍するボランティア等のコーディネートをしている参加者を対象にした講座。普段は「相手」の話を聞くことを主要な活動としている参加者が多い中、「自分」に目線を向けて、活動を振り返る機会を作る。そして、他人の話を「共感」しながら聞くことを意識できる場を参加者と共に作り上げる。

内容
【感情から考える】

ボランティア等の活動希望者と受け入れ先をコーディネートするには、互いのニーズを理解し、マッチングさせる必要がある。普段ニーズを理解しようとする場合、起こっている事実から、関係者のニーズを予想することが多い。例えば、「小学生に無料でご飯を食べさせる活動をしたい」という人がいたとする(事実)。その人は「子供の貧困をなくす」ために活動したいのかもしれない(ニーズ)。しかし、そのニーズの予想は偏見が入っている可能性がある。もしかしたら、本当のニーズは「子供にモノの価値を考えさせたい」や、「フードロスを減らしたい」であるかもしれない。

出来るだけ正確にニーズを判断するために、事実→ニーズという過程だけでは、判断材料が乏しい。ニーズが満たされているか否か測る指標として「感情」がある。感情とニーズの関係はコップと水の関係性に似ている。ニーズが満たされていれば、ワクワクなどの正の感情が生まれ、コップに水が溜まったような状態になる。ニーズが満たされていなければ、イライラなどといった負の感情が生まれる。こちらはコップに水が溜まっていない状態にあたる。感情はニーズを測るアンテナとなるのである。

事実とニーズの間に、感情が入ることによって(つまり、事実→感情→ニーズ)その人の本来のやりたいこと、なりたい自分が見えてくる。

【NVCとはなにか】

 以上の考え方で実際にニーズを測るとき、NVC(Nonviolent Communication)という手法が有効である。

 ―NVCは私たちに本来そなわっている力、1人を思いやる気持ちを引き出すことで、自分自身と、そして自分以外の人々との交流を容易にする。自分自身を表現する方法、そして耳を傾ける方法を見直すプロセスとも言える。具体的には、次の4つのことに意識を集中させる。観察すること、感情に気づくこと、必要としていることを明確にすること、自分の人生を豊かにするために要求することに。
                   マーシャル・ローゼンバーグ教授

Nonviolent Communicationという名の通り、この手法は非暴力の意思疎通を意味している。上手くコミュニケーションを取るためには相手を思いやる気持ちが重要だということは多くの人が知っているだろう。しかし、その思いやりとは具体的に何のことなのか、そして何をすればいいのだろうか。

NVCを唱えるローゼンバーグ教授は、

① 観察する
② 感情に気づく
③ 必要としていることを明確にする
④ 要求する

この4つのフェーズが必要だと言う。

【NVCの手法】

今回は、感情を経て相手のニーズを明確にする、上記の①〜③までをワークショップとして行った。

ワークショップは

① 1人が最近あった負の感情を感じたエピソードを話す(3人は観察)
② 3人は1人がその時感じたであろう感情を伝える(1人に感情を気づかせる)
③ 3人は1人が不足しているニーズを伝える(1人が必要としていることを明確にする)

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このワークショップを行う中で見られたのは、観察に徹するべきフェーズ(①)で共感の横槍を入れてしまうことや、話し手のニーズまでを洗い出すことにつまづいてしまうことである。

まだ相手がエピソードを話している状況で共感してしまうと、それは思い込みによる感情の押し付けになってしまう可能性がある。話し手のニーズを洗い出す部分で止まってしまうのは、普段は感情からニーズを考えていないからかもしれない。

 このワークショップを通して、先入観なしに感情に共感して相手のニーズを探ることの難しさとともに重要性を感じた。

まとめ:

講座では自分のエピソードを話すことで、自分に目を向ける機会ができた。そして、普段は相手の話を本当に「しっかりと」聞いているのか、そして共感できているのかを考えなおす必要があると感じた。これからの活動の中で、少しでも自分や相手の感情を大事にして活動していくきっかけになった。

文責:信州大学経法学部2年 浅川雄介

▲▲浅川くんのレポートはここまで▲▲

備忘録

浅川くん、改めてありがとうございます。

当日の場の様子ですが、参加者の皆さんが集まり始めて来た時に、皆さん研修ってことで緊張してる?なんか場が硬い空気が流れている?って感じ、浅川くんに聞いても

「硬いっすねー」

だったので、最初に車の中にたまたま入れておいたLEGO®︎を使い、最初のアイスブレイクを行いました(たまたま入れていただけです。片付けてなくて置きっ放しだったわけではない。)

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場の空気がガラッと変わり、僕も場の声を反映しながら、関係性の認知をしていきました。

その上で、共感に関してのワークができたので場の安心感みたいなものも参加者の方々が感じてくださっていたかなーと思います(きっと)


実施後のアンケート

実施後のアンケート結果はこちらです。

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より地域でNVCを気楽にハードル下げて体験できる機会を増やしていきたいなーと感じた場でした。


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