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2021年DICO(ダイアローグ国際会議オンライン)のワークショップの話(OSTを実施)

2021年11月20日、DICO(ダイアローグ国際会議オンライン)のワークショップの1つを担当しました。

ワークショップテーマは「教えること」をめぐる対話

半年近く前、兵庫県立大学の竹端さんに声をかけてもらったのがきっかけでワークショップをやることになりました。

とりあえず面白そうだなーと思いながら、内容はつめていない状態で1週間前まできたので、改めて打ち合わせ。

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※事前の概要文


1週間前

1週間前に改めて、竹端さんと当日の進め方をあーでもない、こーでもないと話をしながら、今回のカンファレンスの中で

・一方的に僕らの経験を伝えるのでなく、この場に参加するのみんなと創ろう。
・国際ダイアローグ学会に参加する人なので、何か話したい、聞きたいという思い、レディネスが高い状態じゃないかな?
・そしたら、こちらのコントロールを手放してみよう。

と結論になったので、そしたらOpen Speace Technology(以下OST)が場にあってるかも?となりました。

OSTとは?

OSTは対話の手法の1つです。

参加者が情熱と責任を持って、主体的を発揮できるような場をデザインできるように設計されています。

かなーーーーーりシンプルに説明すると

1:オープニング
2:話をしたい人が、お題を発表
3:マーケットプレイス(どの時間のどの場所でどのお題で話すかが一覧になっている)
4:集まったグループごとに対話
5:クロージング

です。

詳しい内容やポイントは下記のリンク先から。


書籍はこちら

※OST自体は僕自身は2014年ぐらいから取り入れて、毎月1回、open talking barと題して、夜に10人いないぐらいでやってました。そこからtipsで30人規模や、オリパラ政策のためのワークショップ中で、100人近くと一緒にやったりもしてきました。
OSTの進め方についての学び方は、僕はどうやって学んでいいかわからなかったから、昔嘉村けんしゅうさんが、OSTをやってる動画見て、話している内容を全部文字起こしして、一言一句同じように言えるようにしてやってたのを思い出した。そこから本読んで、やってみて、振り返って、やってみて、本読んで、振り返って、やってみての繰り返し。内省本当大事。

本番

オンラインで実施をしましたが、当日は25人ほど参加いただきました。
短い時間だったので、アレンジをした内容になっています。

※録画、録音、撮影はNGでした。

【当日の流れ 13:00-14:50】
1:オープニングと今日の流れの説明
2:チェックイン①:自己紹介となぜ今日参加したかを3人で話す
3:チェックイン②:テーマに関して話したいことはありますか、を話し合ってもらう
4:お題だし(まずはチャットで書き出し。書いた内容をお題として扱わなくてもいい。まずは思考を整理するため。先のブレイクアウト②で出てきたテーマをチャットに書いてもらう→実際に皆さんから3,4つお題を募って、ルームをいくつか作る。
5:それぞれのお題について、20分程度話し合う。参加者は、ブレイクアウトルーム を自由に行き来し合うことができる設定(2ラウンド回す)
6:今日の感想をチャットで書いてもらう
7:クロージング

実際に出てきたお題は、以下の内容でした。

最近、不幸なことが続いていて、もう今世では幸せになれないだろうと思っている自分が、救われる方法について。

「教えること」と「対話」がそもそも成立しうるのか? 成立しうるとしたら、それはどういう時なのか?

自己認知について 自分の苦手なところ、得意なところに気づいてもらってその人が生きやすくなるようにしたいが、特性を教えるものなのか?

教える人が対話的であることとは?

教える人と学ぶ人のあいだの世代間ギャップ

特に学ぶ側の感情との隙間の埋め方

お題出しの時に思っていたこと

25人ぐらいなので、各グループ4、5人ぐらいだと、セッションが5つぐらいあるといいかも?と一応用意をしておきました。

その時、自分自身と対話しながら、場にとってどんな意味があるんだろうーと思うことが2回ほどありました。

①最初3人ぐらいが出てきたときに、テーマとちょっと外れてそうな内容ができてきた時。

「「教えることをめぐる対話」をテーマに、話をしたい内容を出してみましょう!」

だったのですが、出てきた内容一つが、テーマとは違う、ご自身の困難についてでした。

一瞬、ん?って思ったのですが、きっとこの場でそれを話したいほど、今この方は想いがあって、何か意味があるんだろう。と思い、「その困難と、教えることの対話についてつなげてお話しされたいのですね?」と確認した上で、それを分科会のテーマに乗せてみました。

結果的に、そこからいろんな気づき学びが生まれていたそうです。


②話たい!という人からのお題がもっと出てくるかも?と思っても、誘導せず、信じて待つ。多く出たらいい。ってのは、OSTをやる際の主催者側のエゴかも。

お題を出す時、沈黙の時間がかなり出る時があります。その時は、「沈黙を楽しもう」と伝えています。
今回もしばらくお題が出ない時間帯がありましたが、変に急かせたりせず、しばらく待ってみました。僕の中では強制的に「〇分」は絶対に何があろうと信じて待とう! 

と考えています。

今回も、その沈黙の後に、お題を出してくださった方の内容もとても素敵な問いでした。


参加者のチェックアウト

<チェックアウト:この時間を通して、思ったこと、感じたこと、もやもや>

間が怖い、というのは、時間管理の強迫観念だと気づけました

こんなWSの方法?があるんだ!というのが一番驚きでした。面白かった。また参加したいです!

このようなテーマで話すことが新鮮で楽しかったです。そして・・・小笠原さんのFacilitateが素晴らしく、学ぶものが多かったです。ありがとうございます!ムーミンのバックグラウンドに癒されました。。

質問しても答えが返ってこないとき、相手からのリフレクションからの自身の承認欲求の現れなんだと気づかされました。

対話での間のお題でまた何かセッションがあると参加したいです

もてなおうとしている、沈黙を沈黙として価値をおかず、コールアンドレスポンスがほしい自分がいる。

テーマを出して、それに対して皆さんのお話を聞けたことで、たくさんのプレゼントをもらった気分です。

不確実性をたのしむ教員でありたいとおもいました。ありがとうございました。

教える、とか教わるって、どういうことかなあ、そこもいろんな捉え方がありそうだと思いました。人数がいればいただけ、いろんな考え方、捉え方があると気がついて面白かったです。

もてなそうとしている、ホスピタリティに支配されている自分はコールアンドレスポンスで相手のレスによって自分の効力を承認されている

チャットだけでZoomに参加する面白さを味わえました 書き言葉だとその場の語りのノリから解放されるので、ついていけないこともありますが、自分の気持ちに正直になれるという面もありますね。

部屋1で参加させていただきました。まだまだ聞きたりない話したりない、と思い対話には時間が必要だということをこのセッションを通して学ばせていただいたように思います。お話いただいた●●さん、同じ部屋に居合わせた皆様に感謝です。

「対話」について、さらに考えてみたいです。垂直的対話がまた進んでいくと思います。

ここで得た内省が、どうすれば、僕自身の行いにつがるのだろうかと、考えは止まらない…(笑)

対話の中で「一般論に落としてほしくない。」という発言を頂いて、逆にいろいろなことに気が付けました。まさしく「そこだったんだ。」という感じです。言っていただいてありがとうございます!可能性を信じていないのは私かもしれない?!

教えるとは自分の知識、経験を伝えて相手と一緒に考えることなのかなぁと感じました。教える側も学ぶ。新しい経験を積むことなのかもしれません。皆さんと気軽にお話し出来て、同じ悩みを持っていらっしゃることを知り、ありがたかったです。ありがとうございました。

参加してくださった方の中で、喪失感を感じたエピソードを話して下さった方がいて、そのエピソードを聴いて...
色んな人に協力してもらえなかった怒りや憤りや悲しみがあったことを理解しようと話を聴いて下さった方がいて...

教える。教わるではなく、提供側の思い(教える)ではなく、相手が知りたい事が得られる(教わる)ために対話でアプローチする事がこれから求めらるのではないかな、と思いました。

最後に

ご参加いただいた皆さん、事務局の方、たけばたさんありがとうございました。

たけばたさんとは終わった後も振り返りで色々話してましたが、

OSTはやってることは、シンプル。だからこそ、その人のbeingが改めて場に影響をするものだなと思いました。

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