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ほとんどはじめまして!

大学の初年度、まさに世界的な学園紛争真っ盛りの1969年。
「自分とは何か? 将来、自分はどうあるべきか?」カリキュラムの授業とは別に、自由に誰とでも議論でき、考えることのできた最良で最後の環境ではなかったでしょうか?
 広く全国の若者と議論し、将来どのような職場に赴こうと、自分には普遍的に芸術が不可欠のものであることを見出しました。

 ロックアウトされた大学の退屈さの中で、偶然出会った個人絵画教室の先生に、絵画の面白さを教わりました。
 ビギナーズラックもあり、学生時代にすでに難関の新制作展にも入選し、銀座で初個展も開催することができました。
 大学の機能も正常化し、研修医終了の頃には、三島由紀夫の身近にいらした方々のお力添えをいただく幸運にも恵まれ、パリで個展を開催することもできました。
 そのご縁もあってか、後年、小説も執筆するようになり、小説「マンモスの牙」にて、第28回新潮新人賞を受賞することもできました。
 以後、主にフランスの友人の出版社から、小説を出版しています。
「孵化」「珠」「声」「熱帯植物館」「研究室」などの作品があります。
 最近偶然出会った映画監督と、小説の映画化に取り掛かり、「牙の曲線」の撮影が完了したところです。2021年初春、封切りの予定です。その節は、どうぞよろしくお願い致します!


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