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今一度、強く強く芸人の定義を再定義しておく

物事は至ってシンプル。
何かとこねくり回すから混乱する。
いや、あえて混乱させようとしている気もする。
ようするに、小賢しい意見が多すぎてしんどい。

なので、ここに来てあえて定義する。
もう、人それぞれでは逃さない。

芸人とは
自分の力で人々を笑わせる人を指す言葉である。
もしくは、人々を笑わせようと躍起になっている人のことを芸人と呼ぶ。

もう一度言う。
笑わせるにしても、笑われるにしても、
とにかく、笑いを求めている人が芸人。

「おもしろい」という日本語があるが、ディズニーランドへ行っても「おもしろかった」と使うし、感動するお芝居を観ても「あのお芝居おもしろかったよ」と言ったりもする。

良し悪しではなく、そのおもしろさは「笑う」というおもしろさとは全く違う。
ここを混同させて、あえて混乱を招く策略家がいちいち小賢しい。

「人と違うことをするのが芸人」

「おもしろいことをやるのが芸人の仕事」

もう、その手のそれっぼい論調で馬鹿を騙そうとするのはやめてくれ。
馬鹿だけが騙されてくれることを狙っているのかもしれないが、そんなことを繰り返していては文化そのものを後退させてしまう。

ハッキリ言いますが
絶対に違う。それは芸人じゃない。

これは芸人という枠組みに縛られているわけじゃなく、芸人とは笑いを求める人のことを指すのだ。

歌手はプロとして歌を歌う人のこと。
タクシーの運転手さんはタクシーを運転してお客さんを目的地まで送る人のこと。

それと全く同じ理屈。
芸人はプロとして人々を笑わせようとする人のこと。

おかしいでしょ。
私は歌は歌いませんが歌手です!
僕はタクシーを運転しませんがタクシー運転手です!
そんなこと言われたら意味不明でしょ。
同じことを言うてるんですよ。

「ネタをやっていないから芸人じゃない」

この手の意見もたまに聞くが、それも違う。

世間の皆さんが思い描く芸人の世界の頂上人を想像してください。
ほぼ全員ネタをやっていません。

もういいや。さんまさんは日々ネタをやってますか?
やっていませんが、さんまさんは誰から見たって芸人そのものでしょ。

それは、常に笑いを追い求めて、「笑わせよう笑わせよう」と笑ってもらえることにこだわっているから芸人なのです。

もう、難しく考えさせようとするのは禁止。
馬鹿だけに的を絞って騙しにかかるのも禁止。

みんなの笑い声を聞きたいのが芸人であり、その方法はネタでも大喜利でもトークでもギャグでもリアクションでも何でもいい。

さらに、これをややこしくさせてくるのが媒体や環境。

テレビとかラジオとか劇場とかYouTubeとかTikTokとか、そんなものは関係ない。

どこでやろうが、そんなものは何でもいいんです。

人に笑ってもらおうとしたり、人に笑顔になってもらおうと、自分の力で笑わせようとしているならば芸人です。

だから、自分のことをユーチューバーになったと自ら自己紹介しているなら、それはもう芸人を引退しているんです。

ユーチューバーがどうこうではなく、ユーチューバーは笑いを追い求める職種ではありません。
パフォーマンスに関してはアマチュアだけど、撮影も編集も自分でやって動画を配信し続けて収入を得る人たちがユーチューバーです。
良し悪しではなく、それはそういった職業。

プロの芸人がYouTubeチャンネルを開設していることは、プロとして表現できる場を1つ増やしただけのこと。
職業はプロの芸人のままYouTubeチャンネルも開設しているだけの話。
ユーチューバーへ転職しているのとは全くワケが違う。

そこを混同させてくることも小賢しいし、他力本願を主体にできる神経も面の皮が厚すぎる。

ユーチューバーとプロの芸人は違う。
みんな分かっていることなのに、そこをあえてゴチャ混ぜにして混乱させようとしてくるのもキツい。

結局、これも馬鹿を騙しにかかっている。

別物を同じ物として見せかけて本質をボヤかせる手法なのだが、どこで覚えたの?そんな狡猾なやり口…?と素直に思う。そちらの才能は認めますが、本当にやめてほしい。

とにかく、物事は至ってシンプル。

プロの誇りを持って、プロとして人を笑わせる。
人を笑わせようとする。それが芸人。
ユーチューバーがどうのこうのではなく、プロの芸人が自らをユーチューバーだと名乗り始めたらプロの笑わせ屋としては終わり。それは転職なので、芸人としては引退を意味している。
プライドを安売りするのは勝手だが、プロとして恥ずかしいことだけは間違いない。

もう一度言うが、「おもしろい」はディズニーランドへ行った時の「おもしろい」や、感動するお芝居へ行って感動した時の「おもしろい」とも違う。

笑顔になって人が笑う。という意味の「おもしろい」を突き詰めて、笑ってもらおうとするのが芸人。

笑いさえベースにあれば、あとはどうであろうと芸人は芸人。
それがベースにないから屁理屈で逃げていることを私は知っている。
いや、私だけでなく35歳以上の大人はほとんど見破っている。

放っておけばいいのだが、放っておいたら騙される馬鹿たちがどんどん増殖していくので、誰かが救ってあげないと日本のエンタメ文化は壊滅する。

もう、こんな当たり前のことを言わさないでほしいなと…切実に思います。
巧妙に話のポイントをズラしながら洗脳することで
騙されやすい人たちだけをターゲットに絞りながら
味方に引き込んで数字をかさ増しする戦略なのは理解できる。
だけど、それは本気で人々を笑わせようと戦い続ける全てのプロの芸人さんたちに対する冒涜でしかない。

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