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15分間のエピソードトークを構築する方法

「1人で15分間喋ってください」

そう言われたら、大抵の人は難しいと思います。

当たり前の話です。
普通に考えて15分という時間はとてつもなく長く、1人で喋り続けるのは長くても2分〜3分くらいが相場。
面白いか面白くないかはさておき、ひたすらに1人でエピソードトークを喋り続けるのは相当難しい。

人前に出て1人で喋り続ける経験がある人なら分かると思いますが、長尺を1人で話していると勝手に膝が震えてくる。
やりとりをする相手もいないので、全く逃げ場もない。目線のやり場すらも難しい。
話し始めたら最初から最後まで全てが自分。
フリ、オチ、フォローと笑いのクラシックな方程式をたった1人でこなす作業は想像以上に過酷だ。

ただ、アドリブで15分話し続けることと、あらかじめ決めきったエピソードを15分話すのとでは何もかもが違う。
正直、アドリブだけで15分話すことは不可能に近い。
頭真っ白の状態で人前に出て行って15分間1人で話して笑いを取りまくるのは異次元レベルの領域。

しかし、あらかじめ決め切った話なら15分喋れる。
話術の良し悪しはあるにしても、15分間もの間自分1人のエピソードだけで独走できることは1つの職人技。
当たり前ですが、そのために絶対必要不可欠なのは
15分間に及ぶエピソードトークを構築すること。

ちなみに、「15分間のエピソードトークを構成してください」と頼まれれば、私はすぐにでもできます。
私の仕事内容は多岐に渡りますが、この勝負なら負ける気がしない。

「普通に話せば1分で終わる話を15分に引き伸ばしてください」と頼まれても可能です。
取材力とエピソードトークを構築することに関しては絶対に負けない自信があります。

ということで、今回はガチンコで15分間のエピソードトークを構築する方法を書いてみます。
15分間1人でエピソードトークを喋ってみたい!と思っている方、、、
もしくは、長尺のエピソードトークを披露する機会がある方にはタメになる話満載でお届けします。(あんまりそんな機会がある人もおらんとは思いますが)


まず、エピソード構築の際、一番最初に決めなければいけないのは題材選びである。
この手順は短尺でも長尺でも変わらないが、長尺の場合は題材選びが何よりも大切になってくる。

2分〜3分の短尺エピソードトークの場合は題材やテーマよりも中身の濃縮度が問われる。
連続ドラマと単発の2時間ドラマの違いだと考えてもらえば分かりやすいかもしれません。

単発の2時間ドラマだと、2時間の間で印象的なシーン、心に残るセリフ、ドラマチックな展開などを凝縮して詰め込まなければストーリーを描き切れない。
テーマや題材を表す外側のパッケージ以上に、中身自体の濃度が面白さの勝敗を分ける。

しかし、連続ドラマを観る場合の人間の心理は単発ドラマを観るときと意識は違ってくる。
連続ドラマは全話を通して、最後まで観ていられるのか"物語の持久力"を問われる。
例えば、半沢直樹のテーマを端的に言語化すれば、
「1人の銀行員が組織の不正を暴いていく復讐劇」
この一行の説明で観たくなるかどうかが大切。

長尺のエピソードトークは、まさにそれと同じ。
エピソードが持久力を持つか否かは、話のテーマ自体の興味とイコールする。
ようするに、テーマの段階で興味を持てなければ、長く話を聞くのが不可能であることを意味している。

では、長尺を喋る上で最も大切なテーマ選びは、どうするべきなのか?

このへんからはガチの企業秘密にもなってくるので、本気で興味のある方だけよろしくお願いします。

飽きさせないための第一歩


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