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笑わせることを諦める芸人が存在する理由

笑わせることを不得意とするお笑い芸人って言葉…

本来なら違和感を持って当たり前かもしれないが、もはや違和感がない。

うどんを作るのが苦手なうどん屋さん。

野球するのが不得意な野球選手。

当然、これらには違和感があるので
「なんで?それはおかしいやん」って、ツッコミが入りそうですが

昨今、笑わせることを不得意とするお笑い芸人には違和感がなくなった。

理由は単純明快。

笑わせることを不得意とするプロのお笑い芸人たちが異分野で成功し始めたからである。

あれ?別に笑わせなくてもよかったんや…

おもしろくなくても成功するのか…

そこに気がついたプロは多い。

お金だけを成功の定義とするのなら、笑わせることが得意である必要などなかった。
これは現代における1つの真実である。

かつて、こんな記事も書いておりますが
今回の記事は勝手なセルフアンサーになってるかもしれません。

プロのリングから降りることで、笑いに対するハードルは下がる。
自らのポジションも狙うターゲットも根こそぎ変え、元プロの割にはそこそこ達者だねと、謎の評価を受ける。

さらに、今が旬な人たちや実力者たちの影響力を借りてぶら下がる。

確実に数字を狙いにいくならば、この方法が1番賢い。

当たり前の話だが、最初から自分の魅力や能力で戦える人ならプロの世界で通用しているので、リングから降りる必要がない。

ようするに、自己分析がきっちりできている。

影響力のある人に擦り寄って力を借りることが成功への道筋だと。
己の能力をきちんと把握できているからこそ、プライドも簡単に捨てられる。

実際、プロ意識が高ければ高いほど、本来あるべき姿に固執してしまうものだ。

自分はやれる。自分には人を笑わせる才能があるはず。そのために、こんなバクチな世界に飛び込んできたんだと!

サンドウィッチマンさんが30歳を迎える頃に全く芽が出ておらず、それでもお笑いを辞めなかった理由として、「ライブに出ればウケていたから」とおっしゃっていたことがある。

生活は苦しくとも、プロの世界で通用している感覚があれば、なかなか辞められないものだ。
その後M-1ドリームを手にし、サンドウィッチマンさんはチャンピオンロードを切り拓いて上り詰めますが、この話は別格中の別格。

実際は、強いプロ根性が未来の道を妨げる場合もある。

その反対に、プロの世界で通用しないことをハッキリ認識すれば、あっさり気持ちを切り替えられる。

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