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<ラグビー>ブレディスローカップ第4戦兼トライネーションズ第2戦にむけて

参考とした記事
https://www.nzherald.co.nz/sport/bledisloe-cup-rugby-all-blacks-eye-wallaby-reece-hodge-in-final-match/S6LRHOI27KUEVBXFN5YTPUIH4Y/

オールブラックス監督のイアン・フォスターは,今シーズン最後のオーストラリア・ワラビーズ戦に向けて,SOリース・ホッジがワラビーズのプレーメーカーになると読んでいる。

26歳のホッジは,42キャップを得ているものの,SOはこれまで2試合しか経験しておらず,直近では2017年に東京で日本代表に圧勝し,9コンバージョンを決めて勝利に貢献した試合にまで遡る。しかし,フォスターは,ワラビーズのベテランBKのマット・トゥムーアとジェイムズ・オコナーが,ともに怪我で不在となっている穴を埋める役割を,ホッジが担っているとみている。また,ワラビーズのキッキングゲームを改善する戦略的な役割もあるとしている。

「ホッジは過去に10番としてのスキルがあることを証明しているが,今回のような重要なテストマッチに対しては,別の意味合いも持っていると,我々は分析している」
「先週のゲームで,ワラビーズはキッキングゲームに対応できていなかったという反省から,ホッジを単なるキッカーとしてではなく,長い距離のキックを蹴れる選手として起用している」

「ワラビーズの10番,12番,13番を見ればわかるように,明らかにロングキックで地域を取ろうとしている」
「ワラビーズは,トゥムーアを欠いてBKで判断する選手が不在となっている。そのため,強力なランニングゲームやCTBからの強い突破ができないでいる」

「ホッジは,経験値もあるので,ワラビーズは,彼の経験がチームをうまくリードしてくれることを期待している」

【個人的見解】
これはあきらかに,フォスターがホッジにプレッシャーを掛けようとして発言しているものです。

ワラビーズは,SOジェイムズ・オコナーとCTBマット・トゥムーアが不在となったため,BKリーダーが不在となり,若く,経験値のない選手ばかりになりました。その中で,先週はテストマッチのデビューとなる選手をSOに入れ,BKのリーダーとなることを求めたのですから,これがダニエル・カーターのようなずば抜けた才能を持つ選手ならまだしも,普通の選手であれば,とても普段通りのプレーすら発揮できない大きなプレッシャーに押しつぶされてしまうでしょう。

そのため,今回はバックスリーが専門のリース・ホッジを,彼のロングキックとゴールキック能力を買ってSOに起用しましたが,正直世界NO.1のオールブラックス相手に,そんな付け焼き刃的な選手起用が通用するとは思えません。

また,オールブラックスも今回4人のテストマッチデビューとなる選手を起用していますが,アキラ・イオアネとアサフォ・アウムアは,既にノンキャップ試合のオールブラックスでプレーしているので,純然たるデビューとは言えません。また,カレン・グレイスとウィル・ジョーダンは,満を持してのプレーですから,テストマッチでのプレッシャーは大きくないと思います。何よりも,オールブラックスには経験値の多い選手が揃っているので,彼らからの適切なサポートで新人が活躍していることは,カレブ・クラークやホスキンス・ソツツの例を見てもわかります。

オールブラックスとしては,相性の悪いブリスベンのサンコープスタジアムですが,今回はこうしたジンクスを一蹴してくれる結果を出してくれるのではないかと期待しています。

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