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<国内ラグビー>リーグワン1/29,1/30の結果から

1.巻頭妄言
 

 今週も,新型コロナウイルスを理由に1試合が中止となり,新型コロナウイルス感染を理由に不戦敗となったチームが出た。何かやりきれない気持ちでいたら,こんな悪夢を見た。

 20XX年,某国ラグビーリーグのA対Bの試合は,Aチームに新型アルコール感染症患者が出たことを理由に試合中止及びAの不戦敗となった。AチームのX選手は,早朝に水が飲みたいなどの軽い二日酔いの症状があったため,ABC検査をしたところ偽陽性となったが,専門家によれば,医療に与える重大な影響から,偽陽性,偽陰性はすべて陽性と判断することになっているため,このXも無症状に近い軽症の感染者に指定された。また,一緒に飲酒していたと思われる濃厚接触者数名も,感染症予防のための重症者用病棟に7日間隔離されている。こうしたことからも,禁酒法の早期実施が望まれている。

 新型アルコール感染症については,老人への大きな影響が心配されている。先日,首都圏のY市役所は,ある匿名老人からの「差別的だ」との意見を反映して,児童公園の名称を老人公園に改称したが,この度同じ老人の意見を反映して,老人公園には5歳未満の子供の立ち入りを禁止した。その理由は,現在5歳以上の子供を含め,国民に対して新型アルコール感染症予防ワクチンの接種が義務付けられているが,5歳未満は未接種のため,飲酒することはないにもかかわらず,無症状感染者としてウイルスをまき散らす恐れがあるということが理由となっている。

 ただただ悪夢としか言いようがないですが,これは現実のことではなく,また未来社会の予想でもなく,たんなるある誇大妄想傾向の強い偏執者の夢の中の話です・・・。


2.試合結果から


1月29日
 
ブレイブルーパス東京23-33トヨタヴェルブリッツ

 ブレイブルーパスのメンバーは,明らかにBチームの格落ちでベストからほど遠い。それでも,ベストメンバーのヴェルブリッツと接戦に持ち込めたのは,チームには負けても朗報か。ヴェルブリッツは順当に勝利したことが一番の成果。

 65分に,ブレイブルーパスの選手が独走したヴェルブリッツの選手にゴール前で追いつき,昔(といってももう約25年前),私もNZでよくやられていたデカい選手に両肩をつかまれて引き倒されるタックルで,トライセービング。しかし,現在のTMOとレフェリングでは,このような昔であればナイスタックルをした選手が,危険なタックルとしてシンビンになってしまう。さらに,ペナルティートライも与えられた。

 そして,このシンビン後に23-26という接戦から23-33にスコアが離れたのだから,シンビンが勝敗に影響したのは歴然。なにかすっきりしない気分。


神戸スティーラーズ37-41埼玉ワイルドナイツ

 明らかにメンバー落ちのスティーラーズは,豪華メンバーのワイルトナイツに粉砕されると予想していた。ところが,元オールブラックスSOアーロン・クルーデンの奮闘もあり,36分までに24-8と大量リード。後半も75分まで37-34と3点リードしていたが,40分にワイルドナイツが16番HO堀江翔太のトライで逆転。SO松田力也のコンバージョン成功で,終わってみれば37-41のワイルドナイツの絵に描いたような逆転勝利だった。

 ワルイルドナイツでは,ワラビーズのときのようなパワーとスピード溢れるプレーでなく,スキルの高いプレーを発揮したマリカ・コロイベテが大活躍。本当はこういうプレーをしたかったことを証明して,コロイベテはワイルドナイツのプレーに大満足ではないか。もしかしたら,フィジー代表への道も開けるから,このまま日本に居残るかも知れない。


スピアーズ東京ベイ59-26グリーンロケッツ東葛
 
 試合の入りで失敗したグリーンロケッツが,26-0とリードされて,ここから挽回するのは至難な状況に。メンバー的に実力差は少ないと思ったが,スピアーズSOの元ワラビーズであるバーナード・フォリーは,年を取っても格の違いを見せた。

 グリーンロケッツのNZ人SOフレッチャー・スミスもスーパーラグビーでそこそこ活躍した良い選手なのだが,経験値の違いが結果につながったような印象となった。また,さすがのSH田中史朗も,まだまだチーム全体を改革するまでにはいかない模様。


1月30日

ブラックラムズ東京33-36東京サンゴリアス

 ブラックラムズ相手にBチームで望んだサンゴリアス。人気者ダミアン・マッケンジーがいないのは非常に寂しい。そして,チームは問題なく勝てる想定だったのだろうが,35分にNO.8がレッドカード(退場)になったこともあり,私としては予想通りの接戦になった。

 それでも,78分に逆転してサンゴリアスが順当に勝利。ここでこうした辛勝をできるのは,まさに優勝チームとなるための条件をクリアーしている。ワイルドナイツも強いけど,リーグワンはサンゴリアスとの優勝争いと見るのが順当か。ただし,新型コロナウイルスで不戦敗という、ラグビー以外の要素に足下を掬われる可能性を,両チームともに持っていることが,最大の不安材料だが。


横浜イーグルス(勝ち点)試合中止シャイニングアークス浦安
 
 新型コロナウイルス感染者と濃厚接触者が出たので,シャイニングアークスが不戦敗。私の地元にある江東区夢の島競技場をホームスタジアムにしているので,生まれ故郷の江戸川区陸上競技場をホームスタジアムにしているスピアーズとともに,個人的に応援しようと思っているだけに,こうした結果は非常に残念無念。一刻も早くラグビーの勝敗は,ラグビーだけで決まる普通の状態にして欲しい。


静岡ブルーレヴズ36-13レッドハリケーンズ大阪

 メンバー的に格下感のあるブルーレイズの奮闘振りは素晴らしが,それよりもレッドハリケーンズはどうしたのだろう?こんな負けを喫するようなチームではないし,メンバー的にもそこそこ揃っている。SOエルトン・ヤンチースが抜けただけで,こうも影響が大きいのだろうか。

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