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〈ラクビー〉オールブラックスに必要なことなど

参考とした記事
https://www.nzherald.co.nz/sport/tri-nations-rugby-former-all-blacks-coach-john-hart-says-players-are-to-blame-for-argentina-loss-not-ian-foster/XGIL3IHINHBQWCZVTFIA5MIURU/
https://www.nzherald.co.nz/sport/tri-nations-rugby-three-all-blacks-to-return-home-early-after-defeat-to-argentina/64UO6ZM7YQ36766DWDXKXFWKZM/

1.元オールブラックス監督ジョン・ハートのコメント
オールブラックスは,怪我人を抱えて層の薄いオーストラリア・ワラビーズに負け,続けて1年以上もテストマッチをしていないアルゼンチンに負けた。そのため,NZ中では,監督のイアン・フォスターを更迭すべきという声が燃え上がっているが,1990年代後半に監督だった(そして,1999年RWC準決勝敗退の責任者でもあった)ジョン・ハートは,監督よりも選手の姿勢に目を向けるべきと述べている。

「土曜のゲームが終わった後,自分が考えたことは,我々は必要なフィットネスを持っておらず,そうしたことが選手たちの姿からわかったことだ。選手の現状からは,もっとハードに練習すべきであり,そこにコーチ陣よりも注目すべきだ」
「我々はゲーム中のプレッシャーにうまく適応できなかった。そうしたことがいくつかの悪い点につながった。もちろん規律の問題もあるが,チームの戦術がうまくいかない場合に変更できる能力も課題となっている。とはいえ,まずはアルゼンチンの優れたプレーを称賛したい」

「敗因はまさに規律に起因するものだ。我々は多くのペナルティーを与えてしまい,それらは全て不要なものだった。そうしたことは矯正しなければならない」
「ダン・コールズの行為(相手選手の顔をはたいた)ことは,不要であったし,その結果チームに多くのプレッシャーを与えてしまった。チームの課題はこうしたことにある」
「今対応すべき問題は,チームを再結集し,オールブラックスとして最も重要なテストマッチに向けてひとつのチームになることだ」

2.NZに早期帰国する選手について
オールブラックス監督イアン・フォスターは,トライネーションズのゲームは,28日のアルゼンチン戦のみとなったこともあり,3試合の出場停止処分となっているPRオファ・トゥンガファシ,FLデュプレッシー・キリフィ,CTBピーター・ウマガジャンセンの3人を,NZに帰国させる。

フォスターによれば,「彼ら3人は,来年のスーパーラグビーのプレシーズントレーニングが開始されるまでに,幾日かの休養できるアドバンテージを持てる。また同時に,チームの今年最後のゲームに向けて,言い訳できない環境と準備をもたらすものとなる」と説明している。

【個人的見解】
ハートは名コーチとは言えない人であり,そもそもNZの実業家ですので,彼の提言をそのまま受け止めることは不要と思います。しかし,コーチの責任を問うことに加えて,選手自身の自覚も問われるのは致し方ないことでしょう。そして,これまでオールブラックスは終盤に必ず逆転してきたのが,全くできなくなっている原因の一つとして,フィットネス不足はあると思います。十分なフィットネスがあれば,最後までプレーの選択肢の余裕が増え,さらに,不要なパスミスやノッコンもなくなってくると思います。

コーチ陣の改革とともに,選手たちの一層の奮起を望みます。

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