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<国内ラグビー>リーグワン1/22,1/23の結果から

1.トンガの皆様へのお見舞いと日本ラグビーとの思い出

 まず,日本ラグビーへ長年にわたり多大な貢献をしてくれているトンガの皆様へ,この度の火山噴火・津波災害に対してお見舞い申し上げます。

 サイクロン(インド洋のみのものかと思っていましたが,太平洋南部はタイフーンではなく,サイクロンに分類されることを,初めて知りました)被害が多いため,日頃から互助の精神と十分な備えがあるので,現時点では大きな人的被害は発生していないようですが,物的被害は当然大きなものとなっているので,NZやオーストラリアの近隣国を筆頭に,十分な支援が迅速にされることを願ってやみません。

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 トンガからのラグビー選手といえば,1984年に突然,大東文化大学の選手名簿に,FWでポポイ・タイオネ,BKでノホムリ・タウモエファラウの名前を秩父宮で行われたゲームで見つけたときはびっくりした。留学生とはすぐにわかったけど,トンガという国名まではとても思いつかなかった。

 ニュースによれば,1980年に当時のタウファアハウ・トゥポウ4世国王(体重200kg越えで有名だった)が,日本のソロバンに感動し,彼ら2人にソロバン留学をさせたのが原点だった。その後,トンガでラグビーをやっていたことからラグビー部でプレーすることになり,順調に活躍を続けて,ノホムリは日本代表WTBとして,1989年のスコットランド戦,1991年RWCのジンバブエ戦勝利に大きく貢献してくれた。

 彼ら2人に続き,シナリ・ラトゥー,シオネ・ラトゥーら日本代表入りする選手が続出し,現在までラグビー日本代表の主力であるばかりか,高校ラグビー,大学ラグビー,社会人ラグビー,そして現在のリーグワン各チームで,日本に帰化した選手も含めて大活躍していることは,日本とトンガの友好関係からも,とても喜ばしいことと思っている。

 ところで,肝心のトンガでのソロバン普及はどうなったのだろうか?今では,PCや携帯電話,さらに電卓の普及で,ソロバンが便利な計算機としての役割は終わっていると思う。しかし,指先を素早く使うとともに暗算を行うソロバンは,子供の知育と言う観点からは,優れた教育機器と思うので,もっと普及してもいいと思う。

 日本でも,子供のみならず老人の認知症予防のためのソロバン教室を開催したら,結構効果があるのではないか?30分~1時間程度,ソロバンを使って見取り算をやるだけでも,脳は活性化するし,読み上げる人がいないのであれば,現在は録音したものを使える。さらにインターネットも使えるのだから,ソロバンを一台買う以外は案外費用がかからないと思う。

2.リーグワン結果

 残念ながら,今週も多くの試合が,新型コロナウイルスのオミクロン株で試合中止になってしまった。この世界的な集団ヒステリーはどうにかならないのだろうか?ワクチンという「免罪符」で十分に儲けたのだから,新型コロナウイルスという「地獄」を煽ることは,もう不要ではないか?既に治療方法や治療薬が出来ているのだから,冷静になって,人の行動規制のない,通常の各種インフルエンザが毎年感染しているのと同様の世界に戻して欲しい。何よりも,「人の行動の自由」は基本的人権として保証すべきものだから。

1月22日の結果

シャイニングアークス浦安-中止―グリーンロケッツ東葛(勝ち点)
 失礼な表現ですが,グリーンロケッツとしては,この勝ち点は拾いものかも知れない。

神戸スティーラーズ27-22スピアーズ東京ベイ
 神戸SOアーロン・クルーデン対スピアーズSOバーナード・フォーリーという,かつてのオールブラックス対ワラビーズのSO対決が面白かったが,順当にクルーデンが勝利した構図。神戸も先週のような経験値の浅い若手主体チームだと弱くなるが,今週のように経験値のある選手を入れると,やはりチーム力が違ってくる。このギャップが課題か。
 スピアーズも神戸と同様で,このレベルで使えるSOがフォーリーだけというのが,チームの弱点になっている。FWは十分強いのだから,SHも含めたHB団の成長が勝利の鍵になりそうだ。

トヨタヴェルブリッツ(勝ち点)―中止―レッドハリケーンズ大阪
 トヨタは,なかなか試合らしい試合ができない状況。このままシーズンが終わったら,選手たちにとってマイナスになるのが心配。
 レッドハリケーンズは,TJ・ペレナラに代わる良いチームリーダーを,この機会に少しでも育成したい。それがそのまま勝利につながると思う。

ブレイブルーパス東京(勝ち点)―中止―ブラックラムズ東京
 ワーナー・ディアンズの出場停止試合にこれも含まれれば,ブレイブルーパスとしてはラッキーな結果か。
 ブラックラムズは,今シーズンにいい感じでゲームできているので,試合したかったと思う。

1月23日

埼玉ワイルドナイツ27-3横浜イーグルス
 新型コロナウイルスによる中止がなければ,今頃ワイルドナイツは悠々と首位に立っていたと思う。全てにそつなくリーグワンレベルではなく,スーパーラグビーでプレーすべきチーム。
 イーグルスは,SO田村優不在でBチーム。すると途端に実力が低下する。田村に次ぐSO育成が急務だが,小倉順平の成長が止まっているのが心配。

静岡ブルーレヴズ―中止―東京サンゴリアス(勝ち点)
 ブルーレヴスは,なかなか調子に乗れずに残念。サンゴリアスは,勝ち点も得て,これはちょうど良い休養か。それでも,試合はしたかったことは両チーム同じ。

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