なんでお前普通の大学なのにクリエイティブしてんの?
結論としていうと,
1. 大学生のクリエイティブレベルの底上げをしたい
2.中高生の進路の選択肢をもっと広げたい
以上の2つの理由です。
はじめに
こんにちは, 大阪府立大学という大学に通っていながら, 映像制作や写真撮影などでお金をもらったり, いろんなコンテンツを制作しています。はざまです。
ポートフォリオ(作品集)
主な実績として, 装苑賞を受賞されたデザイナーの方の展示でのスチール, JR神戸駅の巨大デジタルサイネージ広告のディレクション, 編集。グランフロント大阪で行われた大阪万博のイベントのOP制作などいろいろやってます。
さて, この記事を読むにあたっての注意なのですが, この記事はあくまで, 僕個人が一人で考えていることであり, 決してそれらを押し付けるためのものではありません。あくまで参考までに, 「こんなことを考えてるやつもいるんだな」程度でみてくださると嬉しいです。
それでは, 結論で述べた2つの理由について, 順番に説明していければと思います。
1. 大学生のクリエイティブレベルの底上げをしたい
ぼくがしたいのは, クリエイティブ(ここでは, 何らかの新しいデザインであったりコンテンツ, またそれらを作ることを指します)に興味がなかったかもしれない人たちに興味を持ってもらうということです。願わくば, 興味をもった人たちがデザインやコンテンツ制作を意識し始めてくれることを目標としています。
クリエイターが全然いない大学にきて感じたのは, クリエイティブに興味を持つ機会や, クリエイター的な考え方に触れる機会の圧倒的少なさです。インターンでもしない限りまずそんな機会はありません。実際に学ぶ機会がないのは仕方がないことであると思いますが, 学ぶ機会ならネットにで無限にあります。問題はそこへの入口がないということです。
なぜクリエイティブが重要かというと, クリエイティブ のレベルが上がると, 社会全体の情報がもっと見やすくなるからです。つまり, 生活がもっと便利になります。
クリエイティブの例として, 「デザイン」を挙げます。デザインの意味を調べると, 下記のようにでてきます。
デザインとは : 元来は計画,設計,意匠を意味したが,現在では日常の実用目的にそった造形活動一般をさす。生活のための生産および製品がその機能を十分に備え,視覚的,触覚的に快適であるように計画し表現すること
また, 映像に関して調べると下のようなことが出てきます。
映像の利点 : 言葉がわからない人(言語の違う外国人, 文字が読みづらい高齢者)にも伝えれたり, 短時間で多くの情報を伝えれる
上に書かれていたことを見ていて, 思うのはクリエイティブのスキル, 知識はみんなが持っておくべきスキルだと感じています。自分の体験からしても, やはりデザインを少しでも学んだり, 経験のある人のプレゼンの資料などはみやすくて, 言ってることがわかりやすいです。広告に使われるような制作物や, 自主制作でなくとも活きる場所は数多くあり, 少し意識するだけで, 完成度はグッとあがります。
⬆︎プレゼンも少しデザインを取り入れるだけでめちゃくちゃに見やすくなる...
僕は, 国公立からクリエイターを出そう!と言ってるわけではないです。ただ, クリエイティブに触れる機会をまずは作って, クリエイティブはセンスなどではなく, ある程度のところまでは知識で簡単に持って行ける, そしてなによりそういうスキルを使えると便利!という考えを広げたいのです。
そのためには最初にまずきっかけが必要だと考えています。クリエイティブに触れる機会がない学生にも身近なコンテンツを制作したりして, 身近な友達がそんなことできてるんだ, と思ってもらえるようにしています。それすらもないのが現状だと僕は思っているので, SNSで全力で発信したり, 先輩や後輩, 同輩にむけて身近な思い出動画を制作したりしています。詳しくは1.1のそのための活動でお話します。
ちなみに底上げと言っているのは, 「今までクリエイティブに触れるきっかけがなかった学生にもきっかくを与え, 興味を持ってもらう」ということです。つまり, クリエイティブレベルが10点から20点くらいになるっていうことです。なぜそれが底上げに繋がるかというと, 一般大学には0点とか10点の人たちがめちゃくちゃいるからです。クリエイティブに興味をもった人に教えたり, その人たちのレベルをあげるのはめちゃくちゃ難しいし, 時間はかかるし, 正直介入したところでそこまで上がらないと思います。なので, 80点の10人を90点にあげるより, 10点の100人を20点にした方が, 大学生のクリエイティブレベルの総合点は上がると考えています。それを底上げと言っています。
以上のことより, 大学生のクリエイティブスキルの底上げをしたくて, クリエイティブ系でない大学でもいろんなものを作っています。
1.1 そのための活動
ここまで好き勝手語ってきましたが, いくらかそれに対しての活動をしてきたので語らせてください笑
例えば, 同じ研究室の同輩の事例。研究で扱うものでデザインの知識が必要になったそうなので, いつもの僕のインプットの方法や作品の作る過程を共有しました。
「もともとそういう分野を知らないからちょっとでも教えてもらっただけでいろんな発想が浮かんできた」と最高の反応をくれました。
また, クリエイティブは身近に使えて, 生活を少し彩るのだという体験をしてほしいと思い, 身近な「写真」や「映像」を先輩が制作することで別に大層なものではないということをアピールしたりしました。
⬇︎集合写真!ストロボを使って, レタッチまで!
⬇︎映像も普段使ってる機材で撮影しました。
これらをやったからだけではないでしょうが, 大学の友達で写真を取り扱う企業のLovegraphのカメラマンになる子や, 映像やカメラに興味を持つ子, デザインをしてみてステッカーを作ってくれるが後輩にでてきて, 勝手に嬉しくなっています笑。
クリエイティブを活用すれば人の心を動かせることを知ってくれればと思い, サークルにも老害と思われてるかもなとか思いながら, 今もよく撮りにいかせてもらってます。
何をいい感じに言っているんだ, と思うかもしれませんが, クリエイターが基本いない大学やそのようなコミュニティではまず身近な人が作った制作物に触れたり, そんな人が身近にいるというのが本当にないのです。僕が今最大限できることを全力で取り組んでいます。
2.中高生の進路の選択肢をもっと広げたい
さて, どういうことかというと, プログラミングやクリエイティブスキルを学んだ中高校生たちが進路選択の時に, 専門学校やそれだけを学ぶ進路に考えもせずに進んでしまうことがないようにしたい。ということです。
私はLife is Tech!という企業で大学1年生のときからインターンをしています。そこでは, プログラミングや映像技術, デザインを教えます。僕は今教える立場ですが, 中学生の頃, 参加して教えてもらったりしていました笑。教えてもらったりそのあと自分で勉強してiPhoneアプリを作って, 大会に出て, 東京でプレゼンしたりしました。
めちゃくちゃいいし, 本当にいいコミュニティなのでインターン行きたい!と思った人はぜひ紹介者のところに「狭間祐至」と書いて応募してください。
プログラミングやクリエイティブスキルを現在, 教えていたり教えてもらったりして思うことがあります。それは, 教えた学生たちの高校卒業後の進路の話です。これめちゃくちゃ悩みます。なぜ悩んでるかと言うと, このLife is Tech!にいくとプログラミングや映像制作とかがめちゃくちゃ好きになるからです。そして, クリエイティブ系の大学や専門学校に行きたくなるからです。なぜなら, 進路選択の時とかってなにが選ぶ基準かっていったら基本は「自分が好きなもの, 興味のあるもの」だからです。
ただ, そこで一番怖いのが, 「映像やプログラミングを学んで, 興味を持って, 好きになって専門学校に入ったけど実際そこまで好きではなかったし自分にあっていなかった」ということに, 数年後なることです。中高生の可能性を全く信じていないとかそんなことではありません 僕が実際にそうだったからです。
中高時代はプログラミングは, 教えてくれる人たちのおかげでめちゃくちゃ好きでした。ただ, 大学に入ってちゃんとプログラミングを学んでみて「これはあってない」ってなりました笑。向いてない証拠とかはないんですけど, 明らかに周りと理解スピードが違っていたり, 机に何時間もコードとにらめっこしながら座り続けるっていうのが僕には難しくてあってないと判断しました。
この経験から, 「好きになってもらうのはいいけど, むいてないってなった時にどうするかもちゃんと考えないといけない」と強く思うようになりました。僕の場合は向いてないなと感じたあたりからさわり始めてたカメラがあったり, 学部がそこまで情報系ゴリゴリの学部ではなかったから助かりましたが, 自分の教えた子達がそのようなピンチに陥らないためにはどうしたらいいかを考えました。
別に, 専門学校にいくな!とかいってるわけじゃなくて, この章の最初にも言いましたが, 「専門学校に行かずとも今の時代はスキルは育てれるしなんなら仕事もできるよ」っていうことを知らない人がいるので, そのことを教えたいし, もっと言うならそんな人たちの身近なロールモデル(見本)になりたいのです。
⬇︎僕が進路に迷っている人がいると紹介するのは同志社大学の社会学部を卒業され, デザイナー, CCOとしてLovegraphで働いていらっしゃる村田あつみ(あんみつ)さんです。憧れです。
あんみつさんのような方がものすごく少ないと, 実際に教える立場になってみて非常に思います(探せてないだけかもしれませんが)。いつでもどこでも誰でも学べる時代は変わっているのに, 「映像制作をやりたければ, 専門学校に行かないといけない。」っていう固定概念が浸透してるのはおかしいと思っています。
「なんでクリエイターになりたいと思っている子を普通の大学に行かせたがるんだ!」とおっしゃる人がいるかもしれません。ただ, 今はクリエイティブが好きな高校生が進路を選ぶ時, 普通の大学という選択肢は基本はでてこない状況ではないかと思うのです。
教える時にいつも思うことが, 「自分は中高生の可能性を最大限にできているか?」ということなのです。自分が教えたスキルによって「逆に可能性を狭めていないか」とずっと考えます。
なので, 僕がクリエイティブ系じゃない大学でクリエイティブもしていけることを証明して成長できれば彼らの一つの身近なロールモデルになれる。そういう目的です。
夢を諦めろ!って言ってるわけじゃありません。例えば, デザインの専門学校か普通の大学にいくか進路を迷っている子がいたら「デザインが好きなら, それ一本で行くのもいいけど, 医学も学んで医学的なデザインを考えれる特殊な人になるっていういいとこ取りの選択肢とか考えてみた?」ってしっかりアドバイスをできる人になりたいのです。
そのために僕は最近は一旦写真撮影や映像制作を置いておいて, ヘルスケア系の研究室に入り, 日々奮闘中です。ここで結果だして, しっかり上で言ったことにさらに根拠を付け加えれるようにしたいと思っています。
3. 最後に
以上が自分がクリエイティブ系の大学じゃないのにクリエイティブをやってる理由でした。
1. 日本のクリエイティブレベルの底上げ
2.中高生の進路の選択肢をもっと広げたい
「そんな大きなこと考えてんの!?」って下書き見せたら友達に言われたんですけど, 最終目標であって1年とかで完成させようとしてるものじゃありません。これから5年, 10年と取り組んでいきたいテーマだと思いながら行動しています。
これらは, 中学生の時から様々なクリエイターたちの進路をみてきた経験則からの僕の考えです。別にこれを真似してほしいとかではないです。みなさんの考えるきっかけになったら嬉しい限りなのです。
また, ぜひ国公立とか一般私立で, 制作活動もバンバンしてるよ!っていう方, 連絡してください。たぶんマイメンだしマイメンになれるので友達になりましょう笑。そしてなにより, あんみつさんや瀬尾先生のような, 普通の大学を出て, クリエイティブをバンバン活かしてる人をもしみなさんの中で知ってたるかたがいらしたらぜひ教えてください。めっちゃ知りたいです!
まとめがすごく雑ですが, こんな感じで僕の考えをまとめました笑。長くなってすみません。最後まで読んでくださった方, 本当にありがとうございます。なにかコメントあればぜひコメント欄にでも, 直接でもよろしくお願いします!ぜひお話しましょう!
それでは。