見出し画像

ネットを駆使したクリエイティブスキルの学び方

まとめ

 Tipsやチュートリアルでなく, 作品から学ぼう

はじめに

こんにちは。大阪府立大学という大学に通いながら, 映像や写真を制作しているはざまといいます。

実は僕, 大学1年生のころから, 中高生にプログラミングや映像制作, 写真を教えるという活動をLife is Tech!という企業にいながらやっています。4, 5日間ほどで, 初心者の子も制作物をつくって, 最後に発表するというプランです。

もちろん技術的なことを教えることはでき, 実際に様々な制作物を作ってくれる生徒がでてきてくれて本当に嬉しい限りです。ただ, 僕個人の課題として, "その後"のケアができていたかというと少し不安になります。

僕が考える理想としては, 例えば僕らいるところで学んで, それで映像編集ができるようになって, 映像クリエイターになってくれるとかじゃなくて, 映像をなにか使える場面があったら, パッと編集して, みんなのヒーローになれるといったことができるようになるということです。そして一番大事なのがそれを教えてくれる人がいなくても自分で調べて, オリジナルのものを作れるようになるということです。そこに対してほぼほぼ言及できていませんでした。

なので, 一例として普段僕がしている学び方の全てを彼らにむけて, またそれに対しれ悩んでいる人に向けて, ここに書いておきたいと思います。このnoteがみなさんのスキル習得の少しでもの助けになることを願います。

インプットの方法論

クリエイティブスキルのインプットの方法ってめちゃくちゃあります。その中でも最近流行ってるのが, チュートリアルや手軽に使えるTipsをとりあえずみまくる, やりまくるってことだと思います。もちろん, 最初の段階ではめちゃくちゃ重要で僕も1日絶対1つはチュートリアルをする!ってやってた時もあるし, いまでもめっちゃ見ます。ただ, チュートリアルも, 使い方次第で, 自分に還元される効果ってまったく違ってくると思います。

例 :  Beautiful Destinations Text Effect

尊敬するyusuke Okawaさんのチュートリアルですね, めっちゃわかりやすい。こういうチュートリアルを見たときに, どうするか。いろんなYouTubeチャンネルや映像を見ていると, 「あきらかにこのチュートリアルみたな」っていう動画が結構あります。別にそれは悪いわけではありません。ただ, せっかくテンプレートを使わずにチュートリアルをやるならオリジナル要素をいれたらいいよねっていう話をしたいのです。

でもオリジナル作品をつくるのであれば, このような本当に具体的なチュートリアルからは難しいかもしれません。なので, 僕はオリジナルを作るとき, チュートリアルを調べるのではなく, まず作りたい系統の「作品」を大量にみて, いいものを大量にピックアップします。

と説明してもどういうことかあまりわからないかもしれないので, ここから, 僕がいつもしてるインプットの方法(映像は時間がかかるので, ここではデザイン, グラフィックを例をとします)を具体例を元に紹介します。

例 : 制作期間 インプット 30分, 制作 90分

こういうのを作りたい!って思ったときに, まずどうするかっていったら「vapor wave感がすごいから」ということでYouTubeで「vaporwave tutorial photoshop」とかって調べるという人多いんじゃないでしょうか。そして面白いのが, 調べてみるとこういうやつたくさん出てくるんですよね。

けどそうじゃなくて少し凝って, いきなりこのチュートリアルをみるのではなく, 少し作品をみて, 「こういう作品」っていうものすごくぼんやりした考えを, ほんの少しでいいので, 具体化してみましょう。その過程をするにあたって使用するのが, 「Pinterest」っていうサービスです

Pinterestってなんぞや?って思った方はこの記事わかりやすかったので読んでみてください↓


YouTubeで調べる前に, Pinterestで, 「vaporwave」と調べてみるとこういうグラフィックが死ぬほどでてきます。その中から, 特に気に入ったものを何枚か保存し, まとめます。(初めての理想は10枚以上, しっかりしたのだと30枚以上は集めます)

実際に僕が集めたvaporwave感のあるグラフィック集がこちらになります

そして, その中から共通点を探しましょう。ここでは, 結構な確率で, 四隅に文字がおいてあったり, グラデーションの図形があったり, グラデーションのにざらつき(?)があったり, グラデーションの周りに白いもや(?)があったりといったことです。

ここの共通点をさがせれば,めちゃめちゃ有利です。なぜならチュートリアルを真似しなくても, その共通点の部分ができるようになれさえすれば, 同じようなものはつくれるというわけなのです。

そして, ここで初めて僕はYouTubeなどでチュートリアルを調べます。その共通点はどうすればできるようになるかを調べるだけなのです。

さらに, 素材などにもこだわってみましょう。メインがwebに転がってる画像じゃ, なにか面白みはないので自分でvaporwave感ある人を撮ってみたり, どこの花などの画像が一番綺麗なのかを調べてみたり, グラデーションはグラデーションでもいい感じのグラデーションを簡単に手に入れられるサイトは無いかなどをくまなく調べます。webは便利なのでめっちゃ簡単に出てきます。ここ各々の例を紹介すると, 

綺麗な花の画像があるフリーの素材サイト, unsplash

適当にいい感じのグラデーションが探せるサイト, WebGradients

こういうの, めっちゃ便利なのでガンガン使っていきましょう。これらの今言ってきたことを踏襲すればだいたい思い通りの, あるいは思ってた以上の成果物が出来上がるでしょう。

真似事をしろってこと?

このことを実際にやっていると, 「これは真似事ではないのか?」, 「オリジナリティがこの中から本当に生み出されるのか?」とか結構不安になったりします。

ただ, そういう心配はしなくてもいいと考えています。いろんな場所からいろんな要素をもってきて自分で1からつくったグラフィックなら, それはもうオリジナルだし, なにより, このやり方だとチュートリアルから習得するのは作り方ではなく, 「技術の使い方」を習得します。その使い方というのは一生いきて, 自分の血となり肉となると考えています。

制作を続けていく中で, 今回pinterestで集めてその何十枚のグラフィックから共通点をみつけれたように, 自分の制作物を集めて俯瞰してみたときに共通点がみつかり, それが真のオリジナルへと発展していくのではないでしょうか。

最後に

最近は僕の周りではブームは去りましたが, デイリーチャレンジと言って毎日なにかを作るのがはやっていました。

その, いわば定期的にアウトプットされていく作品をみていて勿体無いと感じたのは, 「一つの技術しか習得していない」作品が多い, というところ。あきらかにチュートリアルを1つこなしただけとか, ツイッターとかでバズったデザインTipsをやってみただけとか。もちろんある程度の見栄えは保証されるけど, 文字を変えただけだったりしたら生きてる感じがしなくてなにか好きではありませんでした。

せっかく時間をかけてつくるなら, せめてチュートリアルを3つくらい組み合わせた方が, 絶対クオリティの高いものは作れるし, トップクリエイターたちが作る作品をみることで, 自分の立ち位置などもわかるかと思います。

今回紹介した方法はあくまで僕の方法です。これに限らず, 様々な学び方の本を読み, 自分のオリジナルの学び方をつくっていって, 僕にぜひ教えてください。それでは。


読んでいただきありがとうございました。 ツイッター(@YujiHazama), インスタグラム(yujihazama)でも活動しています。