見出し画像

「絵を見る技術」から学んだ人間の視覚の特性を写真に活かす

「絵を見る技術」という本を読みました

ざっくり解説すると
1章 フォーカルポイント(主題)をどう明確にするか
→明暗、遠近、大きさ、位置で主題(フォーカルポイント)を伝える。
フォーカスポイントが二つあると物語が生まれる

2章 リーディングラインで意図を伝える
→線を主題に向けて自然と主題に目が行くようにする。
人の目は自然と四隅に視線が行くから四隅に配置するものにこだわる。
リーディングラインで循環させると全体の雰囲気を見る絵になる

3章 線のバランスを取り気持ちの良い状態を作る
→縦はそのまま、横は動きがない、斜めは動きがある。曲線は柔らかく神聖な感じ
縦だけだと倒れそうだから横や斜めでバランスをとる。

4章 色による絵の方向性決め
→明暗はハイキー、ローキー、あるいは三つのトーンをバランスよく、の3パターンではっきりさせる。
原理的な色は赤青黄
補色で鮮やかにするか同系色で色以外を目立たせるか

5章、6章 名作は構図と角度の細密さが共通している
→構図に支配されるのではなく、バランス・安定を目指すと自然と良い構図になる

といったもの。

写真にもまんま当てはまる話で、絵画も写真もさらに楽しく見ることができそうです。

現代アートの流れを汲む写真は、このセオリーをあえて破ってくるので、セオリーを知ってると意図のある写真を撮ることにも繋がります。

また本の中では言及されていませんが、
名作絵画のライティングはとても美しく参考になります。

短いですが、今回はこの辺で。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?