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【配信コラム】#EDDIEのかく語りき 第33回/#AppleTV最前線/ピックアップ映画『ブルーピリオド』『ザ・ユニオン』/#あなたの好きなマーク・ウォールバーグ映画

みなさん、こんにちは、こんばんは。

地震や台風と災害が立て続けに起きていますが、読者の皆様の地域は大丈夫でしょうか。地震って震度にもよりますけど、日本ではかなりの頻度で起きているらしいので、なんだかんだ備えが大事ということでしょうね。

では、ここから「EDDIEのかく語りき」配信のコラムをまとめてまいります。

#EDDIEのかく語りき 第33回トークテーマ

2024年8月18日(日)22時〜𝕏のスペースで配信した「#EDDIEのかく語りき」第33回目のトークテーマについてまとめていきます。
細かい話は配信の方で語っていますので、アーカイブを聴いていただけると幸いです。


①AppleTV+最前線

今回のAppleTV+最前線では、現在配信中もしくは配信開始予定のAppleオリジナル作品をご紹介します。

■映画『インスティゲイターズ 強盗ふたりとセラピスト』

自暴自棄になっているローリー(マット・デイモン)と前科のあるコピー(ケイシー・アフレック)は、強盗を実行するために手を結ぶ。しかし、強盗は失敗。二人はローリーのセラピスト(ホン・チャウ)を巻き込み、警察や官僚、犯罪組織のボスの追っ手を振り払い、出し抜こうとする。
『AIR/エア』などのマット・デイモンと『マンチェスター・バイ・ザ・シー』などのケイシー・アフレックが強盗コンビを演じるアクション。自暴自棄になっている男性と前科のある男性が手を組み強盗を試みるも失敗し、警察や官僚、犯罪組織に追われる身となる。共演はホン・チャウ、マイケル・スタールバーグなど。プロデューサーにデイモンやベン・アフレックなどが名を連ね、監督をデイモン主演の『ボーン・アイデンティティー』などのダグ・リーマンが務める。

シネマトゥデイより

マット・デイモンとケイシー・アフレックのコンビで織りなす強盗もの。しかもプロデューサーはデイモン&ベン・アフレックの仲良し最強コンビ。
そこに弟のケイシー・アフレックという布陣なのはとても興味を惹きます。
そして、マット・デイモンとタッグを組み代表作『ボーン・アイデンティティー』を生み出したダグ・リーマン監督です。

とはいえ硬派な『ボーン・アイデンティティー』とは違い、本作はめちゃくちゃコミカル。冒頭に「本当にそんな計画うまくいく?」という杜撰な強盗計画を立てる主人公たちと、その直後に巻き起こる想定外な計画倒れ。
もういきなり吹き出すぐらい笑っちゃいました。

マット・デイモン演じるローリーは生真面目で、ケイシー・アフレック演じるコピーは超テキトー。この相反する2人がバディを組むからこそ、映画は楽しくなるというものです。
さらにこの2人の間に割って入るセラピストのドクター・リヴェラ役がホン・チャウです。彼女も最近はかなりの売れっ子ですよね。良作にホン・チャウありというぐらい良い作品に出演している印象です。

また、政治の闇の部分もコメディチックに見せてくれます。ロン・パールマンが市長役を演じていますが、市長選で再選を目指すという構図で、明らかに裏でやばいことやっちゃってるんです。そして対抗馬がアジアンな市長候補ということもあり、これまで虐げられてきたアジア人市長が躍進するというリベンジ的な意味もはらんでいます。
次から次に想定外な出来事が起き、AppleTV+の作品らしく予算かかってそうな派手なシーンも随所に見られてかなり面白い逸品に仕上がっています。

【近日配信の新作】

■ドラマ『PACHINKO パチンコ』シーズン2/2024年8月23日配信開始

1900年代初頭、釜山(プサン)影島(ヨンド)に新しくやって来た仲介商ハンス(イ・ミンホ)との出会いを皮切りに、激変する時代の中で家庭を守ろうとする主人公ソンジャの一生を描いた「パチンコ」シーズン1。
2024年8月に公開されるシーズン2では、2人の子供の母親として強靭な精神力と生活力で生活の基盤を築いていくソンジャと家族たちの物語で、全世界の視聴者に再び感動を届ける予定だ。
これに対し、韓国国内外の視聴者たちは「シーズン2を待っていた分、期待も大きい」「シーズン2、本当に楽しみ」「シーズン1のオープニングも本当に戦慄が走るもので、楽しみにしていた。シーズン2、早く公開して」などの反応を見せ、シーズン2への期待を示している。このように国籍と世代を越え、全世界に強烈な印象を残した「パチンコ」は、より幅広いキャラクター、拡張されたストーリーで戻ってくるシーズン2で、再び全世界を魅了する予定だ。
全世界の評論家と視聴者から絶賛された「パチンコ」のシーズン2は、8月23日の最初のエピソード公開を皮切りに、10月11日まで、毎週1話のエピソードをApple TV+を通じて公開する予定だ。

Yahoo!ニュースより一部抜粋

こちらはシーズン1の感想ポスト。
世界的にもかなり話題になった作品の最新シーズンということで、僕自身もすごく楽しみにしています。このスケールでこの重厚な物語に浸れるのは一種の贅沢だと思うんです。シーズン2に乞うご期待。

②9月期待の新作映画

隔週第3日曜日の恒例である、「来月の注目新作映画」についてまとめていきます。
本コーナーはリスナー参加型で実施しており、まずは私が観ようと思っている次月の注目新作映画を紹介していきます。
その間にリスナーの方々にコメントをいただきながら、次月にどんな映画を観るかの参考になるような時間にできればと考えているコーナーです。
私の趣味嗜好だけでなく、リスナーさんからの注目映画を教えてもらうことで、「そんな映画があったんだ!」「それ面白そう!」とかの発見になれば嬉しいと考えて設けています。

【EDDIEの9月公開の注目新作映画】

●『エイリアン ロムルス』/2024年9月6日公開

リドリー・スコット監督による1979年の傑作「エイリアン」の“その後”を舞台に、エイリアンの恐怖に遭遇した若者たちの運命を描くSFサバイバルスリラー。「ドント・ブリーズ」のフェデ・アルバレスがメガホンをとり、リドリー・スコットは製作を手がけた。

人生の行き場を失った6人の若者たちは、廃墟と化した宇宙ステーション「ロムルス」を発見し、生きる希望を求めて探索を開始する。しかしそこで彼らを待ち受けていたのは、人間に寄生して異常な速さで進化する恐怖の生命体・エイリアンだった。その血液はすべての物質を溶かすほど強力な酸性であるため、攻撃することはできない。逃げ場のない宇宙空間で、次々と襲い来るエイリアンに翻弄され極限状態に追い詰められていく6人だったが……。

出演は「プリシラ」のケイリー・スピーニー、「ライ・レーン」のデビッド・ジョンソン、「もうひとりのゾーイ」のアーチー・ルノー、「マダム・ウェブ」のイザベラ・メルセドら。

映画.comより

【見どころ/期待するところ】
続編やスピンオフ、パチモンまで幅広いエイリアン映画が製作されてきましたが、本作は正真正銘の1作目の『エイリアン』続編。予告から悍ましいフェイスハガーやエイリアンの登場シーンが出てきてワクワクしている自分がいます。あと、『エイリアン』シリーズを劇場鑑賞するのも初めてなので、その点でもハラハラドキドキなスリラー具合に期待します。

●『ナミビアの砂漠』/2024年9月6日公開

初監督作「あみこ」でベルリン国際映画祭フォーラム部門に史上最年少で招待されるなど高く評価された山中瑶子が監督・脚本を手がけ、「あんのこと」の河合優実を主演に迎えて撮りあげた青春ドラマ。現代日本の若者たちの恋愛や人生を鋭い視点で描き、2024年・第77回カンヌ国際映画祭の監督週間で国際映画批評家連盟賞を受賞した。

21歳のカナにとって将来について考えるのはあまりにも退屈で、自分が人生に何を求めているのかさえわからない。何に対しても情熱を持てず、恋愛ですらただの暇つぶしに過ぎなかった。同棲している恋人ホンダは家賃を払ったり料理を作ったりして彼女を喜ばせようとするが、カナは自信家のクリエイター、ハヤシとの関係を深めていくうちに、ホンダの存在を重荷に感じるようになる。

「猿楽町で会いましょう」「サマーフィルムにのって」の金子大地がハヤシ、「せかいのおきく」「プロミスト・ランド」の寛一郎がホンダを演じ、新谷ゆづみ、中島歩、唐田えりか、渋谷采郁が共演。

映画.comより

【見どころ/期待するところ】
今をときめく河合優実の最新作は見逃せません。しかも河合優実が2人の男をたぶらかし、揺れ動くという、これまでの役柄とは打って変わってなところが楽しみではあります。

●『夏目アラタの結婚』/2024年9月6日公開

乃木坂太郎の同名ベストセラーコミックを堤幸彦監督のメガホンで実写映画化し、死刑囚との獄中結婚から始まる危険な駆け引きの行方を描いたサスペンス映画。

日本中を震撼させた連続バラバラ殺人事件の犯人で、逮捕時にピエロのメイクをしていたことから「品川ピエロ」の異名で知られる死刑囚・品川真珠。児童相談所職員の夏目アラタはその事件の被害者の子どもに頼まれ、まだ発見されていない被害者の首を探すため真珠に接触を試みる。アラタの前に現れた真珠は、残虐な事件を起こした凶悪犯とは思えない風貌だった。アラタは真珠から情報を引き出すため、大胆にも彼女に結婚を申し込む。毎日1回20分だけ許される面会の中で、会うたびに変わる真珠の言動に翻弄されるアラタ。やがて真珠はアラタに対し、自分は誰も殺していないと衝撃の告白をする。

主人公・夏目アラタを柳楽優弥、死刑囚・品川真珠を黒島結菜が演じ、佐藤二朗、中川大志、丸山礼、立川志らく、市村正親が共演。「翔んで埼玉」シリーズの徳永友一が脚本を手がけた。

映画.comより

【見どころ/期待するところ】
柳楽優弥推しの自分としては外せない作品。しかも予告段階から黒島結菜の悍ましいメイクが記憶に媚びりついており、どんな凶器の殺人犯を演じてくれるのか見もの。しかもあらすじでは「誰も殺していない」と冤罪を仄めかす発言があり、真相がとても気になります。

●『ヒットマン』/2024年9月13日公開

「6才のボクが、大人になるまで。」のリチャード・リンクレイター監督と「トップガン マーヴェリック」のグレン・パウエルがタッグを組んだクライムコメディ。警察への捜査協力のため偽の殺し屋を演じていた大学教授が、殺しを依頼してきた女性と恋に落ちたことから運命を狂わせていく様を描いた。

ニューオーリンズで2匹の猫と静かに暮らすゲイリー・ジョンソンは大学で心理学と哲学を教える一方、地元警察に技術スタッフとして協力していた。ある日、おとり捜査で殺し屋役となるはずの警官が職務停止となり、ゲイリーが急きょ代わりを務めることに。さまざまな姿や人格になりきる才能を思いがけず発揮したゲイリーは、その後も偽の殺し屋を演じて警察の捜査に協力する。そんなある時、マディソンという女性が夫の殺害を依頼してくるが、支配的な夫との生活に傷つき、追い詰められた様子の彼女に、ゲイリーは思わず手を差し伸べる。この出会いで2人は恋に落ちるが、後日、マディソンの夫が何者かに殺害され……。

1990年代に偽の殺し屋として警察のおとり捜査に協力していた人物の実話をもとにした作品で、主人公ゲイリー役のパウエルがリンクレイター監督とともに脚本も手がけた。マディソン役は「モービウス」のアドリア・アルホナ。

映画.comより

【見どころ/期待するところ】
昨年に『バーナデット ママは行方不明』が日本公開され、コンスタントに新作を発表するリチャード・リンクレイター監督。リンクレイター監督といえば『ビフォア』シリーズや『6才のボクが、大人になるまで。』のようなヒューマンドラマの印象が強く、彼が描く殺し屋を題材した作品というのは興味深いです。

●『ぼくのお日さま』/2024年9月13日公開

「僕はイエス様が嫌い」で第66回サンセバスチャン国際映画祭の最優秀新人監督賞を受賞した奥山大史が監督・脚本・撮影・編集を手がけ、池松壮亮を主演に迎えて撮りあげた商業映画デビュー作。

雪の降る田舎町。ホッケーが苦手なきつ音の少年タクヤは、ドビュッシーの曲「月の光」に合わせてフィギュアスケートを練習する少女さくらに心を奪われる。ある日、さくらのコーチを務める元フィギュアスケート選手の荒川は、ホッケー靴のままフィギュアのステップを真似して何度も転ぶタクヤの姿を目にする。タクヤの恋を応援しようと決めた荒川は、彼にフィギュア用のスケート靴を貸して練習につきあうことに。やがて荒川の提案で、タクヤとさくらはペアでアイスダンスの練習を始めることになり……。

池松がコーチの荒川役を務め、テレビドラマ「天狗の台所」の越山敬達がタクヤ、アイスダンス経験者で本作が演技デビューとなる中西希亜良がさくらを演じた。主題歌は音楽デュオ「ハンバート ハンバート」が2014年に手がけた同名楽曲。2024年・第77回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門に、日本人監督としては史上最年少で選出された。

映画.comより

【見どころ/期待するところ】
同じ月に公開される『ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ』の最強の殺し屋役とは打って変わり、優しいアイススケートコーチを演じる池松壮亮の演技の振れ幅が楽しみ。あとはスケートリンクや雪国の景色、子どもたちのピュアな恋心をアイスダンスのスポーツと一緒に描くのが良作の予感を漂わせます。

●『ヒューマン・ポジション』/2024年9月14日公開

病気の療養から復帰した新聞記者が、なにげない日常や社会とのつながりから心の居場所を見いだしていく姿を描いたノルウェー製のドラマ。

ノルウェーの港町で新聞社に勤めるアスタは、地元のホッケーチームやアールヌーボー建築を保存するための小さなデモ、クルーズ船の景気など、地元に関するニュースを取材し、記事にしている。プライベートではガールフレンドのライヴとふたり、穏やかな時間を過ごしている。そんなある日、アスタは、ノルウェーに10年間住み、働いていた難民が強制送還されたという記事を目にする。その事件を調べていくについれて、アスタは自身を覆っていた無気力感を払拭し、仕事とプライベートの両方で自分が求める“心の居場所”を次第に見いだしていく。

これが長編2作目となるアンダース・エンブレム監督が、自身の故郷であるノルウェーのオーレスンを舞台に、主人公の心の機微や日常を優しく美しく、静かなタッチで描いていく。心に傷を抱いた主人公アスタを、エンブレム監督のデビュー作でもタッグを組んだアマリエ・イプセン・ジェンセンが演じた。

映画.comより

【見どころ/期待するところ】
ノルウェー映画自体が僕にとっては数少ない体験なのですが、さらには主人公が新聞社で務めるという役柄。もともとスポーツライターになる夢を持っていて、出版社勤務経験のある自分としてはこのように記者やライターといった物書き系の仕事を題材にした作品には自然に手が伸びてしまいます。

●『トランスフォーマー ONE』/2024年9月20日公開

大ヒットSFアクション映画「トランスフォーマー」シリーズの始まりの物語を描く3DCGアニメーション。トランスフォーマーたちの故郷であるサイバトロン星で繰り広げられる戦いを舞台に、若かりし頃のトランスフォーマーたちの友情とトランスフォーム(変形)能力の起源を描き出す。

ロボット生命体トランスフォーマーが暮らすサイバトロン星の地下都市。変形能力を持たない労働ロボットのオプティマスプライム(オライオンパックス)とメガトロン(D-16)は固い友情で結ばれ、いつかヒーローになることを夢見ていた。そんなある日、謎のSOSメッセージを発見した2人は仲間のバンブルビー(B-127)やエリータ-1とともに、侵入を禁止されている地上世界へ向かう。そこで恐ろしい陰謀の存在を知った彼らは、新たに授かった変形能力を使って危機に立ち向かうが、オプティマスプライムとメガトロンの正義感に少しずつ隔たりが生じ始める。

若き日のオプティマスプライムの声をクリス・ヘムズワース、メガトロンの声をブライアン・タイリー・ヘンリー、エリータ-1の声をスカーレット・ヨハンソンが担当。監督は「トイ・ストーリー4」のジョシュ・クーリー。

映画.comより

【見どころ/期待するところ】
マイケル・ベイ監督が『トランスフォーマー』シリーズを実写化で大成功させ、その後もスピンオフ作品が作られるほどになった大人気シリーズのアニメーション版。オプティマスプライムとメガトロンの起源を描くということで、メガトロンがどのようにして悪の道に進んでいったのかというオリジンストーリーに興味津々です。

●『ぼくが生きてる、ふたつの世界』/2024年9月20日公開

「そこのみにて光輝く」「きみはいい子」などで国内外から高く評価されてきた呉美保監督が9年ぶりに長編映画のメガホンをとり、作家・エッセイストの五十嵐大による自伝的エッセイ「ろうの両親から生まれたぼくが聴こえる世界と聴こえない世界を行き来して考えた30のこと」を映画化。「キングダム」シリーズの吉沢亮が主演を務め、きこえない母ときこえる息子が織りなす物語を繊細なタッチで描く。

宮城県の小さな港町。耳のきこえない両親のもとで愛情を受けて育った五十嵐大にとって、幼い頃は母の“通訳”をすることもふつうの日常だった。しかし成長するとともに、周囲から特別視されることに戸惑いやいら立ちを感じるようになり、母の明るさすら疎ましくなっていく。複雑な心情を持て余したまま20歳になった大は逃げるように上京し、誰も自分の生い立ちを知らない大都会でアルバイト生活を始めるが……。

母役の忍足亜希子や父役の今井彰人をはじめ、ろう者の登場人物にはすべてろう者の俳優を起用。「正欲」の港岳彦が脚本を手がけた。

映画.comより

【見どころ/期待するところ】
大好きな映画『きみはいい子』の呉美保監督最新作、しかも9年ぶりの監督作ということでこれは劇場で見逃せないと期待している作品です。同じテーマ性でいえば『コーダ あいのうた』やそのオリジナルである『エール』がありますが、日本を舞台にしてどのような物語が紡がれるのか楽しみです。

●『ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ』/2024年9月27日公開

殺し屋女子2人組のモラトリアムな日常とハードなアクションのギャップで人気を集める、阪元裕吾監督による青春アクションエンタテインメント「ベイビーわるきゅーれ」の第3弾。前作で殺し屋業界に名をとどろかせた主人公の2人が、最強の敵と対峙する姿を描く。

殺し屋協会に所属するプロの殺し屋コンビ、杉本ちさとと深川まひろは、出張先の宮崎県で早々にミッションをこなし、バカンス気分を満喫していた。ちさとは今日がまひろの誕生日であることに気づくが、次の殺しの予定が入っているため誕生日プレゼントを用意する時間がない。ちさとは内心の焦りを隠しながら、チンピラを1人消すだけの簡単な仕事のため、まひろとともに宮崎県庁に向かうが、そこで謎の男がターゲットに銃を向けている現場に出くわす。その男の正体は150人殺し達成を目指す一匹狼の殺し屋・冬村かえでだった。

ちさと役の髙石あかり、まひろ役の伊澤彩織をはじめとする前作からのキャスト陣に加え、冬村役を池松壮亮、先輩殺し屋・入鹿みなみ役を前田敦子がそれぞれ演じる。

映画.comより

【見どころ/期待するところ】
『ベイビーわるきゅーれ』1作目をきっかけに髙石あかりにどハマりした私。そして気づけばシリーズ3作目、ドラマ版も製作され、ドキュメンタリーまで作られると人気絶頂のシリーズとなっています。そして今回の敵がポスタービジュアルも生かす最強の殺し屋役の池松壮亮。期待しないわけがない。

●『憐れみの3章』/2024年9月27日公開

「女王陛下のお気に入り」「哀れなるものたち」に続いてヨルゴス・ランティモス監督とエマ・ストーンがタッグを組み、愛と支配をめぐる3つの物語で構成したアンソロジー。選択肢を奪われながらも自分の人生を取り戻そうと奮闘する男、海難事故から生還したものの別人のようになってしまった妻に恐怖心を抱く警察官、卓越した教祖になることが定められた特別な人物を必死で探す女が繰り広げる3つの奇想天外な物語を、不穏さを漂わせながらもユーモラスに描き出す。

「哀れなるものたち」にも出演したウィレム・デフォーやマーガレット・クアリーのほか、「パワー・オブ・ザ・ドッグ」のジェシー・プレモンス、「ザ・ホエール」のホン・チャウ、「女王陛下のお気に入り」のジョー・アルウィンが共演。3つの物語の中で同じキャストがそれぞれ異なる役柄を演じる。

「ロブスター」「聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア」でもランティモス監督と組んだエフティミス・フィリップが共同脚本を担当。2024年・第77回カンヌ国際映画祭でプレモンスが男優賞を受賞した。

映画.comより

【見どころ/期待するところ】
『哀れなるものたち』でアカデミー賞など賞レースで記憶新しいヨルゴス・ランティモスとエマ・ストーンの再タッグ。しかもウィレム・デフォーやマーガレット・クアリーってもうほぼ『哀れなるものたち』やん!と。アンソロジーで3つの物語が紡がれるということで構成にも期待。

●『Cloud クラウド』/2024年9月27日公開

黒沢清監督が菅田将暉を主演に迎え、憎悪の連鎖から生まれた集団狂気に狙われる男の恐怖を描いたサスペンススリラー。

町工場で働きながら転売屋として日銭を稼ぐ吉井良介は、転売について教わった高専の先輩・村岡からの儲け話には乗らず、コツコツと転売を続けていた。ある日、吉井は勤務先の工場の社長・滝本から管理職への昇進を打診されるが、断って辞職を決意。郊外の湖畔に事務所兼自宅を借りて、恋人・秋子との新生活をスタートさせる。地元の若者・佐野を雇って転売業は軌道に乗り始めるが、そんな矢先、吉井の周囲で不審な出来事が相次ぐように。吉井が自覚のないままばらまいた憎悪の種はネット社会の闇を吸って急成長を遂げ、どす黒い集団狂気へとエスカレート。得体の知れない集団による“狩りゲーム”の標的となった吉井の日常は急激に破壊されていく。

菅田扮する主人公・吉井の謎多き恋人・秋子を古川琴音、吉井が雇う青年・佐野を奥平大兼、ネットカフェで生活する男・三宅を岡山天音、工場の社長・滝本を荒川良々、吉井を転売業に誘う先輩・村岡を窪田正孝が演じた。

映画.comより

【見どころ/期待するところ】
黒沢清が2024年に3作も発表するなんて。しかも主演が菅田将暉という意外な組み合わせ。かなりダークなサスペンススリラーの様相を呈していますが、そこに古川琴音や奥平大兼、岡山天音、窪田正孝とサスペンス向きの俳優陣が揃い踏みでキャストだけでかなり面白そう。

●『ウルフズ』/2024年9月27日配信開始

裏社会の事件のもみ消し屋として暗躍する敏腕フィクサーは、訪れた部屋である男の始末を頼まれる。しかし、始末に取りかかると、同じ依頼を受けたもうひとりのフィクサーが現れる。知られてはならない人間の鉢合わせに困惑するが、嫌々ながら手を組むことに。
『スパイダーマン:ホームカミング』のジョン・ワッツ監督によるクライムアクション。NYを舞台に、ダブルブッキングした裏社会のもみ消し屋のふたりが、渋々手を組んだ一夜を描く。W主演のジョージ・クルーニーとブラッド・ピットは、製作も担当した。共演はエイミー・ライアン、オースティン・エイブラムス、プールナ・ジャガンナターンら。

映画ナタリーより

【見どころ/期待するところ】
本来劇場公開予定だったものの、残念ながらAppleTV+での配信オンリーに。とはいえジョージ・クルーニー&ブラッド・ピットのハリウッドスターのタッグということで期待しないわけがありません。

●『不都合な記憶』/2024年9月27日配信開始

「ある男」「蜜蜂と遠雷」の石川慶監督が、伊藤英明と新木優子を主演に迎えたSFサイコサスペンスロマンス。理想を追求する夫とアンドロイドの妻の歪んだ愛のかたちを描いた。

科学技術が発展し、人類の宇宙移住が進んだ西暦2200年。宇宙に浮かぶ高級レジデンスに暮らすナオキとマユミは、一見すると誰もが憧れる完璧な夫婦だ。科学者のナオキは自身の研究に、マユミは趣味の陶芸にそれぞれ没頭し、洗練された住居空間で、平穏かつ理想的な日常を送っている。しかし実はナオキは、マユミが自分を一番に愛してくれていた頃の幸せな日々を取り戻すため、彼女をアンドロイドにしていた。自分の理想を追求するあまり何度も妻を作り変え、彼女を支配しようとするナオキ。やがてマユミも、自身の置かれた状況に気が付き始めて……。

ナオキを伊藤英明、マユミを新木優子がそれぞれ演じた。「愚行録」「蜜蜂と遠雷」「Arc アーク」でも石川監督とタッグを組んだ、ポーランド出身の撮影監督ピオトル・ニエミイスキが撮影を担当。Amazon Prime Videoで2024年9月27日から配信。

映画.comより

【見どころ/期待するところ】
僕がこれまで観てきてハズレのない監督の1人である石川慶。『Arc アーク』は世間評的に好き嫌いが分かれたようですが、個人的にはかなりハマったのと、再び近未来的なアンドロイドとの愛のカタチを描くという最近の一貫したテーマ性に興味がそそられています。

●『ほなまた明日』/2024年9月28日公開

不器用で前しか向けない写真家志望の女性と、彼女に振り回されながらも救われていく友人たちの日々を優しいまなざしでつづった青春映画。

夏の大阪。写真家を目指している芸大生の草馬ナオは、卒業を控えるなか、写真中心の生活を過ごしていた。同じ写真学科の友人である小夜、山田、多田は写真優先のナオに振り回されながらも、彼女の才能を認め応援している。人生の選択を前に、時に傷つけ合い、時に励まし合う4人。ナオの写真にかける情熱は彼らにさまざまな選択を迫り、やがて卒業した4人はそれぞれの人生を歩み始める。4年後、久々に再会したナオと小夜、多田は、山田が失踪したことを知る。

主人公ナオ役に「道草」の田中真琴。短編映画「なっちゃんの家族」で注目された道本咲希監督が長編初メガホンをとった。

映画.comより

【見どころ/期待するところ】
個人的に推している俳優の1人である田中真琴のおそらく映画初主演作品。先日、本作で撮り下ろした写真が展示された写真展にも行ってきて、そこで前売り券も購入したので準備は万端です。

③EDDIEのピックアップ映画/映画『ブルーピリオド』『ザ・ユニオン』

◆『ブルーピリオド』

「マンガ大賞2020」を受賞した山口つばさによる人気漫画を実写映画化し、空虚な毎日を送っていた男子高校生が情熱だけを武器に美術の世界に本気で挑む姿を描いた青春ドラマ。

高校生の矢口八虎は成績優秀で周囲からの人望も厚いが、空気を読んで生きる毎日に物足りなさを感じていた。苦手な美術の授業で「私の好きな風景」という課題を出された彼は、悩んだ末に、一番好きな「明け方の青い渋谷」を描いてみる。絵を通じて初めて本当の自分をさらけ出せたような気がした八虎は、美術に興味を抱くようになり、またたく間にのめりこんでいく。そして、国内最難関の美術大学への受験を決意するが……。

眞栄田郷敦が矢口八虎役で主演を務め、同級生のユカちゃんこと鮎川龍二を高橋文哉、八虎のライバルとなる天才高校生・高橋世田介を板垣李光人、美術部の先輩・森まるを桜田ひよりが演じる。「サヨナラまでの30分」「東京喰種 トーキョーグール」の萩原健太郎が監督を務め、脚本を2021年に放送されたテレビアニメ版「ブルーピリオド」も手がけた吉田玲子が担当。

映画.comより

持たざる者が天才に挑み打ち勝っていくという物語性に期待値が高まっている状態で鑑賞。その期待を裏切ることなく、物語に一気に引き込まれました。
最近、自分の中でも評価が爆上がり中の眞栄田郷敦が主演で、この狂気に取り憑かれたように絵を描き続ける努力の天才を見事演じ切っています。
とはいえ、彼は何も才能がないわけではなく、器用貧乏で学業は優秀、大した努力もせずに良い成績が残せる上、付き合う友達はヤンチャな不良軍団。自分があるわけではなく、あくまで周りに合わせることでうまく生きてきた人生で、これまで何かに夢中になって打ち込んだことがないというキャラクター性です。

僕は原作漫画は読んだことがないのですが、それでもこの主人公のキャラクターを説得力ある形で見事演じてくれたのは賞賛に値します。

自分語りみたいになってしまいますが、自分も割と器用に生きてきた側の人間で、勉強ができるグループともヤンキー的なチンピラみたいなグループどちらとも仲良く、それでいて学校でも水準以上の成績を残していたのでかなり周りに合わせるのが得意な方だったと思います。
その分、本作の主人公のように圧倒的な努力で成功を収めたという経験もなく、ずっとそれなりの成績でそれなりの人生、そして広く浅い交友関係で人生を過ごしてきました。それでも財産と呼べるような仲間や奇跡的な出会いや縁で今があるので、ある意味運が良いとも言えるのですが、それでも彼のように圧倒的努力で成功を目指し勝ち得たような人生は羨ましいと思ってしまうのです。

彼のように夢中になれる何かが欲しかった。いや、夢中になれる何かはいくつかは見つけたけど、それぞれに本気になることがなかったというのが正直なところでしょうか。
だからこそ、彼が喜びを見出した瞬間には自分ごとのように涙が浮かんだし、クライマックスの展開には感情が揺れっぱなしで最高の圧倒的努力体現型映画でした。

◆『ジャックポット!』

本作の舞台は、2030年の米カリフォルニア。ロサンゼルスから移住したばかりのケイティは、偶然にも数十億ドルの宝くじに当選する。しかし、日没までなら当選者を殺して賞金を奪ってもいいというルールにより、ケイティは街中の人々から狙われることに。彼女は当選者保護会社のエージェントであるノエルとともに、賞金を手に入れるため奮闘する。
ケイティをオークワフィナ、ノエルをシナが演じ、シム・リウがノエルの競合会社で働くルイスに扮する。監督は「ブライズメイズ 史上最悪のウェディングプラン」「ゴーストバスターズ」のポール・フェイグが務めた。

映画ナタリーより

最近密かにAmazonプライムで見放題配信が始まった新作映画。
この映画の存在も知らずにそのまま日の目も見ずに消えてしまうのはもったいないと思い、ここで紹介させていただきます。

というのも僕はWWEファンでもあるので、ジョン・シナはWWEでのレスラーデビューから応援し続けている彼のファン。もちろん彼がドウェイン・”ザ・ロック”・ジョンソン同様にハリウッドに進出した際には俳優成功も願い応援をし続けています。
そんな彼がタッグを組んだのがコメディエンヌであり、演技力に定評のあるオークワフィナ。悪役は『バービー』でも共演したシム・リウと、この3人だけでもMCUファンであれば喜ぶはずです。さらにシム・リウとオークワフィナは『シャンチー』でも親友役で共演していますから、最高に相性の良い3人が揃ったと言えるでしょう。

内容はコメディ映画の担い手ポール・フェイグが手がける作品ということで、もう爆笑の嵐。冒頭の主人公のオークワフィナ登場からクスリと笑わせてもらったと思いきや、そのあとはさらに想像だにしないぶっ飛んだお笑いをぶっ込んでくるんで声をあげて笑いました。
ジョン・シナの初登場シーンと格闘シーンも見応え抜群で、このコメディ演技いける2人がタッグ組むわけなので、面白くないわけがないのです。
配信映画ということで、これは褒め言葉ですが、絶妙に配信で観るのにちょうど良いくだらなさが最高なコメディアクションです。

◆『フォールガイ』

「ブレット・トレイン」「ワイルド・スピード スーパーコンボ」のデビッド・リーチ監督が、ライアン・ゴズリングとタッグを組んで描いた痛快アクション。1980年代に放送されたテレビドラマ「俺たち賞金稼ぎ!!フォール・ガイ」を映画としてリメイクし、危険な陰謀に巻き込まれたスタントマンの戦いを、自身もスタントマン出身のリーチ監督がリアルかつ斬新なアクションで活写する。

大怪我を負い一線から退いていたスタントマンのコルトは、復帰作となるハリウッド映画の撮影現場で、監督を務める元恋人ジョディと再会する。そんな中、長年にわたりコルトがスタントダブルを請け負ってきた因縁の主演俳優トム・ライダーが失踪。ジョディとの復縁と一流スタントマンとしてのキャリア復活を狙うコルトはトムの行方を追うが、思わぬ事件に巻き込まれてしまう。

主人公コルトの元恋人ジョディを「クワイエット・プレイス」シリーズのエミリー・ブラント、失踪した主演俳優トム・ライダーを「キック・アス」シリーズのアーロン・テイラー=ジョンソンが演じた。

映画.comより

スタントマン出身のデビッド・リーチ監督が、スタントマンを主人公にした映画を撮る。もうこれだけで意味があります。
主人公は冒頭でスタントマンとしての文字通りの転落とキャリアの転落を同時に味わい、そこから再起を図っていくというストーリー展開。さらに彼には恋人がいて、転落をきっかけに疎遠になってしまうのですが、2人の仲を取り戻すべく、彼女の監督作品を成功に導くべく奮闘するというのがメインストーリー。

ただ、彼が彼女のことを愛しているのと同じように、デビッド・リーチ監督がスタントマンという仕事に誇りを持ち愛しているからこそ、スタントマンの存在意義と「スタントマンってすごい仕事なんだぞ」という説得性を見事なアクションとストーリー展開で見せるからすごいんですよね。

あらゆるアクション映画のオマージュのアクション描写も絶え間なく見せてくれ、スタントマンならではの挙動やスタントアクションと劇場でワクワクしながら観るのに絶妙な出来で仕上げてくれています。
積み上げたドラマを一気に昇華させるクライマックスの展開は白眉。もうこのクライマックスを観るために映画鑑賞料金を支払ったといっても過言ではないし、なんならその価値を高らかに上回ってきます。

あとアクション映画の解説といえば、こちらのしーまんさんの動画を観ていただきたいです。アクション解説に定評があり、おそらく日本一『ジョン・ウィック』を愛する男。本作の見どころやどんなアクション映画を引用しているのかなど詳しく解説してくれています。

◆『ザ・ユニオン』

「ザ・ユニオン/The Union(原題)」建設作業員として働いていた普通の男が、高校時代の恋人に誘われスパイ活動に足を踏み入れる!普通の男からスパイに転身した男を描く。マーク・ウォルバーグxハル・ベリー共演のアクションコメディ。

マイク(マーク・ウォールバーグ)は、故郷のニュージャージー州で建設作業員として働き普通の生活を送っていた。
ある日、マイクがバーにいると高校時代に恋人だったロクサーヌ(ハル・ベリー)が現れる。2人は酒を交わしながら高校時代の懐かしい話をして夜を楽しんだ。そして公園に行き、いい雰囲気に・・・と思っていたのはマイクだけ。
マイクは何者かに注射を打たれて気を失い、目を覚ました時にはロンドンにいた。ロクサーヌからの誘いを受けたマイクは、その日からスパイ活動をやり遂げるための厳しい訓練を行うことになる。
訓練を終え、無事にスパイとなったマイク演じるマーク・ウォールバーグが鍛えぬいた技でハイスピードのカーチェイスに挑む!

Dramasnotoより

今回の「#あなたの好きなマーク・ウォールバーグ映画」特集をするきっかけになったNetflixオリジナルの最新作。
最近は配信オンリーでスパイバディアクションって多いですよね。
本コラムで紹介した『インスティゲイターズ 強盗ふたりとセラピスト』は、スパイではなく強盗ですが基本的には侵入型バディムービーと考えたら共通項は多いし、少し前にAmazonプライムで配信された『マイ・スパイ2』もそうですね。昨年のAppleTV+の作品で『ゴーステッド Ghosted』というクリス・エヴァンス&アナ・デ・アルマスのバディスパイアクションもそうでした。

そんな中、本作は中年のマーク・ウォールバーグとハル・ベリーのタッグ。ハル・ベリーのめっちゃカッコいい髪型にどうしても目が行きますが、コメディとしても笑えるシーンが満載なので気軽に配信で観るにはとてもちょうど良いです(とはいえ後半は割と真面目路線)。
特になぜかマーク・ウォールバーグがロンドンに拐われてスパイを目指すという意味不明な展開になるんですが、そこで特訓に励むシーンが爆笑もの。彼の数値的分析力を測るカウンセリングのシーンは爆笑必至。ここで同じシーンに出演するアリス・リーの言動に要注目です。

キャストも主要2人のほか、マイク・コルターやJ・K・シモンズといった渋いメンツが揃っているのも良いですね。

④「#あなたの好きなマーク・ウォールバーグ映画」特集

さて、今回のメイン企画「#あなたの好きなマーク・ウォールバーグ映画」特集です。
まずは俳優マーク・ウォールバーグについて簡単にご紹介しましょう。

■マーク・ウォールバーグ/Mark Wahlberg/本名:マーク・ロバート・マイケル・ウォールバーグ
誕生日:1971年6月5日
出身地:アメリカ/マサチューセッツ州
<プロフィール紹介>
マーキー・マークの名でラッパーとして活躍し、カルバン・クラインの下着モデルも務める。1994年、映画「勇気あるもの」で俳優デビュー。
「バスケットボール・ダイアリーズ」(95)で共演したレオナルド・ディカプリオの推薦で「ブギーナイツ」(97)に主演し、その演技力を認められる。「パーフェクト・ストーム」(00)、「PLANET OF THE APES 猿の惑星」(01)、「ミニミニ大作戦」(03)などの話題作で存在感を強め、06年「ディパーテッド」でアカデミー助演男優賞にノミネート。
その後、実在の名ボクサーを描いた「ザ・ファイター」(11)、大ヒットコメディ「テッド」(12)、「トランスフォーマー」シリーズ第4作「ロストエイジ」(14)、第5作「最後の騎士王」(17)などに主演。自身の経験を基にしたTVシリーズ「アントラージュ★オレたちのハリウッド」(04~11)でプロデュース業にも進出し、近年では主演作「バーニング・オーシャン」「パトリオット・デイ」(ともに16)で製作も兼ねた。

映画.comより

【映画賞受賞・ノミネート歴/マーク・ウォールバーグ】
<アカデミー賞>
■第79回 アカデミー賞(2007年)
ノミネート 助演男優賞 ディパーテッド
<ゴールデングローブ賞>
■第68回 ゴールデングローブ賞(2011年)
ノミネート 最優秀主演男優賞(ドラマ) ザ・ファイター
■第64回 ゴールデングローブ賞(2007年)
ノミネート 最優秀助演男優賞 ディパーテッド

映画.comより

今回、Xで「#あなたの好きなマーク・ウォールバーグ映画」というタグを作って募集をしたところ、合計72票の投稿をいただきました。みなさんありがとうございました!
そこで、1作品これぞというウォールバーグ映画を選出いただいた作品には2点、複数の好きなウォールバーグ映画を選出いただいた作品にはそれぞれに1点とポイントを割り振ってランキングを作ってみました。
では、ランキングを発表していきます!

配信から1日経過し、追加投稿があったので下記ランキングを最終版として発表いたします!

■10位『ディパーテッド』/6点

巨匠マーティン・スコセッシが2002年製作の大ヒット香港映画「インファナル・アフェア」をリメイクしたクライムサスペンス。レオナルド・ディカプリオ、マット・デイモン、ジャック・ニコルソン、マーク・ウォールバーグら豪華キャストが集結し、犯罪組織に潜入した警察官と警察に潜入したギャングの戦いを描く。2007年・第79回アカデミー賞で作品賞・監督賞など4部門を受賞した。貧困と犯罪が渦巻く街ボストン。犯罪者の一族に生まれたビリーは、自らの生い立ちと決別するべく警察官を目指す。一方、マフィアのボス・コステロの腹心として育てられたコリンは、コステロの内通者となるため警察へ送り込まれる。警察学校を優秀な成績で卒業したビリーはマフィアへの潜入捜査を命じられ、コステロに接近。コリンはエリート警察官として最前線に立ちながら、警察の動きをコステロに知らせ続けるが……。

映画.comより

■9位『マイル22』/7点

「ローン・サバイバー」「バーニング・オーシャン」「パトリオット・デイ」に続き、マーク・ウォールバーグとピーター・バーグ監督が4度目のタッグを組んだアクションサスペンス。何者かに国家レベルの危険物質が盗まれた。その行方を知るリー・ノアーは重要参考人として政府の保護下にあったが、そんなノアーを抹殺するため武装勢力が送り込まれる。ジェームズ・シルバ率いるCIAの機密特殊部隊はノアーを国外脱出させるため、インドネシアのアメリカ大使館から空港までの22マイル(約35.4キロ)を、武装勢力の攻撃を浴びながら、ノアーを護送するミッションに挑む。ウォールバーグがシルバを演じるほか、「ザ・レイド」シリーズ、「スター・ウォーズ フォースの覚醒」のイコ・ウワイス、ドラマ「ウォーキング・デッド」のローレン・コーハン、初代UFC世界女子バンタム級王者のロンダ・ラウジー、「RED レッド」シリーズのジョン・マルコビッチらが顔をそろえる。

映画.comより

■8位『ローン・サバイバー』/9点

米海軍特殊部隊ネイビーシールズ創設以来最大の惨事と言われた「レッド・ウィング作戦」を、マーク・ウォールバーグ主演、「キングタム 見えざる敵」のピーター・バーグ監督で映画化。2005年6月、アフガニスタンの山岳地帯で偵察活動中の4人のシールズ隊員は、あるひとつの決断によって、200人を超すタリバン兵の攻撃にさらされることになる。極限の状況を生き延び、奇跡の生還を果たした唯一の隊員マーカス・ラトレルが執筆し、全米ベストセラーとなったノンフィクション「アフガン、たった一人の生還」が原作。テイラー・キッチュ、エミール・ハーシュ、ベン・フォスター、エリック・バナらが共演。

映画.comより

■同率6位『ミニミニ大作戦』/10点

50年代に作られた小型車、ミニクーパーが活躍する強盗アクション。金庫破りのプロ、爆薬のプロ、運転のプロなど、特殊技術を持つ面々が、かつての仲間が自分たちから盗んだ金塊を奪回するため作戦を練る。監督は「交渉人」「friday」のF・ゲイリー・グレイ。音楽はUK出身、「シュレック」「ボーン・アイデンティティー」のジョン・パウエルが担当、Amon Tobin、PHOTEKなどUKクラブ系ミュージシャンも参加。

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■同率6位『アンチャーテッド』/10点

トレジャーハンターのネイサン・ドレイクが伝説の秘宝や古代都市の謎に挑む人気アクションアドベンチャーゲーム「アンチャーテッド」シリーズを、トム・ホランド&マーク・ウォールバーグの共演で実写映画化。ニューヨークでバーテンダーとして働くネイサン・ドレイク(ネイト) は、器用な手さばきを見込まれ、トレジャーハンターのビクター・サリバン(サリー) から、50億ドルの財宝を一緒に探さないかとスカウトされる。ネイトは、消息を絶った兄のことをサリーが知っていたことから、トレジャーハンターになることを決意する。同じく財宝を狙う組織との争奪戦の末に、手がかりとなるゴールドの十字架を手にしたネイトとサリーは、500年前に消えたとされる幻の海賊船へとたどり着くが……。マーベル・シネマティック・ユニバース版「スパイダーマン」シリーズで知られるトム・ホランドがネイト、「トランスフォーマー」シリーズのマーク・ウォールバーグがサリーを演じる。監督は「ヴェノム」「ゾンビランド」のルーベン・フライシャー。

映画.comより

■同率4位『ペイン&ゲイン 史上最低の一攫千金』/11点

「トランスフォーマー」シリーズなどのヒットメーカー、マイケル・ベイ監督が、「テッド」のマーク・ウォールバーグ&「ワイルド・スピード」シリーズのドウェイン・ジョンソン共演で描いたクライムドラマ。マイアミで暮らすダニエルは、筋トレだけが生きがいの冴えないスポーツジムのトレーナー。そんな自分の人生に嫌気が差したダニエルは、ジムの常連客である裕福なビジネスマンの誘拐を企む。同僚のエイドリアンや前科者のポールらと組んで計画を実行に移し、なんとか大金を奪うことに成功したダニエルだったが、そんな彼らの前に秘密捜査官が現われ……。

映画.comより

■同率4位『テッド』/11点

マーク・ウォールバーグ扮する中年男と、Fワードを連発する過激なテディベアの交流を描いたコメディ。全米ではR指定ながらも、興行収入2億ドルを超える大ヒットを記録した。いじめられっ子の少年ジョンは、クリスマスプレゼントにもらったテディベアのテッドと本当の友だちになれるよう、神様に祈りをささげる。すると翌日テッドに魂が宿り、2人は親友になる。それから27年が過ぎ、ジョンとテッドはともに30代のおじさんになっていた。一時は「奇跡のテディベア」としてもてはやされたテッドも、幻惑キノコで逮捕されてからは堕落し、下品なジョークと女のことばかり考える日々。そんなある日、ジョンは4年間つきあっている恋人から、自分とテッドのどちらかが大事なのか選択を迫られ……。コメディアンや声優として活躍してきたセス・マクファーレンの初監督作。

映画.comより

■3位『パトリオット・デイ』/13点

2013年に発生したボストンマラソン爆弾テロ事件の裏側を、「ローン・サバイバー」「バーニング・オーシャン」でもコンビを組んだマーク・ウォールバーグ主演&ピーター・バーグ監督のタッグで映画化。捜査関係者や犯人、被害者の市民など事件に関わった多くの人々の動きをたどりながら、事件発生からわずか102時間で犯人逮捕に至った顛末を、映画オリジナルのキャラクターであるウォールバーグ扮する刑事の視点から描く。13年4月15日。ボストン警察の殺人課に所属する刑事トミーは、 「愛国者の日(パトリオット・デイ)」に毎年開催されるボストンマラソンの警備にあたっていた。50万人の観衆で会場が埋め尽くされる中、トミーの背後で突如として大規模な爆発が発生。トミーらボストン警察の面々は事態を把握できないまま、必死の救護活動を行なう。そんな中、現場に到着したFBI捜査官リックは、事件をテロと断定。捜査はFBIの管轄になるが、犯人に対し激しい怒りを抱えるトミーは、病院に収容された負傷者たちから丁寧に話を聞いてまわる。やがて、監視カメラに映っていた「黒い帽子の男」と「白い帽子の男」が容疑者として浮かび上がる。

映画.comより


■2位『ブギーナイツ』/14点

ポール・トーマス・アンダーソン監督の長編第2作で、1970年代末~80年代アメリカのポルノ業界に生きる人々の葛藤を描いた群像劇。1977年、ロサンゼルス郊外のサンフェルナンド・バレー。クラブで皿洗いのアルバイトをしている17歳の高校生エディ・アダムスは、ポルノ映画の人気監督ジャック・ホーナーにスカウトされ、ポルノ男優としてデビューすることに。エディは個性的なスタッフや俳優たちに囲まれながら、“ダーク・ディグラー”の芸名で瞬く間にスターの座に駆け上がるが、次第にドラッグに溺れるようになっていく。マーク・ウォールバーグが主演を務め、ポルノ映画監督ジャックをバート・レイノルズ、ベテラン女優アンバーをジュリアン・ムーアがそれぞれ好演した。

映画.comより

👑1位『ザ・シューター 極大射程』/15点

スティーブン・ハンター原作のベストセラー「極大射程」(93)を「トレーニング・デイ」のアントワン・フークワ監督が映画化。山奥で静かな生活を送っていた元海兵隊のスナイパー、ボブ・リー・スワガー(マーク・ウォールバーグ)の元に、ある日、大統領暗殺計画が発覚したので阻止してほしいとの依頼が舞い込む。だが、それはボブを陥れるための陰謀だった……。共演にダニー・グローバー、マイケル・ペーニャら。

映画.comより

■11位以下も含めた得点順作品紹介

なお、10位以下も含めた全ての結果は下記の通りです。

①ザ・シューター 極大射程(15点)
②ブギーナイツ(14点)
③パトリオット・デイ(13点)
④テッド(11点)
④ペイン&ゲイン(11点)
⑥アンチャーテッド(10点)
⑥ミニミニ大作戦(10点)
⑧ローンサバイバー(9点)
⑨マイル22(7点)
⑩ディパーテッド(6点)

アザーガイズ(4点)
バーニング・オーシャン(4点)
ザ・ファイター(4点)
2ガンズ(4点)
インフィニット(4点)
マックスペイン(4点)
ビッグヒット(3点)
インスタント・ファミリー 本当の家族見つけました(3点)
フォーブラザーズ 狼たちの誓い(3点)
裏切り者(2000)(3点)
トランスフォーマーロストエイジ(3点)
パパ VS 新しいパパ(3点)
スリー・キングス(3点)
ファミリープラン(2点)
ゲティ家の身代金(2点)
PLANET OF THE APES 猿の惑星(2点)
パーフェクト・ストーム(2点)
ハプニング(1点)
スリーキングス(1点)
トランスフォーマー最後の騎士王(1点)
パパ VS 新しいパパ2(1点)

#あなたの好きなマーク・ウォールバーグ映画 得点表

◆まとめ

配信コラムは以上です。

いやぁマーク・ウォールバーグって役の振り幅がすごいですよね。シリアスもコメディも無理なくいけるのは彼のキャラクター性もあると思いますが、これだけコンスタントに映画に出演しているのはハリウッドからも重宝されているからと言えるでしょう。
今回特集を組んだことでますますマーク・ウォールバーグのことが好きになりました。

次回の配信は9月1日(日)22時〜を予定しています。配信後、いつも通りnoteも更新いたしますのでそちらもお楽しみに!

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