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セラピストとして生涯現役でいたいと改めて思った話

自分が好きなスポーツの大会がある。バスケのウィンターカップだ。12月になるといつも楽しみで昔から観ている。

自分はよく神様からの声を聞く。これは勝手に自分が思っていることなのでよくわからない話かもしれないが改めて書いてみようと思った。

自分が観た試合の中で、ベストゲームというものがあるなら、いくつかある中で挙げると、2009年大会の男子準々決勝の明成対延岡学園だ。

自分は今は整体の仕事をしているが、修行時代にある大事な試験で初歩的なミスをし不合格という苦汁を味わった。悔やんでも悔やんでも悔やみきれなかった。結果が全てと言うことを痛々しく感じた1年になった。

そんな時に観たのがウィンターカップだった。

あくまで自分の主観だが、特に明成の監督は情熱的な人で、その監督のチームは毎回必ずと言っていいほどウィンターカップに出場していた。自分も東京で明成の試合を見るのが本当に楽しみになっていた。

2009年の暮れの頃、前述した大きな試験のミスで精神的にも落ち込んでいた自分は、やはりあの監督の試合を見ないといけないと思って東京体育館へ行った。

なぜ行くか・・・・。
この監督の試合を見るとそのチームが勝っても負けても得るものと学べることが必ずあったからだ。バスケットだけに限らず生きていく上で大切なことを改めて考えさせられることが多く、それが大好きで今も毎年見ている。

話は戻るとその年に明成は例年よりも平均身長が低く優勝候補と言う所までいかず誰もが優勝すると言うことを予想していなかった。(と聞いている)(※自分はそのチームに属していたわけでもないので、あくまでバスケファンとしての目線で書かせていただいてます。)

途中の試合から見ていて、明らかに他のチームより平均身長が低かったしベスト8やベスト4にいければいいぐらいじゃないかなぁと思っていた。それぐらい強いとは思えなかった。

ところが山場とされていた、準々決勝で覆された。
相手チームは夏のインターハイで準優勝した強豪校だった。  

試合を見る前から明らかに相手チームの平均身長が高く、すべてのポジションでミスマッチ(身長差ができて、不利な状態が起きること)が多く劣勢を予想してしまっていた自分がいた。

試合が始まると接戦になっていた。

自分が初めて明成の監督を見たのは中2の冬だったが、その監督の情熱や力量は全く衰えず、さらに進化した粘り強さと頭を使った戦法で、相手に食らいついていた。

そんな中、キャプテンの選手が大きい2メートル近い歩選手に飛び込んでいったシーンがあった。

そしてこぼれたボールに誰よりも早く飛びついていったシーンで今まで見たことがない位、自然に会場から大拍手が起きた。

自分はその時鳥肌が立った。その会場の拍手を見て「もしかしたらこの試合は何かが起きるんじゃないか」と期待をしていた自分がいた。

案の定、流れが大きく変わり明らかに不利とみられていた明成は逆転し見事に勝利を収めた。

会場からは1番と言われる位の大きな拍手がずっと鳴り止まなかった。

その時に自分の周りで見ていた学生たちや会社員は涙を流してほんとにすごいすごいと連呼していた。自分も気がつけば左手には汗がびっしょりで興奮して手が痺れて力が入らなかった。

明成の監督は初めて見たときの衝撃と変わらず今もなお、バスケットボールに情熱を傾け続け選手、スタッフ、コーチ、そして見ている観客たちに感動を与えるチーム作りをしている。

これが仕事だとすると、自分自身のことを考えさせられた。

自分は何をしているのだろう。。

「この先生、このチームの選手たちだってこれぐらい頑張っているんだよ?」  

「このチーム、いやこの監督に負けないくらい頑張っているのか?」  

「全然何もしてないじゃないか」

改めて思い知らせらた。

瞬間瞬間をもっと大切に全力でがむしゃらにやってやろうと改めて思った時間になった。

この監督は今でも現役を続けており、現役最年長監督を目指していると聞いている。自分はこれからもこの監督を応援していこうと思うし、今は、バスケ選手ではないが、この監督のように、セラピストとして生涯現役でいたいと思う。  

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