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よそのまちの広報記事を直してみた

お知らせ記事が分かりづらい。
自治体広報あるあるですが、笑えません。
実は広報紙作りの裏側には、広報担当者と事業担当課の静かな戦いがあり、お知らせ記事の文章を削ることさえ難しい町があるのです。

大事なのは住民の皆さんに、ちゃんと情報が伝わることなのにね。

今回は高知県四万十町の広報担当者さんからご依頼があり、お知らせ記事の「お直し」をしてみました。「浄化槽の正しい使用と管理をお願いする記事」で、こんな感じの記事です。

https://www.town.shimanto.lg.jp/download/?t=KHN&id=178&fid=54188

四万十通信9月号11ページ

これは・・・・・・
事業担当課の思いが溢れておりますね。情報も浄化槽と一緒で、変な物を流しすぎると本来の機能を果たせませんよ、とお伝えしたい(笑)。

事業担当課を納得させて、分かりやすい記事にするには、どうしたらいいでしょうか。話の分かる相手なら、次の2つを試してみてください。

お知らせ記事の「ゴールは一つ」

広報紙にお知らせ記事を載せるなら、目的を明確にしてもらうことが大切です。そして基本は、一つのゴールを一緒に目指すこと。この記事の場合は、「きれいな四万十川を守る」が最大のゴールで、その手段として「浄化槽の正しい使用と管理を知ってもらう」が、いいですかね。

ゴールが決まれば、読者がまっすぐそこへたどり着くようにしましょう。そう考えると、冒頭の「浄化槽の日」の説明は、余分な情報となります。厳密すぎる説明も邪魔に見えてくるはずです。

内容は変えずに分かりやすく

もう一つは、内容を変えないように、分かりやすくすること。
例の記事をよく読むと、重複している言葉がたくさんあることに気付きます。例えば、この部分。


3つとも「流さない」となっているから、つまり「正しい使い方」というのは、変な物を流さないでねってことですよね。それなら小見出しは「流さないで!」とかの方が伝わります。
なぜ流してはダメなのかは、書いた方が納得感はありますが、あまり厳密に書かなくてもよさそうです。

その下の維持管理ですが、「義務づけられている」と何度も書かれているのが気になります。住民の皆さんの心情的にどうでしょうか?
「役所が義務づけているんだからちゃんとしろ」と言っているように捉える人もいるかもですね。「維持管理が必要です」と、1回書けば十分じゃないかと思います。

「お直し」後の記事

その他のお直しポイントは、
➀一行の文字数を減らした
②浄化槽と四万十川とが関連付くようなイメージ写真を入れた
③チェックマークやバツ印などのゴチャゴチャをなくした などです。

モノクロのページにカラー写真を使うのは反則ですね

どうでしょうか?
可読性と判読性は、かなり向上したと思います。

情報の大切さは、事業担当課の方がよく分かっていますし、住民の皆さんにどうすれば分かりやすく伝えられるかは、広報担当者の方がよく分かっています。互いの強みを生かして協力すれば、より多くの人たちをゴールへ導くことができると思います。

大事なのは住民の皆さんに、ちゃんと情報が伝わることです。

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